ドラマ2000年代のドラマ2001年のドラマ

お登勢

沢口靖子(お登勢) ドラマ
沢口靖子(お登勢)
お登勢は、2001年4月6日~6月22日にNHK総合の金曜時代劇で放送。淡路島及び徳島県鳴門市・徳島市近郊にて撮影。2002年、ドラマに因んで洲本城「下の城」跡(淡路文化史料館前)にお登勢の銅像が建てられた。

お登勢の感想

船山馨は今では忘れられた作家と言っていいだろう。椎名麟三などとともに第一次戦後派を標榜しながらヒロポン中毒となり、20年後に「石狩平野」で新聞小説にカムバック、おびただしい小説を書いて映像化されている。

幕末の庚午事変をモチーフとする本作もその一つで、68〜69年に毎日新聞に連載され(続編は72〜73年に北海道新聞)、TBSとNHKがドラマ化、前進座が舞台化している。
ドラマも舞台も脚本は全部ジェームス三木(舞台は演出も)。
TBS版(ヒロインは音無美紀子)は71年のポーラテレビ小説だが、NHK版は2001年と新しい。

NHK版のヒロインお登勢を演じるのは36歳の沢口靖子 で、デビュー17年目とは信じられないほど演技が拙い。
見ていると、美貌とのアンバランスに頭がクラクラする。

庚午事変とは、稲田家と蜂須賀家の確執で膨大な犠牲者を生み、事件後、徳島県だった淡路島は兵庫県になり、稲田家は北海道の開拓民になってしまったという大事件である。
その稲田家の令嬢を演じるのが沢口のひとつ年上の森口瑤子

森口瑤子(お登勢)

森口瑤子(お登勢)


金曜時代劇という枠と沢口の演技で録画を消そうかと思ったが、面白そうなので続きを見る。

お登勢のあらすじ

淡路島の農家の娘・お登勢は16歳になり、洲本の加納家に奉公することになる。途中の船で出合った青年・津田貢に心惹かれるが、彼は勤王の志士であり、加納家の娘・志津の恋人であった。

お登勢を観るには?

お登勢 キャスト

お登勢 – 沢口靖子
志津 – 森口瑤子
津田貢 – 葛山信吾
加納市左衛門 – 橋爪功
おはま – 汀夏子
石毛弥一郎 – 蟹江敬三
加納睦太郎 – 嵐広也
津田頼母 – 竜雷太
儀平 – 笹野高史
佐伯織部 – 篠井英介
お梶 – 正木佐和
新居与一助 – 山本圭
太助 – 井之上チャル
三田昂馬 – 菊池均也
尾関源左衛門 – 御木本伸介
小室信夫 – 浅野和之
伊三治 – 清水圭
津田りく – 柳川慶子
多村慎吾 – 杉崎ひろや
多村礼次郎 – 蔵本隆史
寺沢甚内 – 須永慶
浅川繁 – 小市漫太郎
菊太夫 – 名取幸政
吉田稔麿 – 平井真軌
玉太郎(語り) – すまけい

お登勢 スタッフ

脚本 – ジェームス三木
製作統括 – 吉川幸司

お登勢の原作(船山馨)

淡路島の貧農の娘・お登勢は、徳島藩の家臣・加納家に奉公に出た。そこで陪臣・本田貢に惹かれるが、加納家嫡男に恋慕される。分藩運動に起因する稲田騒動や北海道・静内への移住を背景に、幕末から明治にかけての波乱の時代、愛を貫き、修羅場をくぐり、大地に生きる“永遠の女性像”を描いた、長編歴史ロマンの傑作。沢口靖子主演で、NHK連続ドラマ化された感動作。

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