2022年7月14日~9月22日にフジテレビ系「木曜劇場」枠にて放送。主演は中島裕翔。
純愛ディソナンスの感想
先日終了した「明日私は誰かのカノジョ」は良かった。その吉川愛(セーラー服だが22歳)のドラマで、今季の期待作である。
本作は2部構成が予告されていて、言うなれば前半が淫行編、後半が不倫編といったところかw 純愛のタイトルとはかけ離れているが…
第1話には多くの伏線があり、塚原あゆ子の「最愛」「中学聖日記」を思わせる演出だが、金曜ドラマではなく木曜劇場で、企画は編成の高野舞(昼顔」(2014)、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(2017)の演出に名前がある)。
顔色がやたらと悪い比嘉愛美、巨乳を扱いされていない筧美和子も気になる(筧は初話で殺されてしまったが…)。
純愛ディソナンス 見どころ
- 禁断の「純愛×ドロドロ」ストーリー
教師と生徒というタブーに触れる関係から始まり、5年後の再会では「既婚者と未婚者」というさらなる障害が待ち受ける、常に背中合わせの純愛が描かれる。この一線を越えられないもどかしさと、そこから生まれる周囲との「不協和音(ディソナンス)」が、物語をドロドロに展開させる点が見どころ。 - 中島裕翔と吉川愛の繊細な演技
主演の中島裕翔と吉川愛が、純粋ながらも複雑な感情を抱くキャラクターを繊細に演じる。眼差しや表情から、心に秘めた想いや葛藤がひしひしと伝わり、視聴者の感情移入を誘う。 - 予測不能なサスペンス要素
単なる恋愛ドラマに終わらず、前任教師の失踪事件、そしてそれにまつわる様々な秘密や陰謀が物語にサスペンス要素を加えている。登場人物たちの誰もが何らかの闇を抱えているかのように描かれ、誰が敵で味方なのか、何が真実なのか、最後まで目が離せない展開。 - 多様な「愛」と人間模様
「純愛」をテーマにしつつも、愛憎、嫉妬、執着、裏切りなど、人間の様々な感情や、複雑な人間関係が多角的に描かれている。家族の確執、仕事のプレッシャー、そして過去のトラウマなど、登場人物それぞれが抱える問題が「ディソナンス」を生み出し、物語に深みを与えている。比嘉愛未演じる妻・愛菜美の存在感や、髙橋優斗さん演じる冴に片想いする慎太郎の心情なども見どころ。 - 「令和の恋愛観」への問いかけ
多様性が叫ばれる現代において、一昔前の「当たり前」が通用しなくなった恋愛の形を、多角的に描いた。何が純愛で、何が不協和音なのか、視聴者自身に問いかけている。
純愛ディソナンスのあらすじ
第1部では大学の先輩である小坂由希乃の後任として桐谷高校に赴任してきた新田正樹と自身が担任をするクラスの生徒である和泉冴が前任教師の失踪事件をきっかけとして、教師と生徒との垣根を超えた深い絆で結ばれていくさまを描く。
第2部では本心で向き合えぬまま別れてしまった5年後、正樹が結婚していたことにより、かつて互いに引かれ合っていた2人の関係性に微妙なずれが生じてきて、複雑な人間関係も相まってディソナンス(不協和音)を生み出していく過程を描く。