脚本家の野木亜紀子はかねてから挑戦してみたいジャンルとしてSFを挙げており、本作品で晴れてそれが実現する運びとなる。
ちょっとだけエスパーの感想
ファーストインプレッション
おそらく今季注目度No.1のドラマと言えるだろう。野木亜紀子のSFということで、もしかしたら、バカリズムの「ホットスポット」に当たる“考察系”ということなのかもしれない。
大泉洋が番宣で「日本中の男から羨ましがられる役」と言っていたのだが、それは本当で、あんなふうに宮﨑あおいに見つめられたら、とウットリしていたら、最後に「人を愛してはならない」というルールとともに、「Decision Tree 1:愛してはいけない妻」というタイトルが出た。
というわけで謎だらけのスタートとなり、SNSは大騒ぎである。
みんな指摘しているけれど、エスパーになるカプセルは上下が赤と青の2トーンとなっており、あれはやはりマトリックスを踏まえてのことなのだろうな。
最終回まで観て
全9話でオシマイで、かなり短いという印象である(10話構成に慣れた野木は、途中で入りきらないことに気づいて再構成しなければならなかったという)。最終回は、一度観ただけでは正直よくわからない。
そもそもDecision Tree(決定木分析)とは機械学習の分類アルゴリズム(予測モデリングのプロセス)のひとつである。本作の構想は、野木と貴島彩理(プロデューサー)によって2021~2022年に大枠(「エスパーが出てくるSFラブロマンス」)が固まっていたというから、SFとしてもかなりの先取りと言えるのではないか。もう少しじっくり練ってもらいたかった。
ちょっとだけエスパーのあらすじ
どん底サラリーマンの文太(大泉洋)は、最終面接で合格し、社長から「ちょっとだけエスパーになって世界を救え」と告げられる。用意された社宅では、見知らぬ女性(宮崎あおい)が“妻”として出迎え、文太を夫と信じ込む。与えられた使命は《世界を救う》ことだが、ルールは《人を愛してはならない》。不条理な状況で“ちょっとだけエスパー”となった文太は、愛や仲間、世界を救う意味を問う。
ちょっとだけエスパーを観るには?
ちょっとだけエスパー キャスト
四季(文太の妻) – 宮﨑あおい
■ノナマーレ
桜介(花咲か系エスパー) – ディーン・フジオカ
半蔵(動物と会話ができるエスパー) – 宇野祥平
円寂(レンチン系エスパー) – 高畑淳子
兆(文太を採用した社長) – 岡田将生
■その他
市松(脱水を操るエスパー) – 北村匠海
久条(音波を操るエスパー) – 向里祐香
紫苑(静電気を操るエスパー) – 新原泰佑
白い男 – 麿赤兒
結城隼人(円寂が公私を捧げた男) – 吉田鋼太郎

