2021年のアメリカ合衆国のホラー・スリラー映画で、原題は「Don’t Breathe 2」。ロド・サヤゲスがフェデ・アルバレスと共同で執筆した脚本をロド・サヤゲス自身が監督し、サヤゲス、アルバレス、サム・ライミ、ロバート・タパートが製作を務めた。アルバレス監督の2016年の『ドント・ブリーズ』の8年後を舞台にした続編で、スティーヴン・ラングが前作に引き続きノーマン・ノードストローム(盲目の老人)役を再び演じ、11歳の養女を連れ去った謎の武装集団との戦いを描いている。
ドント・ブリーズ2の感想
よせばいいものを、つい続編を見てしまった。同じ2人が脚本を共同執筆しているのは同じだが、監督は前回とは逆の人である(ロド・サヤゲス)。
主人公の老人を演じるのは前作と同じスティーヴン・ラングだが、ノーマンという名前を与えられている。また侵入者たちは全員軍人であり、さしもの老人も劣勢になって、さらわれた娘を取り返そうとする展開になるので、観る者は誰を信じるべきかわからず混乱する。
しかもギミックだらけの館は中盤であっさり焼け落ちてしまい、町外れの廃墟ホテルに舞台が移るので、前作のような密室性も失われてしまった。
犬の嗅覚を頼りにたどり着くのはいいとしても、初めて来た廃墟で盲人がブレイカーを落としたりできるのは、ちょっと無理がある。
そもそも前作の8年後に老人が少女と一緒に暮らしているつながりがないし、侵入者たちが心臓目当てに少女をさらうのも唐突で(フィオナ・オシャーグネッシーという気味の悪い女優が実の母を演じる)、前作の取り柄だった設定のシンプルさが皆無の駄作になっている。
ドント・ブリーズ2のキャスト
ノーマン・ノードストローム / 盲目の老人 – スティーヴン・ラング
レイラン – ブレンダン・セクストン3世
フェニックス – マデリン・グレイス
ジョセフィン – フィオナ・オシャーグネッシー
ヘルナンデス – ステファニー・アルシラ
ジム・ボブ – アダム・ヤング
ジャレッド – ボビー・スコフィールド
デューク – ロッチ・ウィリアムズ
外科医 – ステファン・ロードリ
ビリー – ディアナ・バブニコワ
ラウル – クリスチャン・ザギア
ドント・ブリーズ2の人物相関図
ドント・ブリーズ2のスタッフ
監督:ロド・サヤゲス
脚本:フェデ・アルバレス、ロド・サヤゲス
製作:フェデ・アルバレス、サム・ライミ、ロバート・タパート、ロド・サヤゲス
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