ドラマ ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜
(ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜感想)
ヒロインだったのに北乃きいに食われっぱなしだった「汝の名」(2022)以来、あまり良い役にありついていない山崎紘菜、汚れ役に挑戦かと思いきやただの内勤で、モデル8人を同僚とするお仕事ドラマだった。誰が求めてるねん。
というのは原作も同じで、まるでエロくないという意外なドラマだった。同じ風俗業をモチーフにした「フルーツ宅配便」のような哀愁もないのである。
ドラマ化もされた「燕は戻ってこない」にも“女風”が登場して、あちらは完全本番ありなのだが、あくまで本番なしの本作をよく読めば、本番を必要としない世界が開けるだろうか。
ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜 巷の感想
好意的な感想
- タイトルのわりに、エロ少なめで清潔感ある画力で爽やか
- 主人公がクセのないキャラで見やすい
- 会話が心地いい
批判的な意見
ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜 あらすじ
ひょんなことから、“パラディーソ”という女性用風俗店、通称・女風(ジョフウ)の内勤として働く事になるアカリ(山崎紘菜)。はじめは風俗業界に対し抵抗があったが、女風を利用する女性たちの様々な悩みに触れ、個性豊かなセラピストたちと、1人でも多くの女性の要望にこたえるために奮闘していく。
ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜はどれぐらい実際のジョフウを再現しているのか
ドラマは女性用風俗業界の一端を垣間見せる作品として、一定のリアリティを備えているものの、実際の業界とは異なるフィクション要素も多く含まれており、エンターテインメントとしての側面が強調されている。
実際のジョフウ業界の特徴
サービスの内容と目的
実際の女性用風俗では、性的サービスだけでなく、リラクゼーションや心の癒しを提供することが重視されている。セラピストは、女性客のメンタルケアや自己肯定感の向上をサポートする役割も担っており、単なる肉体的なサービス以上の価値が求められる。
セラピストの教育と研修
セラピストは、マナーや技術に関する厳しい研修を受けることが一般的です。顧客のプライバシーを守り、安心してサービスを受けてもらうための配慮が徹底されている。
顧客との関係性
実際の業界では、セラピストと顧客の関係はビジネスライクであり、一定の距離感が保たれている。過度な個人的関係や感情的な関わりは避けられる傾向にある。
ドラマと現実の違い
店舗の雰囲気と人間関係
ドラマでは、店舗「パラディーソ」が家族のような温かい雰囲気で描かれ、スタッフ同士の交流が多く見られるが、実際の業界では、当然ながら業務上の関係が中心であり、プライベートな交流は限定的である。
顧客との深い関わり
ドラマでは、セラピストが顧客の個人的な悩みに深く関与し、感情的なサポートを行うシーンが描かれているが、実際の業界では、顧客との関係はあくまでサービス提供者と利用者の関係に留まり、過度な感情的関与は避けられる。
業界の描写と演出
ドラマは、業界のダークな側面をあまり強調せず、明るくコミカルな演出がされている。実際の業界では、法的な問題や社会的な偏見など、複雑な課題が存在しますが、ドラマではそうした側面は無視されている。
では現実のジョフウではどういうサービスを提供しているのか
女性用風俗、通称「ジョフウ(女風)」では、女性に性的・非性的両面のサービスを提供しているが、あくまで「女性が安心して自分の快楽や癒しに向き合える空間」を重視している点で、他の風俗業態と異なる。
法的には「本番行為禁止」が前提(風営法違反にならないために重要)。多くのセラピストは個人事業主契約で、指名制・予約制で動いている。SNSやLINEでの「事前ヒアリング」や「同意確認」が重視されており、トラブルを防ぐ工夫がされている。
- 性感マッサージ(性的サービス)※合法範囲内で
リンパマッサージやオイルマッサージを行いつつ、性感帯への刺激を段階的に与えるサービス。基本的に本番行為(挿入)は違法のため行われませんが、店舗によっては黙認・グレーな運用もあるのが実情。クライアントの要望とコンディションに合わせて、接触の程度を調整する。 - 会話・傾聴・精神的ケア
多くの利用者は「話を聞いてほしい」「肯定されたい」という願望を持っている。セラピストはホスピタリティや共感力に長け、恋人や親しい友人のように接する。 - 添い寝・ハグ・手つなぎなどのスキンシップ
性的行為ではなく、「ぬくもり」や「心の安心感」を得るためのサービスも人気。寂しさや孤独感を癒やす目的で利用する女性も多く、いわゆる「性的ではない親密さ」が求められることもある。 - デートコース(外出サービス)
カフェ、映画、ホテルに行くなど、恋人同士のような時間を過ごすコースも存在する。通常はセラピストの身分保護のため、同伴ルールや時間・場所の制限が設けられている。 - ヒーリング系のマッサージやリラクゼーション
タイ古式や整体風のマッサージ、アロマオイル使用なども組み込まれており、リラックス重視のコースも用意されている。
利用者層とニーズ
利用者層 | 主なニーズ |
---|---|
20〜50代女性(未婚・既婚問わず) | 性的な満足、癒し、会話、恋人気分 |
セクシャルマイノリティ女性 | 自己肯定感の回復、安心できるタッチ |
性経験に不安のある若年女性 | 経験前の不安解消、性教育的な目的 |
ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜 キャスト
藤崎アカリ – 山崎紘菜
■周辺人物
サツキ(親友) – 柳ゆり菜
ヒロキ(彼氏) – 井上雄太
■パラディーソ
ミホ(アカリの先輩) – 久住小春
リオ(No.1セラピスト。) – 別府由来
ユタカ(セラピスト) – 白戸達也
リリー(セラピスト) – 世古口凌
レン(セラピスト) – 笠谷朗
マルニ(セラピスト) – 松本大輝
タロ(新人セラピスト) – 藤林泰也
コスモ(セラピスト) – 渋江譲二
ゴコウ(講師兼セラピスト) – 橋本淳
柳楽(店長) – 山崎樹範
深⽥翔⼦(指導係) – 遊井亮子
ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜 スタッフ
脚本 – マンボウやしろ、福田晶平、灯敦生
オープニングテーマ – MA55IVE THE RAMPAGE「キミノトコマデ」(rhythm zone)
エンディングテーマ – ハカネ「蜃気楼」(ビクターエンタテインメント)
監督 – 加藤綾佳、倉橋龍介、山村淳史、工藤渉
インティマシーコーディネーター – 西山ももこ
スチール監修 – 大島央照
キャスティングプロデューサー – 柿崎ゆうじ
プロデューサー – 正井彩夏、鈴木健太郎、西山剛史、神田万理
制作協力 – 楽映舎、T-REX FILM
制作プロダクション – 東北新社
制作 – テレビ東京、エイベックス・フィルムレーベルズ
製作著作 – 「ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜」製作委員会
ジョフウ 〜女性に××××って必要ですか?〜の原作
【巷で話題「女性用風俗」のリアルな裏側】 気軽に始めてしまった「女性用風俗(女風)」の裏方のアルバイト。初仕事はなんと「経費で女風を体験する」だった――! 女風店の裏方として、多岐にわたるお客様の要望に翻弄されつつも、男性セラピストたちと協力して寄り添います! そして自身もお客さんとして利用した女風で、ずぶずぶと沼にハマってしまい……!? 沢山の取材を元に女風のリアルな裏側を描いた大人気エッセイ、第二弾!