キャスト・アウェイ

ヘレン・ハント(キャスト・アウェイ)
ヘレン・ハント(キャスト・アウェイ)

2000年のアメリカ合衆国のサバイバルドラマ映画。原題は「Cast Away」。監督・製作はロバート・ゼメキス、脚本はウィリアム・ブロイルズ・ジュニア(英語版)が務め、トム・ハンクス、ヘレン・ハント、ニック・サーシーが出演している。フェデックスのシステムエンジニアを乗せた飛行機が太平洋で墜落し、無人島に辿り着いた彼が帰還するまでの4年間の姿を描いている。興行収入は4億2960万ドルを記録し、主演のトム・ハンクスはアカデミー主演男優賞にノミネートされた。

キャスト・アウェイのあらすじ

1995年12月。チャック・ノーランド(トム・ハンクス)はフェデックス倉庫の生産性解決に世界中を飛び回るシステムエンジニアで、テネシー州メンフィス在住のケリー・フレアーズ(ヘレン・ハント)と長年付き合っている。親族と過ごすクリスマスの最中、チャックはマレーシアでのトラブル解決のため呼び出されるが、悪天候のために貨物機が太平洋に墜落。脱出した彼は緊急用救命ボートに乗り込み、ある無人島の海岸に漂着していた。救助信号を砂浜に描き、救命ボートの残骸で脱出を試みるが、高波に阻まれ失敗。食料・水・住処を探し、荷物の箱を開封して使えそうな物を選り分けるが、天使の羽が描かれた箱だけは開けずにおいた。ウイルソン製のバレーボールに顔を描き、ウィルソンと名付け話友達とするチャック。自分が見つかるには、救助機がテキサス州の2倍の広さを捜索する必要があると判明し、チャックは救出の希望を失うが……

キャスト・アウェイの感想

つい数年前に公開されたように感じていたが、あれから24年も経っているとは信じがたい。おかげでヘレン・ハントはすっかりオバアサンになってしまっている。そう思うと、たかだか4年間漂流していただけで変わってしまうトム・ハンクスの人生のなんと儚いことか。
雨の中でのヘレンとの涙の別れは、まあ、「マディソン郡の橋」のような、多くの人が見につまされるメロドラマである。

一方、映画を通じて、メンフィスのディック&ベッティーナ工房からは2つの荷物が出荷される。ひとつは冒頭で、ベッティーナのロシアにいる夫に届けられた荷物。夫は愛人から「カウボーイ」と呼ばれている。そして2つ目は(おそらく木曜に集荷されて)ハンクスが後生大事に封を開けず、ラストシークエンスで自ら工房に届ける荷物である。工房の看板からは「ディック」が外されている。
ベッティーナに会えず帰ろうとしたハンクスに声をかけたベッティーナ(ラリ・ホワイトというカントリー歌手だが、すでに物故している)は、別れ際に「じゃあね、カウボーイ」と言う。ハンクスは十字路に立ち尽くす。
ハンクスは何ごとも実行前にテストする慎重な性格なのだが、さてこれからどうするのだろうと観客が想像する余地を残した、しゃれた終わり方だった。つまりこれはウェルメイドな脚本の映画だと思う。

キャスト・アウェイのキャスト

チャック・ノーランド – トム・ハンクス
ケリー・フレアーズ – ヘレン・ハント
スタン – ニック・サーシー
ベッカ・トウィグ – ジェニファー・ルイス
ユーリ – ピーター・フォン・バーグ
ジェリー・ロベット – クリス・ノース
ベッティーナ・ピーターソン – ラリ・ホワイト
アルバート・“アル”・ミラー – ヴィンス・マーティン
本人役 – フレッド・スミス

キャスト・アウェイの人物相関図

キャスト・アウェイのスタッフ

監督 – ロバート・ゼメキス
脚本 – ウィリアム・ブロイルズ・ジュニア
製作 – スティーヴ・スターキー、トム・ハンクス、ロバート・ゼメキス、ジャック・ラプケ
製作総指揮 – ジョーン・ブラッドショウ
撮影監督 – ドン・バージェス
美術 – リック・カーター
編集 – アーサー・シュミット
作曲・指揮 – アラン・シルヴェストリ
衣装 – ジョアンナ・ジョンストン
VFXスーパーバイザー – ケン・ローストン
VFX – ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス
サウンドデザイン – ランディ・トム
アソシエイトプロデューサー – スティーヴン・J・ボイド
キャスティング – ヴィクトリア・バロウズ

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