リコカツ

リコカツの感想

どの画面を切り取っても美しすぎる北川景子。
永山瑛太はちょっとやり過ぎな感じも（「大豆田とわ子」に呼ばれなかったのでヤケになっている？）。
三石琴乃本人が主要6人の一人として登場するドラマでもある。
珍しく原作付きではない泉澤陽子のオリジナルのようだが、武田玲奈が不自然にゲスト出演していたりして、いろいろ大変そうだ。

リコカツ　見どころ

「結婚から始まる離婚活動」という斬新なコンセプトのラブストーリー。

1. 「結婚→離婚」という逆転構造のラブストーリー
   「恋愛→結婚」ではなく、「結婚→すれ違い→離婚活動（リコカツ）」から始まる恋愛という構造。
   主人公はファッション誌編集者の水口咲（北川景子）と、自衛官の緒原紘一（永山瑛太）。性格も価値観も真逆の二人は交際ゼロ日婚でゴールインするも、すぐに衝突。すれ違いの連続から、結婚生活と同時に「離婚活動」も始めるという皮肉な展開が面白さの起点。
   物語が進むにつれて二人の心が少しずつ通じ合い、「離婚しようとしたことで、ようやく本当の愛にたどり着く」という逆説的な恋愛物になっている。
2. 北川景子の“等身大ヒロイン”としての魅力
   キャリア志向で自立した現代女性を演じる北川景子が完璧すぎない“失敗するヒロイン”を好演。強気で合理的に見える咲が、実は不器用で、自分の正しさに自信を持てずに揺れていく姿が共感を呼んだ。
   北川の持つ“強さ”と“脆さ”の両面が、この役において最大限に引き出され、「きれいなだけじゃない、苦しんでいる現代女性」像をリアルに体現。
3. 永山瑛太の“不器用な男”像が泣ける
   緒原紘一というキャラクターは、ザ・昭和的男気を持つ自衛官で、家事も恋愛も不器用極まりない。でも彼には誠実さと芯のある優しさがある。永山瑛太が真面目すぎて空回りする男の哀しさと愛らしさを巧みに表現した。最終話に向けて紘一が見せる「別れる覚悟で相手を想う愛の形」が胸を打つ。
4. 「リコカツ」はすべての世代の問題
   咲の両親（演：三石琴乃、佐野史郎）の熟年離婚、紘一の両親（演：宮崎美子、小日向文世）の再構築される夫婦愛、咲の妹（演：高橋ひかる）の恋愛観の揺らぎといった、各世代における「結婚と離婚」の問題を描いており、幅広い層のライフステージに普遍性を与えようとした。“結婚”という制度の多様化をユーモアと切なさで示している。
5. 主題歌「Pale Blue」とのマリアージュ
   米津玄師が書き下ろした主題歌「Pale Blue」は“離れていても忘れられない愛”を切なく描いた名曲。紘一の手紙や咲の涙にかぶるように曲が入ってくるラストシーンは、音楽と映像が感情を締めくくる“現代的ラブストーリーの美学”そのもの。

リコカツ　あらすじ

雑誌編集者の水口咲は自衛官の緒原紘一と運命的な出会いを経て結婚。周囲からも祝福されるが、早い段階で反りが合わず離婚を決意。しかし、その旨を周囲に伝えることが出来ず、水面下で離婚に向けた活動（リコカツ）を開始する。

リコカツを観るには？

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