2024年1月26日よりTBS系「金曜ドラマ」枠で放送中のテレビドラマ。主演は阿部サダヲ。略称は「ふてほど」。宮藤官九郎の脚本によるオリジナル作品で、阿部とコンビを組む民放ドラマは今作が初。
コンプライアンスが厳しい令和(2024年)とそうではなかった昭和(1986年)を舞台とするタイムスリップものであることから、令和における不適切な表現についての注意を喚起する注釈テロップが1話につき何度も挿入されており、視聴者には「恒例」として受け止められている。また、毎回終盤にミュージカルシーンが挿入されるのも特徴。
日経の「春秋」がこのドラマを紹介して、今年は昭和99年だと書いていた。なるほど。
最近の若い人は「昭和」と「戦後」をごっちゃにしているというから(高度成長期とバブル期がごっちゃなのだろうか?)、86年の風俗をどう受け止めるのか気になるところだ。
いくらなんでも86年に都バスの車内では喫煙できなかっただろうとか(灰皿はずいぶん後まで付いていたが)、居酒屋の時給が1112円ということもなかっただろうとか不審な点もあるが、ちゃんと考証しているのだろうということにしておく。
2024年のコンプラ社会を笑いのめすドラマがなぜミュージカル風味なのか不明だったのだが、どうも「バービー」がそうらしいということも何かで読んだ。
器用な阿部サダヲ(「阿部定を」から来ているらしい)のいつものウザさがいい按配。仲里依紗は、言われてみればたしかに昭和顔だと思う。
娘役の河合優実はNHKの「家族だから愛したんじゃなくて愛したのが家族だった」が良かった子。
キャスト
主要人物
小川市郎 – 阿部サダヲ
犬島渚 – 仲里依紗(幼児期:中田莉梨、幼少期:青木えみ)
秋津睦実(ムッチ先輩) – 磯村勇斗
秋津真彦 – 磯村勇斗
小川純子 – 河合優実(幼少期:山田詩子)
向坂キヨシ – 坂元愛登
向坂サカエ – 吉田羊(幼少期:前田織音)
周辺人物
マスター – 袴田吉彦(2024年:沼田爆)
安森 – 中島歩
井上昌和 – 三宅弘城(1986年:中田理智)
栗田一也 – 山本耕史
犬島ゆずる – 古田新太(1990年: 錦戸亮)
戸倉明美 – 鈴木こころ
長谷友美 – 福室莉音
犬島正人 – 紡
小川ゆり – イワクラ (蛙亭)(1話写真出演、2話・5話過去映像出演)
スタッフ
脚本 – 宮藤官九郎
音楽 – 末廣健一郎、MAYUKO、宗形勇輝
主題歌 – Creepy Nuts「二度寝」(Sony Music Labels)
振付 – 八反田リコ
ミュージカル作曲 – MAYUKO
野球指導 – 深澤恒太
演出 – 金子文紀、坂上卓哉、古林淳太郎、渡部篤史、井村太一
プロデュース – 磯山晶、勝野逸未、天宮沙恵子
編成 – 河本恭平、松本友香
製作 – TBSスパークル、TBS