Sisterの感想
サスペンスのクオリティはなぜこんなに凋落しているのか。
高校時代の元彼が10年ぶりに仲良し姉の婚約者として人生に再登場する、というラブコメ的な設定を強引にサスペンスとして展開しようとしているところに違和感がある。
まず配役に難があり、これは深夜ドラマだから仕方ないのか。
私は「ハングリー!」(2012)の瀧本美織を忘れられず、いつまでも久保田紗友(9歳年下)のような存在に思っていたのだが、本作の瀧本は、10年前なら(いや、2年前の「10の秘密」でもまだ)仲間由紀恵が好んで演じていたような「腹の黒い女(に見える女)」である。
方向性を模索しているようにも見えるが、あまり似合わない。
山本舞香 の方は「スカム」「HEAVEN?ご苦楽レストラン」などで見ているのだが(「家政婦のミタゾノ」は見ていない)、残念ながらあまり記憶に残っていない。
演出も安っぽい。
遅刻した山本舞香が息を切らして目的地に到着し、溝端淳平の顔を見て瞳孔全開で驚く、というシーンを2回繰り返すというのは、わざとだとは思うが、どうかと思う。

山本舞香(Sister)
Sisterのあらすじ
広島から東京に出た三好凪沙(山本舞香)は、姉・沙帆(瀧本美織)の紹介でデザイン会社で働き、デザイナーを目指す。ある日、営業部にデザイン画を届けた際、高校時代の初恋相手・麻倉陽佑(溝端淳平)と再会するが、彼は凪沙のことを覚えていなかった。沙帆は凪沙を応援し、陽佑との再会を「運命」と盛り上がる。しかし、凪沙と陽佑が同席した会議で、凪沙が空回りしたところを陽佑が助け、二人の距離が縮まる。ある日、沙帆が婚約者を紹介すると言い、その相手が陽佑だと知り、凪沙はショックを受ける。沙帆と陽佑の仲を見た凪沙は、陽佑を忘れようとするが、涙が止まらない。歓迎会後、凪沙が帰宅中に襲われ、陽佑に助けられる。その様子を見ていた沙帆のスマホには、凪沙の下着姿の写真と「写真は撮れたよ」というメッセージが届く。
Sisterを観るには?
Sister キャスト
三好沙帆(スタイリスト) – 瀧本美織(5歳時:津久井有咲、少女期:五藤希愛)
麻倉陽佑(凪沙の初恋の相手) – 溝端淳平
羽瀬昊汰(陽佑の同僚) – 佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)
■三好家
三好洋介(姉妹の父) – 吉沢悠
三好奈美(姉妹の母) – 櫻井淳子
■East Design Creations(凪沙・陽佑・昊汰が勤務するデザイン会社)
丸山保(凪沙の上司) – アキラ100%
大島武夫(凪沙の先輩) – 笠原秀幸
亀井裕太(凪沙の同僚) – カジワラタクト
兎谷真由子(凪沙の同僚) – 小山莉奈
社員 – 瀬戸口祥侑[9]
野口希恵(デザイナーアシスタント) – 香音
杉田康佑(会長) – 村上弘明
■その他
桧山亨(デザイナー) – 永井大
桧山恵美(亨の妻) – 黒川智花
遠山先生 ‐ 増澤ノゾム
Sister スタッフ
脚本 – 泉澤陽子、大林利江子
監督 – 山本大輔、湯浅弘章、渡邉裕也
音楽 – 斎木達彦
主題歌 – Rin音「qualia」(ROOFTOP/ユニバーサルミュージック)
絵画制作 – 新宿美術学院
デザイン協力 – バンタンデザイン研究所、グレートインターナショナル
スタントコーディネーター – 劔持誠(スタント – 上野山浩)
技術協力 – WING-T
美術協力 – BEENS
チーフプロデューサー – 岡本浩一
プロデューサー – 中間利彦、熊谷理恵(大映テレビ)
制作協力 – 大映テレビ
制作著作 – 読売テレビ
Sisterの原作
三好凪沙(20)と沙帆(25)は、少し年の離れた仲良し姉妹。姉・沙帆は美人スタイリストとして活躍する憧れの存在だ。一方、凪沙は地元・広島で就活に励むも苦戦していたが、東京の大手印刷会社に就職が決まり、沙帆の家に居候することになる。ある日、会社の歓迎会で先輩・昊汰に煽られ飲み過ぎてしまった凪沙は、密かに思いを寄せていた陽佑に介抱され、身をゆだねてしまう…。しかし、この恋の先には想像を絶する罠と試練が待ち受けていた――。男女4人の思惑が絡みに絡まるラブサスペンス!