2011年のドラマドラマ1992年のドラマ1990年代のドラマ1993年のドラマ1994年のドラマ1995年のドラマ2010年代のドラマ

ざけんなョ!!

4.0
田中好子(ざけんなヨ!!9) 2011年のドラマ
田中好子(ざけんなヨ!!9)

「お前は騙されているんだよ!」とトミーズに囁く樋田慶子久保晶の義父母が、なんともいい味なのだが、さて、この樋田慶子という人は『つまらぬ男と結婚するより一流の男の妾におなり』という衝撃的な本を書いている。
この書名は新橋の料亭「田中家」の女将だった樋田の祖母が残した言葉だそうで、その祖母は伊藤博文の愛人であった。樋田は祖母の人脈で林房雄や高浜虚子にひきあわされ、岸信介の愛人にされかかったらしい。

キャスト

鷲尾いさ子
橋爪淳
トミーズ雅
樋田慶子
久保晶
田中雅子
畠山明子
中村夏海
加倉井えり
谷川昭一郎
大沢正幸
関みゆき
羽田圭子
吉見純磨
相澤慈元
真島海斗
劇団白鳥座
セントラルチャイルド

スタッフ

脚本 – 中園ミホ
演出 – 佐藤祐市

専業主婦でナゼ悪い!?

東ちづる(ざけんなヨ!!8)

東ちづる(ざけんなヨ!!8)


主演は、東ちづる
局アナを寿退社した東は専業主婦となって10年。中学生の長女や小学生の長男の面倒を見るだけでも大変なのに、近所は共働きの家ばかりで町内会の役員を引き受けさせられ、PTAや部活の洗濯物などに明け暮れる毎日。かつての同僚である鳥越マリは芸能界で華々しく活動して資産家と結婚。あれに比べてうちのママは…と家族にくさされてぶち切れる、という話。

鳥越マリというのはオールナイトフジの司会だった人だそうで、たいそう人気があったとか。じつはできちゃった婚をしたのはこの人なのだが、ここで演じている95年の「成功した人」の描写は、あたかも、すでにはじけてしまったバブルの世界の住人であるかのようで、非常に興味深い。

キャスト

東ちづる
美木良介
鳥越マリ
山中秀樹
大島蓉子
遠山俊也
今井里美
中尾貴美子
松澤重雄
豊田一也
吉田亮
岩田有理
芳澤拓真

スタッフ

脚本 – 中山乃莉子
演出 – 松田秀知

悲劇!! 長男の嫁

八代亜紀(ざけんなヨ!!8)

八代亜紀(ざけんなヨ!!8)


主演は八代亜紀
山村の長男に嫁入りした八代だが、今日は亡義父の7回忌。寝たきりの義祖母、口うるさい義母の相手をするのだけでも大変なのに、長女一家・次男夫婦・次女一家が押しかけて、もてなしの担当は八代のみ。別れ際に採れた野菜を渡そうとしてそんなもの要らないと言われてぶち切れるが、同じ長男の嫁として苦労した義祖母も一緒に怒ってくれて、ほっとするという話。

このシリーズに出てくる夫はまずもって手のつけようのない俗物で、妻を騙してこき使うことしか考えていない男ばかりなのだが、威張りくさっている大和田伸也はこれが妙に似合う。
冒頭、炊飯器にひとつふたつ…と米を移している八代の後ろから、「いろは堂の栗もの3箱追加して」とか「お父さんの7回忌」とか「農協で千円札を30枚で3万円両替してきて」などと立て続けにまくしたて、いくつまで入れたかわからなくさせてしまう姑を演じているのは、深作欣二夫人である中原早苗である。その昔、「ザ・ガードマン」などによく出ていた。

押しも押されぬ八代亜紀は、女優としてテレビに出ることはそんなにないのに、なぜかこのシリーズには2回も出ている。この人については伝説的な経歴と、それを上回るありとあらゆる噂がつきまとっており、人々の中における「ヤシロアキ」というのは完全に何かの物語になっているように思える。

  • 中学卒業後、地元熊本でバスガイドとして勤務した後、15歳で父親の反対を押し切り上京、銀座のクラブ歌手に
  • フランスの「ル・サロン」展に5年連続入選、日本の芸能人として初の正会員に
  • 映画『トラック野郎』に女ダンプ運転手「紅弁天」として出演したことから、一部のトラックには八代そっくりの「八代観音」が描かれている
  • 厚化粧のイメージだが実際の化粧は薄い
  • 王貞治から846号ホームランを打ったバットを贈られた(語呂あわせで“やしろ”)
  • 一部週刊誌にて「八代亜紀と麻原彰晃は従兄妹」との記事が掲載されたが全くのデマ
  • ペルー共和国のラ・メルセにヤシロアキ工業技術学校を設立した
  • 女子刑務所の慰問公演を続け、2000年に日本全国すべての女子刑務所を制覇
  • 巨乳である

フシギな人である。「ざけんなヨ!!」という啖呵は、まったく似合っていなかった。

キャスト

八代亜紀
大和田伸也
中原早苗
朝加真由美
佐戸井けん太
古手川伸子
冨家規政
趙方豪
星遥子
深町真喜子
今井耐介
青木海
橋本さつき
清水穣司
浅木友紀彦
福島彰太
佐藤香織
山口麻奈美

スタッフ

脚本 – 清水曙美
演出 – 藤田明二

ざけんなョ!!9(1995年10月27日)


このシリーズはもともと「妻たちの…」「OLたちの…」という冠がついており、ぶち切れるのは女性であって、夫や上司には碌な人物がおらず、つねにヒロインの人格は無視されている。
ぶち切れたあとには男たちが反省してニッコリと機嫌を直すのだが、女は愛嬌というようなオチのつけ方でもあり、男女共同参画社会からはほど遠い時代のドラマシリーズなのである。
どの話も、ヒロインが「…ざけんなよ」とつぶやいたところに、周囲の人間がぎょっとした顔になり、ついで、「ざけるんじゃないわよ!!」と本格的にぶち切れるという寸法で、金さんの桜吹雪や水戸黄門の印籠見せと同じような趣向である。

二世帯住宅の甘い罠

坂井真紀(ざけんなヨ!!9)

坂井真紀(ざけんなヨ!!9)


主演は坂井真紀。童顔の女優であり、「ポケベルが鳴らなくて」で緒形拳の娘である女子高生を演じたときにはすでに23歳であった。このドラマ制作時は25歳で、新婚妻を演じている。夫君はシブがき隊の“フックン”布川敏和。念のために記すと、シブがき隊は当然もう解散している(88年解散)。
坂井とフックンは新居を探す新婚夫婦。
フックンひとりの給料では家賃に回せるのは15万円が限度、それだと急行の止まらない駅か、日当たりの悪い木造アパートになってしまう。そこでフックンが提案したのは、実家である蕎麦屋の3F。折よく賃借人が出たばかりだという。実家と同居…と腰がひける坂井だが、内階段には鍵をかけてプライバシーは確保するし、舅姑と義姉で切り回している蕎麦屋の手伝いはさせないからというフックンの言葉と、部屋の広さで引越しを決めた坂井であった。
しかし新生活1日目から風呂も食事も1階の実家、折しもアルバイトが辞めててんてこ舞いの姑姑と義姉を見過ごせず、家の食事や雑用を引き受けざるを得なくなる。実は二世帯住宅というのは坂井を納得させるための口実で、そもそも最初から舅たちとフックンの狙いは、店を手伝わせる嫁として自分を迎えたことを知り、ぶち切れるという話。

タイトルとURLをコピーしました