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大豆田とわ子と三人の元夫

松たか子(大大豆戸とわ子と三人の元夫) ドラマ
松たか子(大大豆戸とわ子と三人の元夫)
坂元裕二によるオリジナル脚本のテレビドラマで、カンテレの制作で2021年4月13日から同年6月15日までフジテレビ系の「火曜21時枠」で放送。主演は松たか子。
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これぞテレビドラマを観る至福!(大豆田とわ子と三人の元夫の感想)

どひゃー。こんなクオリティのドラマを毎週見られるなんて!と始まったときは驚喜した。
そして、やはり今季ではダントツの面白さだった。いつまでも続いてほしかった。最終回は謎の乙女ゲー展開。

大豆田とわ子と三人の元夫 見どころ

『大豆田とわ子と三人の元夫』は、坂元裕二の脚本による繊細かつ洒脱なセリフと、クセのある登場人物たちのやりとりが光るドラマである。三度の結婚と離婚を経験した大豆田とわ子が、3人の元夫たちに囲まれながらも、自分の足で人生を歩んでいく姿をユーモアと哀愁を込めて描いている。

  • 見どころ1. 「疑似家族」としての関係性
    とわ子と3人の元夫たち(八作、鹿太郎、慎森)は、それぞれ別れてからも距離を取りきれず、ときに口論し、ときに協力し合う奇妙な関係を続けている。
    第1話では、娘・唄のスマホトラブルをきっかけに、3人の元夫がそれぞれ勝手にとわ子の家に押しかけ、まるで親戚のように騒動を巻き起こす場面がある。
    形式上は“他人”でありながらも、心のどこかでまだ家族のような関係性を求めてしまう様子が、現代における「血縁でも婚姻でもない家族」の可能性を感じさせる。
  • 見どころ2. 「孤独」との向き合い方
    とわ子は会社の社長として日々仕事に追われ、母親として娘を育てながらも、ふとした瞬間に訪れる孤独を抱えている。
    たとえば第3話では、とわ子がひとりで夕食を取るシーンがあり、食卓には彼女の好きなものが並び、静かな音楽が流れているが、どこか満たされない表情を見せる。
    その後、元夫・慎森から「一人でも幸せそうに見える人の方が、実は孤独だったりする」と言われ、とわ子自身もその言葉に反応する。
    この描写から、「孤独は不幸ではなく、向き合い方次第で豊かな時間にもなり得る」というメッセージが静かに伝わってくる。
  • 見どころ3. フェミニズム的視点と男女の関係性
    坂元裕二は、ジェンダーや社会的役割に縛られない人物像を丁寧に描いている。
    とわ子は、女社長、母親、元妻、独身女性という複数の役割を持ち、それぞれの場面で“こうあるべき”という規範に直面する。
    第6話では、彼女が新しい恋に踏み出そうとする矢先、3人の元夫たちがそれぞれ彼女に未練を口にし始める。
    だが彼女は「私は私の人生を歩く」と宣言し、誰にも依存しない姿勢を見せる。
    このような描写は、“男に選ばれる女性”ではなく“自分で選ぶ女性”としてのとわ子の強さと揺らぎを浮き彫りにしている。
  • 見どころ4. 「モテる」とは?
    とわ子は、美人でも完璧でもない。部屋着でごろ寝したり、独り言をぶつぶつ言ったり、思い切り鼻歌を歌ったりする“リアルな女性”として描かれている。
    そして、にもかかわらず、3人の元夫すべてが彼女に心を残している。
    特に第5話では、慎森が職場で「大豆田とわ子にしか興味が持てない」とぽつりと漏らす場面がある。
    なぜとわ子はこんなにもモテるのか。
    表面的な魅力ではなく、人柄や言葉の力、居心地のよさといった“本質的なモテ”が丁寧に描かれている点が、他の恋愛ドラマとは一線を画している。
  • 見どころ5. 「家族」の再定義
    ドラマの最終話では、再婚や復縁というハッピーエンドではなく、“再定義された関係性”としての家族のかたちが描かれる。
    とわ子は元夫たちと改めて向き合い、「一緒に住まなくても、結婚していなくても、支え合える関係はある」と認める。
    これは、現代社会における「選択的家族」や「関係性の自由化」を象徴している。
    法的に家族でなくても、心の通い方次第で人は“家族”になれるという示唆は、核家族や非婚化が進む今の社会において、非常にリアルで希望のあるテーマとなっている。

大豆田とわ子と三人の元夫 あらすじ

建設会社「しろくまハウジング」社長・大豆田とわ子(松たか子)は三度の離婚歴があり、娘の唄と二人暮らし。亡き母のパソコンロック解除のため三人の元夫(松田龍平、角田晃広、岡田将生)に再会。元夫たちは各々新たな女性関係に悩まされる中、八作への未練や親友かごめとの三角関係も明らかに。
1年後、とわ子は買収話に揺れる会社を守るため奔走。その中で出会った買収相手の法務部長・小鳥遊大史と急接近し、マレーシア移住を提案されるが、慎森の指摘で自分の本心と向き合い断念。亡き母の恋文から同性への思いを知り、「一人でも幸せになれる」と決意。元夫たちとの温かな関係を続けながら自分の道を歩む選択をする。

大豆戸とわ子と三人の元夫を観るには?

大豆戸とわ子と三人の元夫 キャスト

大豆田とわ子(主人公) – 松たか子
田中八作(とわ子の最初の夫) – 松田龍平
佐藤鹿太郎(とわ子の2番目の夫) – 角田晃広
中村慎森(とわ子の3番目の夫) – 岡田将生
大豆田唄(とわ子の娘) – 豊嶋花
大豆田旺介(とわ子の父) – 岩松了
大豆田幾子(旺介の後妻) – 石村みか
綿来かごめ(とわ子の30年来の親友) – 市川実日子
松林カレン(営業部責任者) – 高橋メアリージュン
三上頼知(設計部) – 弓削智久
城久間悠介(施工部) – 平埜生成
大壺羽根子(経理部) – 穂志もえか
黒部涼(新人社員) – 楽駆
六坊仁(しろくまハウジングの重鎮) – 近藤芳正
駒月美和(社員) – 田辺愛美
山村エミー(社員) – 田村まな
小鳥遊大史(マディソンの法務部長) – オダギリジョー
三ツ屋早良(俊朗の彼女) – 石橋静河
出口俊朗(八作の親友) – 岡田義徳
持田潤平(八作のシェフ仲間) – 長岡亮介
古木美怜(有名女優) – 瀧内公美
小谷翼(慎森と関わる女性) – 石橋菜津美
山村エミー(社員) – 田村まな
しろくまハウジング社員 – 寺井義貴
三ツ屋早良(俊朗の彼女) – 石橋静河
出口俊朗(八作の親友) – 岡田義徳
持田潤平(八作のシェフ仲間) – 長岡亮介
古木美怜(有名女優) – 瀧内公美
小谷翼(慎森と関わる女性) – 石橋菜津美

大豆戸とわ子と三人の元夫 スタッフ

脚本 – 坂元裕二
音楽 – 坂東祐大
挿入歌
「Ils parlent de moi feat. Maika Loubté」(原詞:坂元裕二、仏詞:Maika Loubté、作曲:坂東祐大・涂櫻)
「All The Same feat. Gretchen Parlato, BIGYUKI」(原詞:坂元裕二、英詞:LEO今井、作曲:坂東祐大)
「Crescent Morning feat.Cwondo」(作詞:マシュー・ロー、作曲:坂東祐大)
ナレーション – 伊藤沙莉
スタイリスト – 伊賀大介、杉本学子
フードスタイリスト – 飯島奈美
プロデュース – 佐野亜裕美
演出 – 中江和仁池田千尋瀧悠輔
制作協力 – カズモ
制作著作 – 関西テレビ放送

『大豆戸とわ子と三人の元夫』は、坂元裕二の脚本による繊細かつ洒脱なセリフと、クセのある登場人物たちのやりとりが光るドラマです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。

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