映画1950年代の映画1959年の映画

グランドキャニオンの対決

4.0
ビクトリア・ショウ(グランドキャニオンの対決) 映画
ビクトリア・ショウ(グランドキャニオンの対決)
アクション映画の名匠ドン・シーゲルが雄大な自然で描く1959年の犯罪サスペンス。グランド・キャニオンの断崖に発生した謎の殺人事件を追求するハイウェイ・パトロールの活躍を描く。ベン・マークソンとナット・スウェンソンのオリジナル・ストーリーをリチャード・コリンズとスウェンソンが共同で脚色、「殺し屋ネルソン」のドン・シーゲルが監督した。撮影は「コルドラへの道」のバーネット・ガフィ、音楽をダニエル・アムヒシートロフが担当。出演は「マラカイボ」のコーネル・ワイルド、「愛情物語」のヴィクトリア・ショウ、ほかにミッキー・ショーネシー、エドガー・ブキャナン、ライアン・ガリックなど。製作ケンドリック・スウィート。

グランドキャニオンの対決の感想

59年のドン・シーゲル作品。
西部劇みたいな邦題だが、犯罪映画で、文字通りグランド・キャニオンの空撮また空撮で迫力満点。

クライマックスは「谷の向こうの洞窟にあるコウモリの糞を運ぶ」バケット上の格闘で(最後に肥料会社への謝辞がある)、超ロングとスクリーンプロセスの編集で見せるのだが、じつにうまい。

50年代の美女ヴィクトリア・ショウが、冒頭とクライマックスで、渓谷のうねうね道をサンダーバードで飛ばしているのだが、表情をコントラストにする演出が小憎い。

シーゲルらしいテキパキした80分の映画で、あまりに経済的な撮り方で粗筋を見ているようだった。

グランドキャニオンの対決のあらすじ

アリゾナ州グランド・キャニオンで、ケンドン鉱業会社の金鉱石運搬用ケーブル周辺で連続殺人事件が発生。鉱区管理人エリの小屋で倒れていた男は、副社長ランダルと判明し、谷底でリチャードの死体も発見される。州検事局から解決を迫られた警官レスは、前社長の娘ジャニースと協力し、彼女の弟ボブとスコッティの不審な関係を調べる。スコッティはボブを殺し、ジャニースの車で逃亡。レスはヘリコプターで追跡し、ケーブルのバケットでの死闘の末、スコッティを谷底に落とし事件を解決する。

グランドキャニオンの対決のキャスト

コーネル・ワイルド – レス・マーティン
ヴィクトリア・ショウ – ジャニス・ケンドン
ミッキー・ショーネシー – スコッティ・オブライエン
エドガー・ブキャナン – エドワーズ保安官
ライアン・ガーリック – ボブ・ケンドン
ジャック・イーラム – ビル・ウォード
アレクサンダー・ロックウッド – ジム・ケンドン

グランドキャニオンの対決のスタッフ

監督 – ドン・シーゲル
製作 – ケンドリック・スウィート
原案 – ベン・マークソンカート・スウェンソン
脚本 – リチャード・コリンズカート・スウェンソン
撮影 – バーネット・ガフィ
編集 – ジェローム・トムス
音楽 – ダニエル・アンフィシアトロフ
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