未来のムスコの感想
ヒロインの「崖っぷち女子」は28歳で、役者を諦めるリミットの30歳を目前に挫けつつあるという設定だ。同じ未来の名をもつ志田は実際には(まだ!)32歳なのだが、この人は子供劇団出身で7歳でドラマ、9歳で映画に出て、12歳で「女王の教室」のレギュラーとなり、「正義の味方」(2008年)で主演になったときにはまだ15歳であった(山田優とのダブル主演のこのドラマは今でも記憶に残る傑作である)。まさに役者としてはエリートと言える。
今回久々にじっくり演技を見て、巧者ぶりを感じさせられたのだが、出演履歴を見ると恋愛物はほとんどなく、父親探しである本作にもそうした要素はまったくない。32歳でそれでいいのかという気もする。
(蛇足だが、西野七瀬とアパートのキッチンに座り込むシーンがあったのだが、1歳年下の西野がなんだか大きく見えてしまい(身長差9センチである)、ちょっと気の毒だった)
一方、バイトで生計を立てていたアパート暮らしのヒロインは、5歳児を抱えることで貧困層のシンママに転落してしまうのだが、じつは月給27万の正社員として迎えてくれるバイト先(テレオペ会社)があり、(タイムスリップ物の定石として)成功した未来が待っていると予想もできるので、あまり悲惨さは感じられない。今以上に底辺描写をするわけにもいかないだろうから、計算が難しいところだ。何を言いたいかというと、ドラマとしての見どころが乏しいのだ。
それにしても子役のレベルがすごく上がっていることには驚かされた(天野優という子)。
未来のムスコのあらすじ
“定職なし、貯金なし、彼氏なし”のアラサー女子、汐川未来(志田未来)は、元彼の吉沢将生(塩野瑛久)の劇団での活動とバイトに追われる毎日を過ごしていた。そろそろ夢の諦め時かもしれないと考えた雷雨の日、2036年から来たという未来の息子、颯太(天野優)が現れる。颯太の目的はママとパパ(まーくん)を仲直りさせること。まーくんが誰だかわからないまま5歳児との生活が始まり、そして同級生で保育士の松岡優太(小瀧望)と運命的に再会した未来の波乱の日々が幕を開ける!
未来のムスコを観るには?
未来のムスコ キャスト
汐川颯太(2036年から来た未来の息子) – 天野優
■劇団「アルバトロス」
吉沢将生(劇団の座長) – 塩野瑛久
矢野真(後輩の劇団員) – 兵頭功海
西村太一(劇団の古株) – 吉村界人
鈴木理子(若手劇団員) – 箭内夢菜
北山渉(最年長劇団員) – 板倉武志
梅林貴子(劇団員) – 難波なう
新山桜子(退団した看板女優) – 藤原さくら
■周辺人物
松岡優太(保育士) – 小瀧望
芥川圭(アパートの隣人) – 萩原護
田中正和(バイト先の上司) – ビビる大木
白鳥萌(タレントでモデル) – 大友花
松岡良純(保育園の園長) – マキタスポーツ
今井沙織(バイト先の同僚) – 西野七瀬
汐川直美(未来の母) – 神野三鈴
未来のムスコ スタッフ
脚本 – ニシオカ・ト・ニール、いとう菜のは
音楽 – 森優太[22]
主題歌 – 秦基博「ポケットに魔法を入れて」(UNIVERSAL MUSIC/AUGUSTA RECORDS)
挿入歌 – Hi-Fi Un!corn「SUPER DUPER」(Sony Music Labels)
演出 – 井村太一、古林淳太郎、泉正英
プロデューサー – 天宮沙恵子、松本明子
製作 – TBSスパークル、TBS


