映画1980年代の映画1986年の映画

サボテン・ブラザース

3.5
パトリシア・マルティネス(サボテン・ブラザース) 映画
パトリシア・マルティネス(サボテン・ブラザース)
『サボテン・ブラザース』(原題: ¡Three Amigos!)は、1986年のアメリカ合衆国の西部劇コメディ映画。監督はジョン・ランディス、脚本はスティーヴ・マーティン、ローン・マイケルズ、ランディ・ニューマン。マーティン、チェビー・チェイス、マーティン・ショートが演じる映画俳優が本物のヒーローに間違えられ、メキシコの村を襲撃する盗賊団に立ち向かう物語。

サボテン・ブラザースの感想

「おバカ映画」という言葉を憎んでいると言ってよく、だからジョン・ランディスの名を聞くと、カルト的に褒めそやした80年代のコラムの数々などを思い出して、逃げ出したくなるのだった。
スティーブ・マーティンダン・エイクロイド(本作にはスケジュールの都合で出ていない)といった当時のアメリカのコメディショーのことはよく知らないのだが、今ではすでに作れないものになっているのだろうと想像する。

当初監督に予定されていたスピルバーグの希望では、マーティン(脚本を書いているのでこの人は決まり)、ビル・マーレイロビン・ウィリアムズというキャスティングだったというから、かなり違ったものになったろう。
最終的にはチェビー・チェイスマーティン・ショートになった(マーレイもウィリアムズも含め、全員、舞台のコメディアンである)。

「荒野の七人」をもじり、無声映画時代のメキシコを舞台にしている映画は、ギャグ部分に目をつぶれば意外に端正に作られており、とくに名匠エルマー・ハーンステインのスコアが素晴らしい。

3人を呼び寄せたカルメンを演じたパトリシア・マルティネスという人は、「ビートルジュース」にも出てくる美人女優である。

サボテン・ブラザースのあらすじ

1971年、ベトナム戦争への不信が高まる中、軍事アナリストのエルズバーグは政府の嘘を示す最高機密「ペンタゴン・ペーパーズ」を流出させ、『NYタイムズ』がスクープする。政府は記事を差し止めるが、ライバル紙『ワシントン・ポスト』の発行人キャサリンと編集主幹ベンは、報道の自由を守るため残る文書を入手し掲載を決断。会社の危機や友人マクナマラへの葛藤と闘いながら、政府と法廷で争い、報道の正義を貫く。

サボテン・ブラザースを観るには?

サボテン・ブラザース キャスト

ラッキー・デー – スティーヴ・マーティン
ダスティ・ボトムズ – チェビー・チェイス
ネッド・ネーダランダー – マーティン・ショート
エル・グアポ – アルフォンソ・アラウ
ジェフェ – トニー・プラナ
カルメン – パトリス・マルティネス
ハリー – ジョー・マンテーニャ
サム – フィル・ハートマン
モーティ – ジョン・ロヴィッツ
スタジオの警備員 – ティーノ・インサーナ
コンチタ – ロイダ・ラモス
ロドリゴ – フィリップ・ゴードン
ドイツ人 – カイ・ウルフ
バーテンダー – フレッド・アスパラガス
ドイツ人の友人 – ノーバート・ウェイサーブライアン・トンプソン
歌う木 – ランディ・ニューマン
ホット・セニョリータ – レベッカ・アンダーウッド

サボテン・ブラザース 作品情報

監督 – ジョン・ランディス
脚本 – スティーヴ・マーティンローン・マイケルズランディ・ニューマン
製作 – ジョージ・フォルシー・ジュニア、ローン・マイケルズ
音楽 – エルマー・バーンスタイン
撮影 – ロナルド・W・ブラウン
編集 – マルコム・キャンベル
製作会社 – HBOピクチャーズ
配給 – オライオン・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース
公開 – アメリカ:1986年12月12日、日本:1987年4月11日
上映時間 – 104分
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