金曜日の恋人たちへ

金曜日の恋人たちへの感想

藤原紀香が片岡愛之助夫人だと今知った。1999年に初主演した『ナオミ』が水曜劇場、豊川悦二と共演した『危険な関係』が木曜劇場、そして本作は2000年の金曜ドラマ。当時29歳の藤原は出づっぱりだったが、演技は香ばしい。

脚本の中山乃莉子は『もう誰も愛さない』の作者だが、その後は昼ドラ専門に。

第1話の筋は、商社の食品事業部が解散になり、総合職の藤原が一般職秘書課に転身。仕事にしか興味がなく、システム手帳を抱えて走り回っていた藤原は、一般職を格落ちと受け取り、転職活動を始めるが、体型にしか興味を示されない。高橋克典演じる警備員に諭され、古谷一行演じる常務付きの秘書になることを承諾。

86年の均等法が97年に改正され、女性活用が焦点だったが、実態は進まず、育児負担との矛盾が広がっていた。本作はトレンディドラマ崩壊後の世界。

金曜日の恋人たちへ　見どころ

1. 大人の三角関係と複雑な心理描写
   婚約者がいながら別の男性に惹かれる主人公、親友に片思いする男性、そして謎めいた魅力を持つ男性という、大人の複雑な恋愛模様。それぞれの登場人物が抱える葛藤や心の揺れが丁寧に描かれ、登場人物に感情移入しやすくなっている。
2. 人気俳優陣の豪華共演
   絶大な人気を誇っていた藤原紀香、高橋克典、ユースケ・サンタマリアの3人が主演を務めた。ユースケ・サンタマリアが演じる「いい人」だけでは終わらない親友役が深い。さらに渡辺謙、水野美紀などが脇を固めている。
3. 「TSUNAMI」が彩る世界観
   サザンオールスターズのミリオンヒット曲「TSUNAMI」が主題歌として使用され、ドラマの切ない世界観とマッチしている。主題歌が流れるタイミングも絶妙。
4. キャリアウーマンの恋愛と仕事
   主人公が女性誌の編集者であることから、仕事に打ち込むキャリアウーマンの姿と、恋愛や結婚に対するリアルな悩みが描かれた。仕事とプライベートのバランス、女性の生き方といったテーマも盛り込まれ、共感を呼んだ。
5. 2000年代初頭の空気感
   2000年代初頭のファッション、文化、そして東京の風景が描かれている。

金曜日の恋人たちへ　あらすじ

柏木美和（藤原紀香）は、結婚を間近に控えた女性誌の編集者。婚約者との幸せな日々を送るはずが、ある日、友人の結婚式で出会った謎めいた男性、田辺泰三（高橋克典）に強く惹かれてしまいます。
美和の同僚であり、親友でもある佐原陽平（ユースケ・サンタマリア）は、美和に密かに想いを寄せていたが、美和の幸せを願いながらも、田辺の出現によって美和の心が揺れ動く様子を複雑な思いで見つめる。
美和、田辺、陽平の3人を中心に、それぞれの恋心、友情、そして葛藤が交錯しながら物語は展開。結婚、キャリア、そして本当の幸せとは何かを模索しながら、彼らは複雑な人間関係の中で、それぞれの「愛」の形を見つけていく。

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金曜日の恋人たちへのキャスト

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