左手に告げるなかれは、1997年12月12日、フジテレビ系列の「金曜エンタテイメント」にて放映。
左手に告げるなかれの感想
97年のドラマで、原作が前年に乱歩賞を獲ってすぐ制作されたと覚しい。
脚本はなんと中村敦夫で、この頃は政治活動の真っ只中だったはずだ(青山1丁目を取り巻きを連れて歩いているのを見かけたことがある)。
渡辺容子は15年も経ってから同じヒロインで続編を書き、シリーズ化されているのだが、そのヒロインを演じているのが宝塚退団したばかりの天海祐希。本作を見ながら、「顔に降りかかる雨」も天海だったような気がしていたが、これは調べてみると鶴田真由だったので、やはり記憶はあてにならない。
本筋にほとんど関係しない役(原作通りなのだが)でさとう珠緒が出てくる。ミニスカポリスの頃で愛らしいのだが、事務所に恵まれなかったらしく、最近はほとんど見られない女優だ。
ドラマとしては脚本に無理があり、天海祐希の動きや犯人の明かし方などすごく不自然なものになっている。ハッとさせられるのは、小川真由美が颯爽と現れるところだ。その後の天海の演技は、小川に影響されたものではないかと思わされた。
左手に告げるなかれ 見どころ
- 天海祐希の「クールで知的な主人公」演技
天海祐希がクールな美貌と明晰な頭脳、そして鋭い洞察力で、主人公の八木薔子を魅力的に演じる。自身の無実を証明するため、冷徹かつ論理的に事件の謎を解き明かしていく姿がスタイリッシュ。 - 「右手」というダイイングメッセージの謎解き
裕美子が残した「右手」という血文字が、事件の謎を解く重要な鍵。メッセージが何を意味するのか、そしてそこからどのように真犯人に繋がるのか、その緻密な謎解きの過程が最大の魅力。 - 複雑な人間関係と愛憎のドラマ
殺人事件の背後には、愛人の妻という複雑な関係性、裕美子の派手な生活と人間関係、そして様々な登場人物が抱える嫉妬、恨み、欲望といった感情が渦巻く。 - ベテラン俳優陣の競演
伊武雅刀演じる愛人の木島、平泉成演じる吾妻辰夫、そして高橋克実演じる犬丸刑事など、実力派のベテラン俳優陣が脇を固める。伊武雅刀と天海祐希の間の緊張感にも注目。 - 心理的な駆け引きと裏切り
事件関係者たちの証言や行動の矛盾、そして真犯人が誰なのかという心理的な駆け引き。誰が真実を語り、誰が嘘をついているのか。
左手に告げるなかれ あらすじ
八木薔子(天海祐希)は、大手百貨店の内部調査部門で働く敏腕の「保安士(インベスティゲーター)」だが、3年前に別れた
愛人・木島(伊武雅刀)の妻・裕美子が刺殺された事件で嫌疑がかかり、無実をあかすために真相を調べ始める。派手好きで見栄っぱりだった裕美子の人間関係のなかから、裕美子と犬猿の仲だった石毛家の息子や私立探偵の協力で薔子が調べていって、木島のマンションの管理人への疑いが深まるが、そんな折、薔子は裕美子のダイイングメッセージ、「右手」という血文字に意外な真実が隠されていたことに気づく…。
左手に告げるなかれ キャスト
八木薔子 – 天海祐希
坂東司令長 – 小川真由美
葉室一郎 – 石黒賢
森村あかね – さとう珠緒
木島浩平 – 伊武雅刀
吾妻辰夫 – 平泉成
デイブ石毛 – ロッキー松尾
丹羽夫人 – 山口美也子
犬丸刑事 – 高橋克実
小笠原刑事 – 中山俊
木島裕美子 – 田島令子
スーパーシャインズ桜美台支店長 – 河原さぶ
老人ホーム入居者 – 久保晶、風見章子
前沢保美
山下裕子
松村彦次郎
宅間孝行
渕野陽子
大根田良樹
坂東司令長 – 小川真由美
葉室一郎 – 石黒賢
森村あかね – さとう珠緒
木島浩平 – 伊武雅刀
吾妻辰夫 – 平泉成
デイブ石毛 – ロッキー松尾
丹羽夫人 – 山口美也子
犬丸刑事 – 高橋克実
小笠原刑事 – 中山俊
木島裕美子 – 田島令子
スーパーシャインズ桜美台支店長 – 河原さぶ
老人ホーム入居者 – 久保晶、風見章子
前沢保美
山下裕子
松村彦次郎
宅間孝行
渕野陽子
大根田良樹
左手に告げるなかれ スタッフ
左手に告げるなかれの原作(渡辺容子)
渡辺容子による日本の推理小説。第42回江戸川乱歩賞受賞作。
「右手を見せてくれ」。スーパーで万引犯を捕捉する女性保安士・八木薔子のもとを訪れた刑事が尋ねる。3年前に別れた不倫相手の妻が殺されたのだ。夫の不貞相手として多額の慰謝料をむしり取られた彼女にかかった殺人容疑。彼女の腕にある傷痕は何を意味するのか!?第42回江戸川乱歩賞受賞の本格長編推理。
2011年に、本作と同じ八木薔子を主人公とした続編『エグゼクティブ・プロテクション』が刊行された。