2016年1月22日から同年3月12日にかけて、韓国のtvNで放送。原題は「시그널」。2018年4月期にカンテレ(関西テレビ)制作・フジテレビ系で『シグナル 長期未解決事件捜査班』のタイトルでリメイクされた。
シグナルのあらすじ
警察のプロファイラー・パク・ヘヨンはある日、15年前の未解決事件を追うイ・ジェハン刑事から、壊れた無線機を通じてその未解決事件の有力な手がかりを教えられる。時効まであと数日のところでかつてのジェハンの後輩・チャ・スヒョン刑事と共に事件を解決することに成功。その後もヘヨンはジェハンと交信を続けていくうちに、彼が過去の人間であることに気付く。一方でスヒョンは、15年前に失踪したジェハンの行方を捜し続けている。
シグナルの感想
「ボイス2」を見た後、Netflixに続きがないので、気になっていた日本版「シグナル 長期未解決事件捜査班」のリメイク元を見た。途中で日本版を見直したりしたので膨大に時間がかかったのだが、最終的にはチョ・ジヌンを主人公に据えた本作の方がやはり面白かった。北村一輝もかなりいいのだが、日本版はやはり坂口健太郎を主人公にせざるを得ず、そうすると吉瀬美智子とキム・ヘスを比べることになるので、吉瀬はまたしても後塵を拝したことになる。
韓日版を比較すると、日本版はクライマックス前までは原作に忠実であるものの、その先は一気に2.5事件分くらいをカットしている。韓国版は16話もあって間延びしているのは確かだが、キム・ヘスとチョ・ジヌンの交流エピソード部分がカットされたので、反芻される「もうすぐ解決する。週末には返事するから」というチョ/北村一輝の台詞が日本版では意味不明なものになってしまった。
そもそも、チョ/北村が死んでから無線機を介したドラマが始まるので(その後なぜか通信が再開して話が続く)、単に並行した過去と現在を描くわけではなく(現在の数週間が過去の数年になったりする)、中心設定には恣意的な非対称性がある。だから、チョ/北村の死をなかったものにしようとするクライマックスは完全に(タイム?)パラドクスの裡にある(死を回避させるための通信が原因で死ぬ)。
このへん、パクリ元と言われるアメリカ映画「オーロラの彼方へ」(2000年)やそのリメイク版アメリカドラマ「シグナル/時空を超えた捜査線」ではどうなっているのか、未見のためわからないのだが…
シグナルの作品情報
脚本 – キム・ウニ
演出 – キム・ウォンソク、イソ・ジェジュン、キム・エジ
製作・制作 – スタジオドラゴン、ASTORY
製作 – CJ ENM
放送 – tvN
放送期間 – 2016年1月22日-3月12日
回数 – 16
シグナルを観る
シグナルを観た人の感想
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この作品は、まさに「Open-ended(開かれた結末」の形をとっていて、これ、好き嫌い、分かれますよね。私は、この先の展開を、いろいろ想像できる反面、余韻もあり・・・これはこれで、悪くないとずっと思っていました。
『シグナル』最終回#16-7の筋追い雑感 ※ネタバレ(寝ても覚めても逸品探し) -
最後にちょっと厳しい評価ではあるが、とにかく見るべきドラマだと思う。
最終回の希望を持たせつつあいまいな終わり方もクールでいい。
韓ドラレビュー「シグナル」圧倒的な面白さ(ネタバレ)(seena) -
最終回をより楽しむためには、登場人物たちの過去の行動や選択に注目することが重要です。特に無線機でのやり取りがもたらす影響は、時間軸が異なるため、見逃してしまう細かなシーンが伏線として機能しています。
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