ロボット的なギギギ笑いはちょっと…(37.5℃の涙の感想)
10年近く前のドラマだが、超アヒル口の成宮寛貴が出ていることと、トリンドル玲奈が折れそうに細いこと以外には違和感は感じられない。
非常に目立たないが、今と変わらない趣里も出ている。
それにしても、蓮佛美沙子とトリンドルがじゃれ合うのはこのドラマが最初なのではないか。
経験不足のまま現場投入された病児保育士がアタフタするという初話の展開は、原作通りなのだが、ドラマにすると仕事のできない子ぶりが強調されてフォローが足りない。
蓮佛は浅野温子の毒親に育てられたためうまく笑えないという設定なのだが、原作では悪魔のような歪んだ笑いが細かく挟まれるギャグが、ここではギギギというロボットのような笑いで表現されているのは、いささか興醒め。
37.5℃の涙 見どころ
病気の子どもを家庭で預かる「病児保育士」杉崎桃子(蓮佛美沙子)が自身の過去や家族との関係に向き合っていくドラマ。病児保育という社会的モチーフを通じて、家族や仕事、自己成長など多様な問題が扱われる。
巷の評判は、「考えさせられる事も多かった」「7度5分のボーダーや仕事への影響、親子の絆、子どもたちの気持ち、働く母の苦悩や孤独も丁寧に描かれてて、そっと寄り添ってくれるようなあたたかみがあった」「毒母の浅野さんの怪演が良かった」など。
- 見どころ1. 病児保育という社会的テーマ
本作のモチーフは、子どもが発熱などで保育園に預けられない際に、家庭で保育を行う「病児保育士」の仕事である。そこには共働き家庭やひとり親家庭が増える現代社会における病児保育の重要性や課題が浮き彫りになる。 - 見どころ2. 主人公の成長と家族との葛藤
桃子は、過去のトラウマから笑顔をうまく作れず、人とのコミュニケーションに苦手意識があるが、病児保育士として様々な家庭と関わる中で、自身の成長や家族との関係修復に向き合っていく。 - 見どころ3. 多様な家庭の問題を描くエピソード
各話では、仮病を使う子どもや、再婚家庭の悩み、毒親との関係など、多様な家族の形や問題によって病児保育を必要とする家庭が登場する。
ドラマ37.5℃のあらすじ
訪問型病児保育「リトル・スノー」で働く新人病児保育士・杉崎 桃子は、リトル・スノーの利用者家族との出来事を通じて、シングルマザーやワーキングマザーの子育て、病児保育士らが利用者家族との関わり合いに奮闘しながら成長していく。桃子をめぐるリトル・スノー創設者でもある朝比奈、常連利用者の篠原(ともにシングルファーザー)との恋愛、桃子自身が幼少時に受けた虐待、介護問題、家庭問題など、幅広いテーマを扱う。「リトルスノーの病児保育三原則」は〈子どもを注意するな、叱るな、自分の価値観を押しつけるな〉。
37.5℃の涙を観るには?
37.5℃の涙 キャストインタビュー
- 【蓮佛美沙子・渋谷未来】37.5℃の意味、ドラマで当事者以外にも伝えたい(日経Xwoman)
- 【蓮佛美沙子】巣終えシャルインタビュー(Fun! J:COM)
- 【成宮寛貴】成宮寛貴、休暇返上で父親役 「そんな年齢になったんだな…」としみじみ(シネマカフェ)
- 【おのののか】おのののか、初の母親役に!将来は「子どもがたくさん欲しい」(シネマカフェ)
ドラマ37.5℃の涙 キャスト
杉崎 桃子 – 蓮佛美沙子
朝比奈 元春 – 成宮寛貴
関 めぐみ – 水野美紀
柳 主税 – 藤木直人
篠原 健介 – 速水もこみち
■リトルスノー
田中 雅代 – 美保純
今井 加奈子 – 永池南津子
町井 理沙 – 趣里
加藤 哲平 – 木戸邑弥
■篠原家
篠原 久美子 – 滝沢沙織
篠原 健太 – 横山歩
■杉崎家
杉崎 富美子 – 浅野温子
杉崎 誠一郎 – 石田登星
杉崎 優樹 – 水上剣星
清水 香織 – 田上唯
杉崎 彩 – 黒川智花
杉崎 光 – 石塚獅桜
杉崎 舞 – 早坂ひらら
■居酒屋 さくらんぼ
佐藤 錦 – 西村和彦
佐藤 陽子 – 久保田磨希
佐藤 さやか – 谷川りさこ
■その他
小野 優美香 – トリンドル玲奈
朝比奈 小雪 – 松島花
朝比奈 小春 – 鈴木梨央
小春の担任 – 阿南敦子
相澤 亮太 – 鴇田蒼太郎
亮太の母 – 深谷美歩
ドラマ37.5℃の涙 スタッフ
脚本 – 梅田みか
演出 – 古澤健、藤尾隆、村上牧人
音楽 – 得田真裕
主題歌 – wacci「大丈夫」(EPIC Records Japan / Sony Music Labels)
挿入歌 – 木村カエラ「EGG」(ELA / Victor Entertainment)
監修(子供虐待) – 信田さよ子
医療指導 – 中澤暁雄、山本昌督
スタント – 高橋昌志
技術協力 – フォーチュン
照明協力 – Kカンパニー
美術協力 – アックス
音響効果 – スポット
ポスプロ – アムレック
CG・タイトルバック – 金魚事務所
ナビ番組・ティザースポット製作 – Mitsue Media & Content Creative
スタジオ – 砧スタジオ
企画協力 – 赤坂美和
協力 – NPO法人フローレンス
TBS編成 – 永山由紀子、今井夏木
プロデューサー – 渋谷未来、近見哲平
製作 – TBS、テレパック
37.5℃の涙の原作(椎名チカ)
37.5℃。それは、保育園にこどもが行ける、体温のボーダーライン。
こどもが熱を出した。
保育園には預けられない。
病気のこどもを置いて仕事には行けない。
でも働かなくては生きていけない――。
身動きの取れない親たちに手を差しのべる存在、「病児保育士」。
病気のこどもを人に預けて仕事に行くのは果たして“親失格”なのか?
愛情とは 家族とは 親とは――
答えの出ない問題に、笑わない病児保育士・桃子が真っ正面から切り込む!
最後には必ず笑顔になれると信じて。累計110万部突破!家族がテーマの人気作
病児保育士・桃子は、今日も働く親と子供のために奮闘中!
家族の数だけ、ドラマがある。
心温まる、桃子たちと色々な家族の病児保育ストーリー!