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殺人の告白

チョ・ウンジ(殺人の告白) 映画
チョ・ウンジ(殺人の告白)
2012年に公開された韓国のサスペンス映画。原題は「내가 살인범이다」。PG12指定。韓国映画『殺人の追憶』(2003年)の題材である未解決事件「華城連続殺人事件」にインスピレーションを受けたサスペンス・アクション。監督はチョン・ビョンギル、脚本はチョン・ビョンギル、イ・ヨンジョン、ホン・ウォンチャン。主演はパク・シフ。日本映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』(2017年)は本作のリメイク。

70年代風のドタバタアクション風味が漂う(殺人の告白の感想)

パク・チフが出てきたところで、ようやく、藤原竜也の「22年目の告白 -私が殺人犯です-」(2017)のリメイク元であることに気づいた。
しかし、かなり印象の違う映画になっており、70年代風のドタバタアクション風味が漂う(たとえば「キイハンター」のような)。

連続殺人(「殺人の追憶」のモチーフである華城連続殺人事件)の被害者遺族たちがチームを組んで犯人への復讐を企てており、パク・チフが泳いでいるプールに蛇を放って殺そうとしたりするのもその一環(それに続くカーチェイスも、はっきり言って悪ノリし過ぎである)。ボウガンの名手設定のチョ・ウンジがキャラ立ちしているにもかかわらず途中で姿を消してしまうのが残念。

殺人の告白 見どころ

実際の未解決事件「華城連続殺人事件」に着想を得て、時効成立後に自らを連続殺人犯と名乗る男が世間を騒がせるという衝撃的なストーリーである。時効制度やメディアの影響力、大衆心理など、現代社会の問題を描き、アクションとサスペンスが融合したエンターテインメント。
巷の感想は「どんでん返しが見事で、最後まで目が離せなかった」「アクションが派手すぎて、サスペンスとしての緊張感が薄れた」「パク・シフは犯人役にぴったり」「メディアと大衆の反応がリアルで、考えさせられた」など。

  • 考察1. 時効制度への問題提起
    物語は、連続殺人事件の時効が成立した後、イ・ドゥソク(パク・シフ)が自らの犯行を告白から始まり、時効制度の是非や法の限界の問題を提起する。実際に韓国では本作公開後に殺人罪の時効が廃止された。
  • 考察2. メディアと大衆心理の描写
    イ・ドゥソクが告白本を出版して一躍有名人となる過程を描き、メディアの影響力と大衆の反応を風刺。彼の美貌やカリスマ性が注目を集め、被害者遺族の感情が置き去りにされる。
  • 考察3. アクションとサスペンスの融合
    緊迫感あふれるアクションシーンと巧妙などんでん返しが見どころ。犯人と刑事の追跡劇、遺族による誘拐計画など、スリリングな展開が引きつける。

殺人の告白 あらすじ

10人の女性が殺害された事件から15年後、時効が成立し、ドゥソクという男が犯人だと名乗り出る。彼は自ら犯した事件を詳細につづった本を出版、そのルックスも相まって一躍時の人に。事件を追っていた刑事のヒョングは、本の中に最後の未解決事件の真相が書かれていない事に気付く。そんな中、真犯人だと名乗る別の男が現れる。

殺人の告白を観るには?

殺人の告白のキャスト

イ・ドゥソク – パク・シフ – 連続殺人犯
チェ・ヒョング – チョン・ジェヨン – 強力係班長
ハン・ジス – キム・ヨンエ – ウリ物産会長
チェ・ガンスク – チョ・ウンジ – 被害者の遺族
カン・ドヒョク – オ・ヨン – 被害者の遺族
J – チョン・ヘギュン – 連続殺人事件の真犯人を名乗る男
TV局長 – チャン・グァン
チョン・テソク – チェ・ウォニョン – ハン・ジスの息子、ウリ物産理事、被害者の遺族
ヒョングの母 – ナム・ジョンヒ
ガンスクの父 – キム・ジョング
キム院長 – パク・ウン
グァンス – ペ・ソンウ
署長 – キム・ドヒョン
チョン・スヨン – ミン・ジア – ハン・ジスの娘
局レポーターの女 – キム・ジソン
出版社女社長 – チャン・ミジャ
パク記者 – キム・ジギョン
チョン記者 – コ・ビョンテグ
警備員室長 – シン・ヨンオク
定食屋の女将 – ペク・ヒョンジュ
女子高生 – チョン・スルギ、イ・ボンリョン – ドゥソクのファン
パク・プロデューサー – イ・ジェグ
プロデューサー – チョン・ヨンギョン
ソン・ジョンハク
チョン教授 – キム・サンミン
チョン・ヒョンシク – リュ・ジェスン

殺人の告白のスタッフ

監督 – チョン・ビョンギル
脚本 – チョン・ビョンギル、イ・ヨンジョンホン・ウォンチャン
製作 – イ・ヨンヒ
音楽 – キム・ウグン
撮影 – キム・ギテ、チョン・ヨンゴン
公開 – 韓国 2012年11月8日、日本 2013年6月1日
上映時間 – 119分
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