『わたしを離さないで』(原題: Never Let Me Go)は、2010年のイギリス映画。カズオ・イシグロが2005年に発表した同名のSF小説を原作とするドラマ映画。アレックス・ガーランドが脚本を執筆し、マーク・ロマネクが監督、キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイが主演。2010年9月3日に第37回テルライド映画祭で初めて上映され、その後第35回トロント国際映画祭、第54回ロンドン映画祭、第23回東京国際映画祭などで上映された。
わたしを離さないでの感想
制作総指揮にカズオ・イシグロの名があり、原作の3部構成は残したものの、それぞれのエピソードのいくつかを短く映像化して積み重ねたもので、悲しみはやや薄められている。
これに比べると、6年後に日本でドラマ化された綾瀬はるか版(あんな陰鬱な話をよくゴールデンで流せたものだ)のほうが原作に近い。
ただし抑制された演出はこの映画版を引き継いでいて、綾瀬(と、痛々しいトミーを演じた三浦春馬)はかなり映画版を研究したのではないか(綾瀬は当時、原作者とも4時間にわたる対談をしている)。
キャリー・マリガンは日本人好みの幼く愛嬌のある顔立ちだが、頬を涙が伝うシーンが何度かあり、悲しみが胸をうつ。
わたしを離さないでのあらすじ
1978年。小学校低学年くらいの男女3人。キャシー、ルース、トミーは全寮制の学校にいた。日々、楽しく学び、過ごしている様子だったが…。どこかがおかしい。生徒たちは日々の食事も含め、妙に管理されているっぽい。しかし、当人たちには「普通じゃない」という感覚がない。彼や彼女たちにとっては、そんな生活が当たり前だと思っている。
ある日、女性教師のルーシー先生が、生徒の前で「使命」を告げる。「普通の人は、大きくなったらいろんな職業に就く。でも君たちにはそのような未来はない。臓器を提供するために生まれ、ここで育った。長くても3回目の提供で、中年になることもなく終了する。」子供たちは、特にショックを受けるでもなく、淡々と聞いている。告げたルース先生のほうが動揺してしまい、ほどなく学園を去る。
学園は、臓器移植のために生まれたクローン人間を育て、管理する施設だった――
わたしを離さないでを観るには?
わたしを離さないで キャスト
キャシー – キャリー・マリガン
子供時代のキャシー – イゾベル・ミークル=スモール
トミー – アンドリュー・ガーフィールド
子供時代のトミー – チャーリー・ロウ
ルース – キーラ・ナイトレイ
子供時代のルース – エラ・パーネル
エミリ先生 – シャーロット・ランプリング
ルーシー先生 – サリー・ホーキンス
マダム – ナタリー・リシャール
ロドニー – ドーナル・グリーソン
クリシー – アンドレア・ライズボロー
子供時代のキャシー – イゾベル・ミークル=スモール
トミー – アンドリュー・ガーフィールド
子供時代のトミー – チャーリー・ロウ
ルース – キーラ・ナイトレイ
子供時代のルース – エラ・パーネル
エミリ先生 – シャーロット・ランプリング
ルーシー先生 – サリー・ホーキンス
マダム – ナタリー・リシャール
ロドニー – ドーナル・グリーソン
クリシー – アンドレア・ライズボロー
わたしを離さないで 作品情報
監督 – マーク・ロマネク
脚本 – アレックス・ガーランド
原作 – カズオ・イシグロ
製作 – アンドリュー・マクドナルド、アロン・ライヒ
製作総指揮 – アレックス・ガーランド、カズオ・イシグロ、テッサ・ロス
音楽 – レイチェル・ポートマン
撮影 – アダム・キンメル
編集 – バーニー・ピリング
製作会社 – DNAフィルムズ、フィルム4、フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
配給 – 20世紀フォックス、アメリカ:フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
公開 – アメリカ:2010年9月3日(テルライド映画祭)、日本:2010年10月28日(東京国際映画祭)、イギリス:2011年2月11日
上映時間 – 105分
脚本 – アレックス・ガーランド
原作 – カズオ・イシグロ
製作 – アンドリュー・マクドナルド、アロン・ライヒ
製作総指揮 – アレックス・ガーランド、カズオ・イシグロ、テッサ・ロス
音楽 – レイチェル・ポートマン
撮影 – アダム・キンメル
編集 – バーニー・ピリング
製作会社 – DNAフィルムズ、フィルム4、フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
配給 – 20世紀フォックス、アメリカ:フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
公開 – アメリカ:2010年9月3日(テルライド映画祭)、日本:2010年10月28日(東京国際映画祭)、イギリス:2011年2月11日
上映時間 – 105分
わたしを離さないでの原作(カズオ・イシグロ)
自他共に認める優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。キャシーが生まれ育った施設へールシャムの親友トミーやルースも同じく特別な「提供者」だ。共に青春の日々を送り、固い絆で結ばれた仲間たちも彼女が介護した。キャシーは寄宿学校や施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に極端に力を入れた授業、毎週繰り返される健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのなぜかぎこちない態度……。彼女の回想はやがて、キャシーが愛する人々がたどった数奇で皮肉な運命や、ヘールシャムという施設が覆い隠してきた残酷な真実を明かしていく。友情、愛、生きることの意味を静かに、しかし深く問いかける傑作。


