かっこ良すぎる亀梨サイコパスをもっと追求してほしかった(怪物の木こりの感想
映画館で予告編を見た家人から絶対やめた方がいいと忠告されたのに見て爆死したのだが、あらためてその予告編を見てみると、サイコパスvs.連続猟奇殺人鬼という作りになっていて、せっかくの三池崇史監督なのだから、その通りに作っていたらもう少し面白くなったのに、といじましく思うのだった。
木こりの仮面を被った殺人鬼は染谷将太(天然物のサイコパス)ではなく、さらにクライマックスに至り、渋川清彦でもないことが明らかになるのだが、その構成がおかしい(たぶん原作通りなのだろうが)。
サイコパスの脳に埋められたチップが殴られたりして壊れると、共感感情が生まれて良い人になってしまうという荒唐無稽すぎる話よりは、かっこ良すぎるサイコパスと設定した亀梨和也を追求してほしかった。
ちなみに吉岡里帆はどうでもいい役で、菜々緒も亀梨君の別人格みたいな役で、意味はない。
怪物の木こり 見どころ
三池崇史監督がメガホンを取ったサイコスリラー作品。サイコパス同士の対決という独特な設定と、豪華キャスト陣の演技が見どころ。サイコスリラーやミステリーが好きな方向き。
巷の反応は「ストーリーのテンポは良く、登場人物も少ないので理解しやすかった」「絵本と犯人の関係が曖昧」「サイコパスの描写がリアルすぎる」「誰にも共感できない」「亀梨和也のサイコパスが怖すぎる」「怪物の仮面は無い方が良かった」など。
- 見どころ1. サイコパス同士の対決
最大の見どころは、主人公・二宮彰自身がサイコパスであり、連続殺人犯と対峙するという展開。脳科学者・中野信子氏が監修を務めているので、サイコパスの心理描写にリアリティがある。ただ、登場人物の多くがサイコパスなので、感情移入しづらい。 - 見どころ2. 絵本「怪物の木こり」との関連性
絵本「怪物の木こり」は犯人が仮面を被る際のモチーフだが、事件との関連性が説明不足だった。 - 見どころ3. キャストの演技力
冷酷なサイコパス弁護士を熱演しした亀梨和也、菜々緒や吉岡里帆、染谷将太、中村獅童といった実力派俳優陣の演技は引き込まれる。
怪物の木こりのあらすじ
巷では、絵本「怪物の木こり」に登場する怪物の仮面を被った殺人鬼が、斧で頭を割って脳を奪い去る猟奇殺人事件が連続して発生していた。
その殺人鬼が次の標的として狙いを定めたのは弁護士の二宮彰であったが、彼は殺人鬼を上回る狂気じみたサイコパスだった。
怪物の木こりを観るには?
映画怪物の木こりのキャスト
戸城嵐子:菜々緒
杉谷九朗:染谷将太
荷見映美:吉岡里帆
乾登人:渋川清彦
広瀬秀介:堀部圭亮
北島信三:出合正幸
東間翠:柚希礼音
益子医師:みのすけ
矢部正嗣:今井朋彦
東間和夫:テイ龍進
良子先生:安澤千草
町医者(多摩内科クリニック):古山憲太郎
管理官:伊勢佳世
渡辺伸夫:小林勝也
剣持咲:梅舟惟永
刑事:榎木薗郁也、蔵原健、加藤琢未、長島竜也
看護師:牧野莉佳、石井礼美
石川真澄:葉丸あすか
岩田三郎:小川裕治
満田義男:吉田興平
小林光彦:田邉健太
目撃者:森日菜美
映美の父:木村靖司
父と娘:木原勝利、佐藤恋和
剣持武士(幼少期):吉田奏佑
二宮彰(幼少期):太田恵晴
彰の両親:斉藤達矢、河北茉子
武士の両親:武田祐一、平川はる香
蘭子の部下:安田龍生
釆澤靖起
彰の秘書:浅井映里香
剣持武士: 中村獅童
映画怪物の木こりのスタッフ
脚本 – 小岩井宏悦
原作 – 倉井眉介
製作 – 坂美佐子、前田茂司
製作総指揮 – 小岩井宏悦
音楽 – 遠藤浩二
主題歌 – SEKAI NO OWARI「深海魚」
撮影 – 北信康(J.S.C.)
編集 – 相良直一郎
公開 – 日本 2023年12月1日
上映時間 – 118分
怪物の木こりの原作
巷では、絵本「怪物の木こり」に登場する怪物の仮面を被った殺人鬼が、斧で頭を割って脳を奪い去る猟奇殺人事件が連続して発生していた。
その殺人鬼が次の標的として狙いを定めたのは弁護士の二宮彰であったが、彼は殺人鬼を上回る狂気じみたサイコパスだった。