セキュリティ・チェック

ソフィア・カーソン(セキュリティ・チェック)
ソフィア・カーソン(セキュリティ・チェック)

ジャウム・コレット=セラ監督、T・J・フィックスマン脚本による2024年のアメリカのアクションスリラー映画。原題は「Carry-On」。主演はタロン・エガートン、ジェイソン・ベイトマン、ソフィア・カーソン、ダニエル・デッドワイラー。2024年12月13日にNetflixで公開され、批評家から好評を博し、公開初週には2024年にNetflixで公開されたどの映画よりも多くの視聴回数を獲得した。

非凡なカーアクションに思わず感動(セキュリティ・チェックのあらすじ)

ロサンゼルス国際空港のTSA職員イーサンは、謎の旅行者から、手荷物検査で特定のスーツケースを通過させなければ恋人を殺すと脅される。スーツケースの中身は致死性の神経剤ノビチョクであり、テロの標的はワシントンDC行きの飛行機に乗る女性議員だった。イーサンは同僚の助けを借りつつ、テロリストの計画を阻止しようと奮闘する。最終的に、イーサンは機転を利かせて爆弾を解除し、テロリストを冷蔵ユニットに閉じ込めてノビチョクで殺害する。1年後、イーサンは刑事となり、恋人と子供と共にタヒチへ旅行に出発する。

セキュリティ・チェックの感想)

リーアム・ニーソンの映画でお馴染みのジャウム・コレット=セラ監督だが、今回はTSA(運輸保安庁)の手荷物検査係を演じるタロン・エガートンが主人公。クリスマスのLAX(ロサンゼルス国際空港)を舞台に、猛毒ガス入りのスーツケースを通過させろとテロリストから強要される話である。

エガートンとソフィア・カーソンが自宅のベッドで目覚め、陽性を示す妊娠検査キットが傍らに転がっているシーンから本編が始まる。二人は愛し合っているのだが、エガートンはしがない保安係の仕事に意味を見出せず、警官になる夢を諦めきれず、この妊娠に人生の行き詰まりを感じている。ソフィア(LAXのオペレーションディレクターで、こちらの方が格上ということだろう)は警察学校に行くよう勧める。

屈託を抱えた内向的なエガートンと、ミステリアスすぎるソフィアの空港出勤シーンはひどく断絶的で、今にも破綻しそうなのだが、その後、上司に懇願してX検査レーン(あれはそんなに重要ポジションなのだね)に勤務させてもらうところからは、一転してノンストップアクションになる。

驚かされたのは、ハイウェイ上で、LAPD(ロス市警)の女刑事が助手席のDHC(国土安全保障省)のニセ捜査官と銃を奪い合う中盤のシーンが、「車内キャメラによるカーアクション」として描かれていたことで、その非凡さに思わず感動した。まあVFXらしいけど。

その後もエガートンはずっと危地に陥りっぱなしで、終盤になってようやく逆転するのだが、ジェイソン・ベイトマンの悪者がしつこく、ハラハラさせられる。脚本の粗が多数指摘されているが(飛行機の貨物室にあんな冷蔵室はないとか)、私は最後まで楽しめた。

セキュリティ・チェックのキャスト

イーサン・コーペック(ロサンゼルス国際空港のTSA職員) – タロン・エガートン
トラベラー(謎の旅行者) – ジェイソン・ベイトマン
ノラ・パリシ(マネージャー) – ソフィア・カーソン
エレーナ・コール(LAPDの刑事) – ダニエル・デッドワイラー
フィル・サーコウスキー(上級TSA職員、イーサンとジェイソンの上司) – ディーン・ノリス
ハーシェル(エレーナのパートナー) – ジョシュ・ブレナー
ウォッチャー(トラベラーの共犯者) – テオ・ロッシ
ジェイソン・ノーブル(同僚のTSA職員) – シンカ・ウォールズ
ジョン・アルコット(DHSの捜査官) – ローガン・マーシャル=グリーン
ライオネル・ウィリアムズ(イーサンの同僚) – カーティス・クック
マテオ・フローレス(夫を人質に捕られた男性) – トナティウ・エリザララズ

セキュリティ・チェックの作品情報

監督 – ジャウム・コレット=セラ
脚本 – T・J・フィックスマン
製作 – ディラン・クラーク
音楽 – ローン・バルフ
撮影 – ライル・ヴィンセント
編集 – フレッド・ラスキン、エリオット・グリーンバーグ、クリスティアン・マイディク
製作会社 – ディラン・クラーク・プロダクション、ドリームワークス・ピクチャーズ
配給 – Netflix
公開 – 024年12月13日
上映時間 – 119分

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