コードネーム:プリンス

ジェシカ・ロウンズ(コードネーム:プリンス)
ジェシカ・ロウンズ(コードネーム:プリンス)

2014年にアメリカ合衆国で製作されたアクションスリラー映画。原題は「The Prince」。アメリカでは2014年8月22日から一部劇場での限定公開と、ビデオ・オン・デマンドによる配信が行われた。日本では2015年1月3日から開催された「未体験ゾーンの映画たち2015」の中の一作として限定公開された。

コードネーム:プリンスのあらすじ

かつて裏社会で「プリンス」と呼ばれ恐れられていた凄腕の暗殺者ポールは、犯罪組織のボス、オマーの暗殺に失敗したことをきっかけに足を洗い、現在は田舎で自動車整備工をしながら静かに暮らしていたが、一人暮らしをしている娘ベスが消息不明になり、娘を探しに故郷ニューオリンズへ。ポールに妻子を殺されたオマーは、彼が町に戻ったことを知って命を狙う。ポールは過去の仲間たちの協力を得ながら愛する娘を取り戻すため奔走する。

コードネーム:プリンスの感想

ミシシッピー州ポントトックなる片田舎(クライマックスで娘に故郷を聞いたブルース・ウィリスが「どこ?」と不審げに聞き返すのがおかしい)の自動車整備士ジェイソン・パトリックは、ある日娘の大学から学費滞納通知を受け取り、娘を問いただそうとするが電話はつながらない。大学のあるニューオーリンズに飛んでみてわかったのは、娘がとうに大学をやめてヤク中になったらしいことだった。

という出だしはまあまあ期待させるし、娘の友達ジェシカ・ロウンズ(「新ビバリーヒルズ高校白書」のヒロインで、ピープルの「世界で最も美しい女性」に選ばれている)を相棒にして娘探しに車を走らせるところまでは引き込まれたが、そこから先は「一般市民だと思ったら最強の男でした」になり、93分の上映時間が長く感じるほど退屈になる。何しろ、敵の弾は全然当たらないのにジェイソンの弾は百発百中なのだ。

タイトルの所以として、ハドリアヌスの長城の内側で権勢を誇ったというスコットランドの王子のことが語られるのだが今ひとつ意味がわからない。

娘を囮にジェイソンをおびき寄せているのは地域のボスであるブルース・ウィリス。実はかつてジェイソンに妻子を爆死させられており、どう見ても非は主人公にある。ウィリスの右腕はRAIN(ピ)だが、これも恰好だけで実はチョロくてがっかり。ぼやきながらジェイソンを匿う旧友ジョン・キューザックだけがいい味だった。

コードネーム:プリンスのキャスト

ポール – ジェイソン・パトリック
アンジェラ – ジェシカ・ロウンズ
ベス – ジーア・マンテーニャ
オマー – ブルース・ウィリス
マーク – RAIN (ピ)
サム – ジョン・キューザック
ファーマシー – 50セント
ライリー – ドン・ハーヴェイ
ウィルソン – ジェッセ・プルエット
レイチェル – ディディ・コスティン
スーザン – ボニー・サマーヴィル
ジミー – ティム・フィールズ
フランク – ジョナサン・シェック
エディ – タイラー・ジョン・オルソン
キャンディス – タラ・ホルト
ミッチ – ジョナサン・カーキーク

コードネーム:プリンスのスタッフ

監督 – ブライアン・A・ミラー
脚本 – アンドレ・ファブリツィオジェレミー・パスモア
製作 – ジョージ・ファーラランドール・エミットアダム・ゴールドワームパク・ホスンフレッド・ソン
音楽 – ザ・ニュートン・ブラザーズ
撮影 – ヤロン・レヴィ
編集 – リック・シャイン
公開 – アメリカ 2014年8月22日 日本 2015年1月12日
上映時間 – 93分

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