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練り込まれた脚本のタイムループ物の佳作(エンドレス/繰り返される悪夢の感想)
筒井康隆の「しゃっくり」型の「短い時間でのタイムループ」ものに属する。
1965年に書かれた「しゃっくり」は10分だが、ここでは、主人公の外科医が飛行機のシートで目を覚ます9:58から12:30という2時間半余りの時間的牢獄が舞台となる。
主人公の娘ウンギョン(チョ・ウニョン)は12:00ちょうどにタクシーに跳ねられて即死するのだが、飛行機が空港に着くのは10:30、記者会見やら人助けなどがあり、どんなに車を飛ばしても間に合わない。それを悟るまでにウンギョンは5、6回死んでいるのだが、そこでようやくループしている人間がもう一人いることを知る、という序盤にはかなり引き込まれる。
協力プレイによる脱出劇(やはりうまくいかない)と並行してループの原因究明を描く中盤から、クライマックスの「ループの外」まで、脚本がかなり練り込まれていて映画的には理にかなっている。佳作と言えるだろう。
エンドレス/繰り返される悪夢 見どころ
愛する人を救うため、同じ一日を何度も繰り返す男たちの奮闘を描く。タイムループを題材にしたサスペンス映画で、緊張感あふれる展開と深い人間ドラマが見どころ。
- 見どころ1. 緊張感あふれるタイムループ描写
同じ2時間を繰り返すタイムループを描いており、繰り返される時間の中で、主人公たちが少しずつ真相に近づいていく。 - 見どころ2. 倫理的ジレンマと人間ドラマ
過去の出来事や倫理的な選択が現在の悲劇に繋がっている。 - 見どころ3. コンパクトな上映時間での濃密な展開
上映時間90分というコンパクトな尺の中で、濃密なドラマとサスペンスがテンポ良く進行する緻密な構成。
エンドレス/繰り返される悪夢のあらすじ
医師のキム・ジュニョンが娘のウンジョンと会うために約束した場所へと車を走らせていると、交通事故の現場に遭遇する。事故では、女性が亡くなり、巻き込まれた形で娘も撥ねられ亡くなっていることが判明する。しかし、その瞬間、事故の2時間前にいた場所で目を覚ます。
ジュニョンは娘を助けようとするが失敗し、その2時間が何度も繰り返されることになる。
一方、事故で亡くなった女性の夫のミンチュルもまた、その日を繰り返し体験していた。そして、ジュニョンの前に現れたミンチュルだったが、二人とも何があっても愛する人を救うことはできない運命のようであった。
エンドレス/繰り返される悪夢を観るには?
エンドレス/繰り返される悪夢のキャスト
エンドレス/繰り返される悪夢のスタッフ
『エンドレス/繰り返される悪夢』は、愛する人を救うために同じ一日を何度も繰り返す男達の奮闘を描いた映画です。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。