2010年のドラマドラマ2010年代のドラマ

フリーター、家を買う。

4.0
浅野温子(フリーター、家を買う。) 2010年のドラマ
浅野温子(フリーター、家を買う。)

ドラマだから、今回は一次試験合格になるのだが、通知の結果を聞いて小さくガッツポーズをする竹中直人、いつも通りの「良い人」キャラクターになっている。
頭に来る親父の演技が長かっただけに、ここは小さなカタルシスがある。

一方、面と向かって鷲尾真知子に失格を告げる井川遥の台詞もまた、視聴者の溜飲を下げるもので、ああこのドラマももうすぐ終わりなのねと…

しかし家を買う気配はないし、予告編によれば、せっかく貯めた100万円はムロツヨシに払ってしまうようだ。
最終面接をまたも離脱してしまうような予告編だったのだが、大悦土木に就職しちゃうの??

第9話|誰が金を出すのか

100万円をとられ、40万円も払わなければならないので、もはや引越しは絶望的と思われる。
もはや武家にはそこまでの貯金はないであろう。

しかし「家を買う。」とある以上、最終回はどうしても引越しにならなければおかしい。
坂口良子が改心して浅野温子が恢復したとしても、引越しをしなければドラマは終わらないはずである。

ではその金を出すのは誰か、と予想してみる。
竹中直人に毎月、謎の援助してもらっていた玄里は実は貯金とかしていそうだ。
最も財力がある家に属する井川遥が、鷲尾真知子に頼み込んで金を出してもらうか。
次に財力があるはずの横尾渉の弁護士が、母親の罪を償うために出すか。
あるいは、誠治が大悦土木に入社することを条件に、大友康平が肩代わりするか。
どれも望み薄だから、あまり先が読めない。

二宮君と香里奈との恋とも言えない恋とか、丸山隆平の治らない脚とリハビリとか、井川遥と鷲尾真知子の嫁姑決戦はどうなるのかとか、
もう出てこないのか玄里とか、引越しと就職、浅野温子のうつ病以外にも課題山積で、これが全部一挙に解決するとは思えないのだが、どうだろうか次週。

最終話|不満はあれど良作であった

今更説明するまでもないドラマという形式の問題点として、“どうやって終わるか”ということがある。
この先どうなっちゃうの、という興味で動的に展開することで視聴率を稼ぐのだから、どうしたって次回の興味を惹くことが最優先され、解決が先送りされていくのだから、物語全体の出来の良さをそこに求めるのは、しょせん酷なのだ。

もちろん、そこを最低限の規範としてちゃんと両立するドラマも、もちろん存在するわけだが(しかし、ドラマはその点でのみ評価されるべきではないと考える)。

素人としては、次回に興味を引っ張る必要がない最終回こそ、唯一、視聴率を気にせずに作れる機会なのではないかと思ったりもするが(もっとも、放送時間の中でも、チャンネルを変えられないためにオチをなるべく先送りしているのだろうけれども)、最終回が他の回よりも特に良かったドラマというのも、ちょっと思いつかないから、やはり視聴率こそがドラマを成立させる大前提にほかならないのだろう。

さて、このドラマも他のものと同様、広げた風呂敷を全部回収しなければならない。

  1. まず誠治の就職だが、大手企業と大悦土木の好きな方を選べる立場になり、大悦を選んだ。
  2. 次に、井川遥は夫と向きあうことで嫁姑の関係をリストラクチャリングした。
  3. 脚の恢復が思わしくない丸山隆平は、岡本玲を受け入れた。
  4. 最大の焦点であった家の購入は、父親と二世代ローンを組むことになった。
  5. 引っ越したその当日に浅野温子の笑顔が戻った。
  6. 誠治が声をかけて、坂口良子も息子との関係回復に希望をもつようになった。
  7. 最後に、香里奈は設計部門に異動して研修のために2年も和歌山に行くことになり、
  8. 誠治は別れ際に恋心を告白することができ、二人は遠距離恋愛の間柄となった。

玄里はもう登場しなかった。

あとは引越しだけという段階になったところで、日曜に誠一がネクタイをして出かけたので、これは金を取り戻しに行くではと期待したが、向かった先は大悦土木で、大友康平と父親談義をしただけだった。
それによって父親と息子の関係回復というサブテーマが完結した。

上記のように、物語を牽引してきた諸問題はすべて一挙に解決した。

最も不要だったのは玄里の話である。
丸山隆平の話と西本夫人の話も、中途半端に解決させるくらいなら、なくても良かった。

香里奈との恋愛展開も結果としては不要だったように思う。
この二人はキスどころか手も握ったことはなく、本当に遠距離恋愛として成立するかどうかはきわめて疑わしい。
そもそも香里奈のキャラ演出はなぜか浅く、恋愛に興味を持っているとは思えない。
おそらく、この香里奈の存在感こそ、このドラマの焦点でもあっただろう。
結局、香里奈を活かしきれなかったことは残念である。

しかし、初回で提示したクオリティラインからの落ち込みは少なく、「フリーター、家を買う。」は今季の良作であったと言ってもよい。

フリーター、家を買う。のあらすじ

新卒入社した会社を3か月ほどで会社を辞めた武誠治はだらだらとフリーター生活を送り、父との口論が絶えず、母はそんな誠治をかばい続けて来た。ある日母がうつ病になってしまい、姉からもだらしのない現状や自身が気づかなかった母親の苦悩を容赦なく指摘され、このままではいけないと考え始める。 当面の目標として就職すること、100万円を貯めることを決め、誠治は家族のために一念発起し、バイトに就職活動に母の看病にと奔走する。

フリーター、家を買う。を観るには?

フリーター、家を買う。キャスト

武 誠治(フリーター) – 二宮和也(幼少期:鈴木福
千葉 真奈美(ゼネコン土木部門の技術者) – 香里奈
永田 亜矢子(誠治の姉) – 井川遥
武 誠一(誠治の父で商社の経理部部長) – 竹中直人
武 寿美子(誠治の母) – 浅野温子
■永田家
永田 文也(亜矢子の夫で開業医) – 七海智哉
永田 智也(亜矢子と文也の息子) – 橋本智哉
永田 則子(亜矢子の姑) – 鷲尾真知子
■西本家
西本 幸子(武家の隣人) – 坂口良子
西本 和彦(弁護士) – 横尾渉(Kis-My-Ft2、当時ジャニーズJr.)
■大悦土木
大悦 貞夫(社長) – 大友康平
豊川 哲平(作業員) – 丸山隆平(関ジャニ∞)
塚本 学(作業員) – 山本龍二
真田 勝也(作業員) – 嶋大輔
星野 あかり(事務員) – 岡本玲
手島 信二(季節契約社員) – 井上正大
■喜嶋建設
山賀 亮介(社員) – 眞島秀和
■その他
北山 雅彦(ハローワーク職員) – 児嶋一哉(アンジャッシュ)
岡野 忠志(精神医) – 田中壮太郎
島田 彰子(専門学校生) – 玄里

フリーター、家を買う。スタッフ

原作 – 有川浩「フリーター、家を買う。」(幻冬舎刊)
編成企画 – 瀧山麻土香(フジテレビ)、水野綾子(フジテレビ)
プロデューサー – 橋本芙美(共同テレビ)
脚本 – 橋部敦子
演出 – 河野圭太城宝秀則
音楽 – 髙見優
主題歌 – 嵐「果てない空」(ジェイ・ストーム)[9]
挿入歌 – 西野カナ「君って」(SME Records)[10]
技術プロデューサー – 長谷川美和
TD – 山岸桂一
撮影 – 伊藤清一、牧野辰吾
スタジオカメラ – 磯貝喜作、平田修久、金田智幸
映像 – 吉川博文
録画 – 岡本卓
照明 – 阿部慶治、成田卓嗣、大須田純子、荒井徹夫、浅田和男、三宅洋
音声 – 竹中泰、菅野佑介
音楽プロデューサー – 志田博英
音響効果 – 本郷俊介
編集 – 新井孝夫(アムレック)、安田多希
ライン編集 – 伊藤裕之、鈴木のぞみ
MA – 市村聡雄
技術デスク – 石久香織
美術プロデューサー – 杉川廣明
デザイン – 柳川和央
美術進行 – 竹田政弘
大道具製作 – 内海靖之
大道具操作 – 谷古宇稔
装飾 – 駒津誠二、堀口浩明、石原多美子
持道具 – 片山彩
衣裳 – 伊藤栄子、南啓太
スタイリスト – 野村昌司、原田幸枝
ヘアメイク – 西村真理子、小出みさ、鈴木麻水美、久野友子、澤入礼江
アクリル装飾 – 中村哲治、渕美香
建具 – 三田村賢
電飾 – 中園誠四郎
植木装飾 – 後藤健
フードコーディネーター – 住川啓子
広報 – 島谷真理
広告宣伝 – 平井隆
ホームページ – 須之内達也
スチール – 川澄雅一
CGタイトル – 鈴木鉄平、三塚篤
リサーチ – 喜多あおい
車輌 – ファン、コマツサポートサービス
スケジュール
演出補 – 八十島美也子、宮脇亮、下向英輝、石井梨枝、中村亮太
制作担当 – 持田一政
制作主任 – 豊島さおり、鈴木哲
制作進行 – 皆川なぎさ、佐々木豪
記録 – 津嶋由起江
プロデューサー補 – 廣岡美代、上久保友貴
撮影協力 – 中日本高速道路株式会社、フィルムコミッション富士、日本道路株式会社、三井住建道路株式会社、三井住建道路(株)特定建設工事共同企業体、大成建設株式会社、川崎市、川崎市産業振興財団、株式会社本間組、西武造園株式会社、大和市立西鶴間小学校、川瀬医院、保谷ハイツ、ミニミニ神奈川、大和市、株式会社エイチエイケイ、三宝食堂、文化学院、洋服の青山 五反田東口店、ホームセンターくろがねや、パシフィックハウス、TMI bldg、毎日新聞社、Humming、あゆみBOOKS 五反田店、毎日ビルディング、常盤工業(株)特定建設工事共同企業体、横浜信用金庫、たつみ前田道路、Sign、シアトルズベストコーヒー、日本経済新聞社、ラ・ピアンタ、DEN、CASIO、ダイソー、横浜市立脳血管医療センター、焼鶏あきら中目黒
gooz、Vin sur Vin、花里、グリーンプラザ新宿、Atelier SHUN、Sweets Paradise、パセラ横浜ハマボール イアス店、アパマンショップ たまプラーザ店、株式会社シティークリエイト、Regus、FUNGO、牛久フィルムコミッション、牛久愛和総合病院、快活CLUB 横浜北山田店、保谷ハイツ、川崎市幸区役所、神奈川県川崎競馬組合、ソリッドスクエア、三野村株式会社、駒繋神社、芝浦工業大学、小山八幡神社、東京湾岸リハビリテーション病院、大健商事株式会社
美術協力 – 武藤工業株式会社、白山眼鏡店、CASIO、円谷プロダクション、任天堂株式会社、株式会社コマデン、株式会社日刊建設通信新聞社、ニチベイ、HITACHI、エステール、NOJESS、Let’s note、DAKS、SAAD
音楽協力 – フジパシフィック音楽出版
協力 – フジアール、バスク、緑山スタジオシティ、恵積興業
音源提供 – JOYSOUND×UGA
資料提供 – BLEACH / 久保帯人
医事監修 – 西脇俊二(日本精神神経学会専門医・指導医)
土木監修・指導 – 平岡成明(株式会社建設施工学アカデミー)
看護監修 – 石崎理恵、渡邉絵美
制作 – フジテレビ
制作著作 – 共同テレビ
タイトルとURLをコピーしました