花咲舞が黙ってない(今田美桜版)は、2017年9月に中公文庫刊)を原作に、2024年4月13日から日本テレビ「土ドラ9」枠で第3シーズンとして放送。第1・2シーズンは『不祥事』『銀行総務特命』などを原作に杏が主演したが、第3シーズンでは主演は今田美桜。舞が支店の窓口係から臨店班に異動するところから物語が再始動しており、第1・2シーズンでの出来事はリセットされている。
リメイクでも続編でもなく“再始動”(花咲舞が黙ってない(今田美桜版)の感想)
花咲舞が黙ってない(今田美桜版)の見どころ
渡仏した杏がシーズン1の花咲舞を演じて「お言葉を返すようですが…!」という決め台詞を吐いていたのは、2014年の冬ドラマである。その後、シーズン2が翌年の夏に放映され、今回は9年ぶりのシーズン3ということになる。
ちなみに、本作はリメイクではなく、再始動だと説明されており、各話のストーリーは新たにアレンジされたものになるらしい(ドラマの続編として原作が執筆されている)。
キャストを見ると、花咲舞の相棒である相馬健は上川隆也から山本耕史へ、臨店班で行内浄化を図る支店統括部長は榎木孝明から神尾佑へ、次長も塚地武雅からずんの飯尾へと一新されているが、居酒屋「花咲」の経営者だけは、亡くなった大杉漣から、上川隆也が花咲舞の叔父と称する別人に変更されている。
心配りが細かいところが憎い(今田美桜の父親が上川であっても年齢的にはおかしくないのだ)。
さて今田美桜だが、杏と20cm違い身長差があるものの(170cmの杏から「黙りません!」と反撃されたら、たしかに相手はビビっただろう)、違和感がないのはさすがである。「ふてほど」的パワハラの温床として銀行を描く池井戸ドラマは、局としてはハズレのない安全牌と言えるが、新味には欠けるなあ。
先日、今田に似たハン・ヒョジュのハピネスと「毒戦 BELIEVER2」を見たので、今田にも新境地にチャレンジしてほしいと勝手に思うのである。
花咲舞が黙ってない(今田美桜版) 見どころ
銀行の古い体質や不祥事に対し、不正を見過ごせないヒロイン・花咲舞が黙ってられない性格で、不正を暴いていくドラマ。
- 今田美桜演じる「花咲舞」の新解釈
前シリーズ(杏主演)から約10年を経ての新シリーズで、主演が今田美桜さんにバトンタッチ。彼女が演じる花咲舞は窓口係から本部の臨店班に異動となり、銀行内の悪事に立ち向かう。今田美桜の愛らしさと、不正には決して黙らない芯の強さが融合し、新たな花咲舞像に。クライマックスでの「お言葉を返す!」という決め台詞がスカッとさせてくれる。 - 山本耕史演じる「相馬健」との名バディ
舞の直属の上司であり、かつて出世コースから外れたベテラン行員・相馬健を山本耕史さんが演じる。最初は舞に振り回され、事なかれ主義だった相馬が、舞の熱意に影響されて次第に熱いものを取り戻し、彼女の活躍を支える名バディとなっていく。二人のテンポの良い掛け合い、信頼関係が深まっていく様子が見どころ。 - 池井戸潤原作の痛快な展開
池井戸潤ならではの企業内の不正や隠蔽が暴かれ、悪事が裁かれていく痛快なストーリー展開。社会の不条理や組織の闇に立ち向かう舞の姿に共感し、最終的に悪が裁かれるカタルシスを味わえる。 - 個性豊かなゲストキャラクター
支店や部署で起こる不正を巡って様々な事情を抱えた支店長や行員、取引先が登場。 - 豪華なレギュラーキャスト陣
飯尾和樹(ずん)、神尾佑、要潤、菊地凛子、上川隆也など、実力派の俳優たちが脇を固める。菊地凛子さん演じるエリート執行役員・昇仙峡玲子、上川隆也さん演じる舞の父・花咲健の存在も物語に大きな影響を与える。最終回には前作でキーパーソンを演じた半沢直樹(劇団ひとり)が登場し、サプライズを演出した。
トリビア・撮影裏話など
- 前作の放送から10年を経て、主演とキャストを一新しての再ドラマ化。設定やキャラクターを現代に合うようにアレンジしつつ、原作と前作が持つ「花咲舞」の魅力が健在
- 今田美桜は決め台詞「お言葉を返すようですが」の言い方や、不正を暴く際の表情や声のトーンを監督と細かく打ち合わせた
- 前シリーズでもあった、舞と相馬が臨店先でその土地の美味しいものを楽しむという描写は、今作でも健在
- 最終回でサプライズ登場した「半沢直樹」役を劇団ひとりが演じて話題に
花咲舞が黙ってない(今田美桜版)の人物相関図
花咲舞が黙ってない(今田美桜版)を観るには?
花咲舞が黙ってない(今田美桜版)のキャスト
■主要人物
花咲舞 – 今田美桜
相馬健 – 山本耕史
昇仙峡玲子 – 菊地凛子
■東京第一銀行本部
辛島伸二朗 – 神尾佑
芝崎太一 – 飯尾和樹
紀本平八 – 要潤
■舞の家族
花咲健 – 上川隆也
花咲舞 – 今田美桜
相馬健 – 山本耕史
昇仙峡玲子 – 菊地凛子
■東京第一銀行本部
辛島伸二朗 – 神尾佑
芝崎太一 – 飯尾和樹
紀本平八 – 要潤
■舞の家族
花咲健 – 上川隆也
花咲舞が黙ってない(今田美桜版)のスタッフ
原作 – 池井戸潤『花咲舞が黙ってない』(中公文庫/講談社文庫)『不祥事』(講談社文庫/実業之日本社文庫)
脚本 – 松田裕子、ひかわかよ
音楽 – 菅野祐悟、得田真裕
ナレーション – 窪田等
演出 – 南雲聖一、佐久間紀佳、鈴木勇馬
挿入歌 – あかせあかり「いつか叶えたくて」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
脚本協力 – 哥丸由喜子
法律監修 – 矢野亜紀子
取材協力 – よつばコンサルティング
演出補 – 西岡健太郎
タイトルバック – 小林恵美、森田雄
劇中料理 – 赤堀博美
チーフプロデューサー – 田中宏史
プロデュース – 小田玲奈、小田玲奈、能勢荘志
シリーズプロデューサー – 加藤正俊
企画協力プロデューサー – 玉江唯
アソシエイトプロデューサー – 森雅弘(AXON)
ラインプロデューサー – 鈴木香織
プロデューサー補 – 白石香織
制作協力 – 日テレアックスオン
脚本 – 松田裕子、ひかわかよ
音楽 – 菅野祐悟、得田真裕
ナレーション – 窪田等
演出 – 南雲聖一、佐久間紀佳、鈴木勇馬
挿入歌 – あかせあかり「いつか叶えたくて」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
脚本協力 – 哥丸由喜子
法律監修 – 矢野亜紀子
取材協力 – よつばコンサルティング
演出補 – 西岡健太郎
タイトルバック – 小林恵美、森田雄
劇中料理 – 赤堀博美
チーフプロデューサー – 田中宏史
プロデュース – 小田玲奈、小田玲奈、能勢荘志
シリーズプロデューサー – 加藤正俊
企画協力プロデューサー – 玉江唯
アソシエイトプロデューサー – 森雅弘(AXON)
ラインプロデューサー – 鈴木香織
プロデューサー補 – 白石香織
制作協力 – 日テレアックスオン
花咲舞が黙ってないの前作(杏バージョン)
花咲舞が黙ってないの原作(池井戸潤)
東京第一銀行の花咲舞は、今日も不正を許さない。
別府支店が見送りの判断を下した、老舗温泉旅館への巨額融資。
返済の見込みは立たないはずだが、直後ライバル行が融資を決定した。
無謀な融資の裏に隠された、二行の上層部が交わした約束とは。(湯けむりの攻防)
あの半沢直樹との対決も! 正義の“狂咲”が組織の闇に挑む。
読めばスカッとし、明日からの活力になる痛快連作短編!