『愛していると言ってくれ』ってどんなドラマ?
聴覚を失った新進気鋭の画家と女優を目指すひたむきな女性が、言葉の壁を乗り越えて激しくも切ない恋を育んでいく姿を描く。恋愛ドラマの巨匠・北川悦吏子によるオリジナル脚本。プロデューサーの貴島誠一郎や、演出の
| 生野慈朗” target=”_blank”>生野慈朗、土井裕泰、福澤克雄らが手がけ、最高視聴率28.1%を記録した日本のテレビドラマ史に燦然と輝く純愛ラブストーリーの金字塔。
幼い頃に聴覚を失い、心を閉ざしながらも静かに情熱的な絵を描き続ける画家・榊晃次(豊川悦司)。ある日、彼は劇団で女優の卵として奮闘する水野紘子(常盤貴子)と偶然出会う。晃次の端正な横顔と、手話で紡がれる優しく深い世界に魅了された紘子は、一生懸命に手話を覚えながら、真っ直ぐに彼の心の扉を叩き、二人はいつしか強く惹かれ合っていく。 見どころは、手話と表情、そして心の声だけで紡がれる、あまりにも純粋で切ないふたりの恋愛模様。紘子の幼馴染で彼女に想いを寄せ続ける矢部健一(岡田浩暉)や、紘子のアルバイト仲間で良き相談相手の吉田マキ(鈴木蘭々)らが、ふたりの恋の行く末に甘酸っぱくもほろ苦い影を落とす。さらに、晃次の義理の妹であり、兄に対して複雑で強い感情を抱く榊栞(矢田亜希子)もふたりの関係を大きく揺るがせる。 すれ違う心と、それでもお互いを強く求め合う選択。DREAMS COME TRUEによる名曲「LOVE LOVE LOVE」の情感あふれる旋律に乗せて、言葉にならないからこそ深く響く愛の奇跡を美しく描ききった、今なお色褪せない至高の感動名作だ。 あらすじ聴覚障害を持つ新進青年画家の榊晃次(豊川悦司)は、溌剌として純粋な紘子(常盤貴子)と運命的な出会いをする。幼いころに聴覚を失い、母親に捨てられた過去を引きずって生きている晃次だったが、アルバイトをしながら女優を目指して、劇団翼で演技の勉強を続けている紘子の、一生懸命に手話を覚え、気持ちを伝えようとする姿に、晃次の閉ざされた心は、次第にほぐれていくのだった。 キャスト
主要人物
榊晃次(30) – 豊川悦司 水野紘子(23) – 常盤貴子 紘子の関係者 矢部健一 – 岡田浩暉 吉田マキ – 鈴木蘭々(第1話 – 第4話、第11話) 野田耕平 – 塩見三省(第1話、第3話、第6話) 鷺沢緑 – 高橋理恵子(第1話、第2話、第4話) 小柴力 – 甲本雅裕(第5話、第6話) 晃次の関係者 神崎薫 – 余貴美子(第1話 – 第4話、第6話 – 第9話) 藪下清 – 相島一之(第2話 – 第4話、第6話、第9話) 飯島 – 神保悟志(第2話) 和田 – 森山米次(第2話) 日野克彦 – 春田純一(第4話、第6話、第8話) 古谷昭夫 – 後藤友輔(当時To Be Continued)(第8話、第9話) 松原浩 – 生瀬勝久(第8話、第9話) 島田光 – 麻生祐未(第8話 – 第10話) 島田学 – 三觜要介(第8話 – 第10話) 榊家 榊栞 – 矢田亜希子(第1話 – 第7話、最終話) 榊伸吉 – 橋爪功(第2話、第7話) 榊敏子 – 赤座美代子(第5話) 吉沢道子 – 吉行和子(第2話、第6話) 見どころ1995年、北川悦吏子は本作でラブストーリーの金字塔を築いたが、従来の“言葉で情熱をぶつけ合う”トレンディドラマの対極を目指したものだった。聴覚障害者の榊晃次(豊川悦司)と女優の卵・水野紘子(常盤貴子)による恋は「声に出さない愛」の物語だったからだ。 演出の生野慈朗は、言葉を持たない晃次と紘子の恋を視線、表情、仕草、間で表現している。 主題歌「Love is all」は、言葉を持たない二人に代わり感情を歌い上げる。特に♪何もいらない ただ愛していると言ってくれ♪という歌詞が、タイトルと呼応しており、音楽が「もうひとつのセリフ」になっていた。 紘子と晃次の関係は甘いだけではない。家族の無理解、社会の偏見、価値観のすれ違いなど、現実的な障壁が二人を試す。紘子は「私、あなたの世界で生きられない」と言うが、これは、北川がラブストーリーの理想と現実の間に緊張感を持たせる手腕を示している。北川はここで「愛は時に言葉を超えるが、言葉がないことで崩れることもある」という二重性を描いた。 豊川悦司×常盤貴子の化学反応という見方もある。豊川悦司は声が出せない晃次を表情と仕草だけで演じた。「目だけで恋を語る」演技はさすがだ。常盤貴子は、紘子の情熱、迷い、痛みを全身で表現し、等身大のヒロインとして多くの視聴者に支持された。 感想95年の北川悦吏子作品で、平均視聴率は21.3%だが、ドリカムの主題歌が大ヒットした。
▶横断考察記事 映画・ドラマのモチーフとしての「聾唖」
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