1998年にアメリカで公開されたサスペンス映画。原題は「Desperate Measures」。
絶体×絶命のあらすじ
サンフランシスコ市警の刑事フランク・コナーには、白血病を患っている幼い息子マシューがいる。息子の病気を治療するには骨髄移植が不可欠だが、適合者がなかなか見つからず焦っていたが、無断で入手したFBIの極秘資料の中に、ついに適合者を発見。男の名はピーター・マッケイブ。終身刑で投獄されている凶悪犯だった。フランクはマッケイブに接触し、息子のために骨髄を提供するよう説得する。当初、真剣に取りあわなかったピーターだが、突然ドナーになることを条件付きで了承し、移植手術のために病院へと移送されたが、彼の真の目的は脱獄だった。
絶体×絶命の感想)
ロメールと制作会社を作って「六つの教訓話」をプロデュースし、ゴダールの「カラビニエ」の助監督になり、「パリところどころ」を企画し、「モア」をはじめ、ネストール・アルメンドロス撮影の映画を4本も撮ったバーベット・シュローダー(バルべ・シュローデル)が、どうしてこんな映画を撮ることになったのかは謎である。
映画は、サンフランシスコ市警の刑事アンディ・ガルシアが、白血病の9歳の息子の骨髄移植ドナーを探してFBIのデータベースに侵入するところから始まる。適合者としてヒットしたのが終身刑で服役中のマイケル・キートン。厳重な警護のもとアルカトラズから病院に移送されたキートンは、しかし移植手術直前に逃遁走。病院内を逃げ回るキートンを、射殺も厭わない警察から守りつつ生け捕りにしようとするガルシアの追跡劇になる。
キートンはIQ150の天才という設定で、包囲されても諦めず、ヤケクソ的にパワーを発揮してすぐ逃げ出してしまう男である。ラストシーンもそういう終わり方なのだが、途中、移植はもう無理という状況になってヘロヘロだったはずのガルシアが、クライマックスのオークランド・ベイブリッジではなぜか余裕の表情でキートンを追いつめるところに違和感を感じる。
移植手術を担当する小児腫瘍医にマーシャ・ゲイ・ハーデン。この人は演技派であり、「ミスティック・リバー」などにも出ている。
絶体×絶命のキャスト
ピーター・マッケイブ – マイケル・キートン
フランク・コナー – アンディ・ガルシア
サマンサ・ホーキンス – マーシャ・ゲイ・ハーデン
ネイト・オリバー – エリック・キング
ジェレミア・キャシディ – ブライアン・コックス
マシュー・コナー – ジョセフ・クロス
絶体×絶命のスタッフ
監督 – バーベット・シュローダー
脚本 – デヴィッド・クラス
製作 – バーベット・シュローダー、スーザン・ホフマン、ゲイリー・フォスター、リー・リッチ
製作総指揮 – ジェフリー・チャーノフ
音楽 – トレヴァー・ジョーンズ
撮影 – ルチアーノ・トヴォリ
編集 – リー・パーシー
公開 – アメリカ 1998年1月30日、日本 1998年5月23日
上映時間 – 101分
絶体×絶命を観る
絶体×絶命を観た人の考察
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「ルームメイト」を鑑賞していますが、後半の逃亡劇のところの緊張感はなかなかの仕上がりでしたし、今作でもそれは生かされている感じでした。
anttiorbの映画、映像の世界 -
何か全体にツメが甘いので、どうも夢中にはなりきれない。
MIHOシネマ -
漫画も映画も囚人が関わるものは好きなんだけどこれも例外ではなかった。
アンディガルシアとマイケルキートンと名演が光る(映画の作品情報やあらすじ、感想・考察をご紹介するkyの映画ブログ)