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思わずずっこける結末が(ブレイブ ワンの感想)
ありし日のプラザホテルを懐かしんだりして詩的なモノローグを垂れ流す「街を歩く」なるラジオ番組のDJをジョディ・フォスターが演じる。
夜のセントラルパークの散歩中にならず者たちに恋人を殺された彼女は、退院するやディリンジャー銃を手に入れ、まずリカーショップの女主人を撃った極悪亭主を射殺、ついで地下鉄で不良を射殺してメートルをあげ、街の大掃除を決意する…というところまでは、まだわかる(これといった心理描写はないのだが)。
テレンス・ハワード” show=””]の刑事がこの連続殺人事件を追うが、その間にもジョディは少女拉致犯を殺し、さらにテレンスが追っていた悪人まで成敗してしまう(なぜそんなことするのかも謎だ)。
一方で、ラジオで連続殺人犯(自分)を「神を気取る異常者」と評し、正体に気づいたテレンスに止めて欲しそうなジョディは、半ば取り憑かれたようでもある(何に?)。
結局、恋人を殺した男たちの居場所を知ってカチコミをかけ、最後の一人を射殺しようとしたところにテレンスが駆けつけ、ここは当然止めるのかと思ったら、「コッチを使え」と自分の銃を渡したので、思わずずっこけた──という映画である。
この監督は「狼の血族」以来ちょくちょく見ているが、本作は脚本がダメすぎる気がする。
それにしても、ジョディ・フォスターの瞳は美しい(当時45歳)。
ブレイブ ワンの見どころ
復讐劇としてのサスペンスだけでなく、銃社会や正義の在り方をテーマにした映画。ジョディ・フォスターの演技と、ニール・ジョーダン監督の演出が融合し、観客に強いメッセージを投げかける。エリカが復讐を果たし、マーサーの前から姿を消すラストシーンは、復讐の虚しさや心の傷の深さを象徴している。
- 見どころ1:銃社会ならではのストーリー
主人公エリカは暴漢に婚約者を殺され、自身も重傷を負ったことから、「謎の処刑人」として犯罪者を裁いていく。銃を手に入れ、犯罪者を次々と射殺していくのだが、素人のはずのエリカが簡単に銃を入手し、使用する描写はアメリカならではか。 - 見どころ2:ジョディ・フォスターの演技力
ジョディ・フォスターは、愛する人を失った悲しみや復讐心に燃える女性の複雑な内面を演じる。刑事マーサーを演じるテレンス・ハワードは、エリカの行動に疑念を抱きつつも、彼女の苦しみに共感し、最終的には彼女を助けるという複雑な役柄。 - 見どころ3:ストーリーとテーマ
エリカの行動は、正義とは何かという倫理的な問題を投げかけるものだ。エリカとマーサー刑事は法と感情の狭間で揺れ動く。マーサーはエリカの行動を疑いつつも、彼女の苦しみに共感し、最終的には彼女を助ける。
ブレイブ ワンのあらすじ
ニューヨークでラジオパーソナリティをしているエリカ・ベインは婚約者デイビッドとの結婚を目前に控えていたが、ある夜2人で犬の散歩をしているところを3人の暴漢に襲われ、デイビッドは殺され自身も瀕死の重傷を負ってしまう。回復後、エリカは自らの精神の安定と身を守るため、不法に銃を入手する。しかし、この銃と偶然の事件が重なり、彼女は犯罪者を自らの手で殺す”謎の執行人”となっていく。エリカは取材を通して刑事のショーン・マーサーと親交を深めるが、彼は事件から短期間で立ち直ったエリカに違和感を覚え、次第に彼女が”謎の執行人”ではないかと疑い始める。そしてまた、警察の捜査に不満を覚えたエリカは、自分たちを襲った犯人を捜し出し、自らの手で裁きを下そうとするが…
ブレイブ ワンを観るには?
ブレイブ ワンのキャスト
ショーン・マーサー(刑事) – テレンス・ハワード
デイビッド・キルマーニ(婚約者) – ナヴィーン・アンドリュース
ビタール(刑事) – ニッキー・カット
キャロル(友人) – メアリー・スティーンバージェン
ニコール(友人) – ジェーン・アダムス
クロエ(少女) – ゾーイ・クラヴィッツ
ブレイブ ワンのスタッフ
脚本 – ロデリック・テイラー、ブルース・A・テイラー、シンシア・モート
原案 – ロデリック・テイラー、ブルース・A・テイラー
製作 – ジョエル・シルバー、スーザン・ダウニー
製作総指揮 – ハーバート・ダブル・ゲインス、ジョディ・フォスター、デイナ・ゴールドバーグ、ブルース・バーマン
音楽 – ダリオ・マリアネッリ
撮影 – フィリップ・ルースロ
編集 – トニー・ローソン
公開 – アメリカ 2007年9月14日、日本 2007年10月27日
上映時間 – 122分
『ブレイブ ワン』はジョディー・フォスターが復讐を誓って犯罪者たちを裁いていくサスペンス映画です。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。