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優しい音楽〜ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへ

3.5
土屋太鳳(優しい音楽〜ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへ) ドラマ
土屋太鳳(優しい音楽〜ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへ)
優しい音楽〜ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへは、テレビ東京系列「新春ドラマスペシャル」として2022年1月7日の20時00分~21時48分に放送された。脚本は岡田惠和、主演は土屋太鳳。

優しい音楽〜ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへの感想

昨年の新春ドラマを2年近く遅れて見た。副題長くね?

舞台は湘南、というか江ノ電沿線。
富裕家庭の娘土屋太鳳が、極楽寺駅のホームで永山絢斗の顔をまじまじと凝視するシーンから話が始まる。
あんなふうに見つめられたら誰もが動顛すると思われる異常なシーンで(何しろ、永山が乗った電車を追ってホームを走ってくるのだ)、案の定、永山は一目惚れされたと勘違いする。
ちぐはぐなデートの後に、土屋の両親(英文学教授の仲村トオルと専業主婦の安田成美)に会ってしまい、そこで、エノスイ近くで車に轢かれて亡くなった土谷の兄に自分が瓜二つであることを知ることになる。

永山は北海道出身だが、両親を亡くして施設育ちなので、ドラマ中盤で仲村がつぶやくように、土屋一家とは似たもの同士ということで、4人は共依存の関係に陥ってしまう。

膠着した依存から抜け出すために、永山がフルートを練習し(死んだ兄のフルートを見たから)、土屋邸で4人が合奏するのが、クラプトンが息子の死を悼んで書いたという「Tears in Heaven」である。

安田成美が息子の死後も大学に授業料を納め続けていることからもわかるように、土屋太鳳の一家はかなりの富裕層なのに対し、永山は七里ヶ浜あたりの造船所で働く労働者、という原作者の無自覚なロマンティシズムは「痛い」のだが、土屋太鳳が美人すぎるので最後まで目を離せなかった。

優しい音楽〜ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへのあらすじ

女子大生・千波は、駅で出会った青年タケルを見た瞬間、理由も分からず強い動揺に襲われる。境遇の違う2人は奇妙な出会いから恋人になるが、千波はタケルを両親に会わせようとしない。タケルがついに千波の家を訪れると、そこには“鈴木家が封印してきた過去”と、千波が動揺した理由につながる衝撃の真実があった。タケルはその事実と向き合い、千波との関係を続ける覚悟が試される――。

優しい音楽〜ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへを観るには?

優しい音楽〜ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへ キャスト

鈴木千波(女子大生) – 土屋太鳳
永居タケル(造船所作業員) – 永山絢斗
鈴木雅志(千波の父) – 仲村トオル
鈴木桂子(千波の母) – 安田成美
広木克彦(造船所の社長) – 佐藤浩市(友情出演)
鈴木誠(千波の兄) – 永山絢斗

優しい音楽〜ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへ スタッフ

原作 – 瀬尾まいこ「優しい音楽」(双葉文庫 / 双葉社刊)
脚本 – 岡田惠和
監督 – 若松節朗
助監督 – 村谷嘉則
音楽 – 稲本響
挿入歌 – エリック・クラプトン「ティアーズ・イン・ヘヴン」
フルート指導 – 今井亨、岡林拓也
ギター指導 – 眞鍋香我、田辺充邦
ピアノ指導 – 齋藤ひろみ
ロケ協力 – 江ノ島電鉄、湘南藤沢フィルムコミッション、鎌倉市、藤沢市、新江ノ島水族館 ほか
技術協力 – アップサイド、サウンドライズ
美術協力 – TBSアクト、東京美工
プロデューサー – 田淵俊彦、元信克則(ユニオン映画)、岩﨑文(ユニオン映画)
制作協力 – ユニオン映画
製作著作 – テレビ東京

優しい音楽〜ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへの原作(瀬尾まいこ)

混雑した駅中、彼女は驚いた様子でまっすぐ僕の方へ歩いてきた。
それが僕たちの出逢いであり、恋人同士になるきっかけだった。
でも、心も身体もすっかり馴染みきったある日、唐突に知ってしまう。彼女が僕に近づいた理由を――。(表題作「優しい音楽」)
ちょっと不思議な交流が生みだす、温かな心の触れ合いを描いた作品集。

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