ブレイブ ワン

ジョディ・フォスター(ブレイブ ワン)
ジョディ・フォスター(ブレイブ ワン)

2007年公開のサスペンス映画。原題は「The Brave One」。R-15指定。

ブレイブ ワンのあらすじ

ニューヨークでラジオパーソナリティをしているエリカ・ベインは婚約者デイビッドとの結婚を目前に控えていたが、ある夜2人で犬の散歩をしているところを3人の暴漢に襲われ、デイビッドは殺され自身も瀕死の重傷を負ってしまう。回復後、エリカは自らの精神の安定と身を守るため、不法に銃を入手する。しかし、この銃と偶然の事件が重なり、彼女は犯罪者を自らの手で殺す”謎の執行人”となっていく。エリカは取材を通して刑事のショーン・マーサーと親交を深めるが、彼は事件から短期間で立ち直ったエリカに違和感を覚え、次第に彼女が”謎の執行人”ではないかと疑い始める。そしてまた、警察の捜査に不満を覚えたエリカは、自分たちを襲った犯人を捜し出し、自らの手で裁きを下そうとするが…

思わずずっこける結末が(ブレイブ ワンの感想)

ありし日のプラザホテルを懐かしんだりして詩的なモノローグを垂れ流す「街を歩く」なるラジオ番組のDJをジョディ・フォスターが演じる。夜のセントラルパークの散歩中にならず者たちに恋人を殺された彼女は、退院するやディリンジャー銃を手に入れる。まずリカーショップの女主人を撃った極悪亭主を射殺、ついで地下鉄で不良を射殺してメートルをあげ、街の大掃除を決意する…というところまでは、まだわかる(これといった心理描写はないのだが)。

テレンス・ハワードの刑事がこの連続殺人事件を追うが、その間にもジョディは少女拉致犯を殺し、さらにテレンスが追っていた悪人まで成敗してしまう(なぜそんなことするのかも謎だ)。

一方で、ラジオで連続殺人犯(自分)を「神を気取る異常者」と評し、正体に気づいたテレンスに止めて欲しそうなジョディは、半ば取り憑かれたようでもある(何に?)。

結局、恋人を殺した男たちの居場所を知ってカチコミをかけ、最後の一人を射殺しようとしたところにテレンスが駆けつけ、ここは当然止めるのかと思ったら、「コッチを使え」と自分の銃を渡したので、思わずずっこけた──という映画である。

この監督は「狼の血族」以来ちょくちょく見ているが、本作は脚本がダメすぎる気がする。

それにしても、ジョディ・フォスターの瞳は美しい(当時45歳)。

ブレイブ ワンのキャスト

エリカ・ベイン(ラジオパーソナリティ) – ジョディ・フォスター
ショーン・マーサー(刑事) – テレンス・ハワード
デイビッド・キルマーニ(婚約者) – ナヴィーン・アンドリュース
ビタール(刑事) – ニッキー・カット
キャロル(友人) – メアリー・スティーンバージェン
ニコール(友人) – ジェーン・アダムス
クロエ(少女) – ゾーイ・クラヴィッツ

ブレイブ ワンのスタッフ

監督 – ニール・ジョーダン
脚本 – ロデリック・テイラーブルース・A・テイラーシンシア・モート
原案 – ロデリック・テイラー、ブルース・A・テイラー
製作 – ジョエル・シルバー、スーザン・ダウニー
製作総指揮 – ハーバート・ダブル・ゲインス、ジョディ・フォスター、デイナ・ゴールドバーグ、ブルース・バーマン
音楽 – ダリオ・マリアネッリ
撮影 – フィリップ・ルースロ
編集 – トニー・ローソン
公開 – アメリカ 2007年9月14日、日本 2007年10月27日
上映時間 – 122分

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ブレイブ ワンの考察

  • 意外と緊迫感持って最後まで観たのはやっぱりジョディ・フォスターだからなのかななんて思いました。
    映画「ブレイブワン」のネタバレすぎ備忘録(うさねこ)

  • ジョディ・フォスターが演じたエリカは、殺してしまったという事実に苛まれて怯えたり、葛藤したり、手が冷たくなったりする、特別強い訳じゃない本当に普通の女性で。
    no movie no life

  • 非力に見えるエリカが、常日頃から暴力をふるうことをいとわない男性を拳銃ではなくバールで殺害するという展開に、若干無理を感じてしまいました。
    映画の楽しさ2300通り

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