ドラマ2000年代のドラマ2008年のドラマ

正義の味方

志田未来(正義の味方) ドラマ
志田未来(正義の味方)
正義の味方は、2008年7月9日~9月10日の毎週水曜22:00-22:54に日本テレビ系列で放送。

志田未来の初期傑作(正義の味方の感想)

世間的には正義の味方だが実は腹黒いエリート官僚・山田優の結婚、妊娠、出産、子育てというライフイベントを、振り回される妹(これが志田未来)の視点で描くという内容だった。

2011年夏に再放送で初見。田中好子が亡くなったのがまだ記憶に新しい頃であった。

wikipediaには「ドラマ化の権利を巡り複数のテレビ局が争奪戦を展開していたが、最終的に日本テレビが主演に志田未来を起用することで原作者側の承諾を得た。」とある。
少なくともドラマにおいては、主役はやはり山田優ではなく志田未来なのだ。

このドラマの志田は、なにしろ素晴らしかったと思う。

正義の味方 見どころ

容姿端麗・頭脳明晰だが極悪非道な姉に振り回される妹の日常をコミカルに描いたドラマ。

  1. 強烈なキャラクター設定
    主人公の妹・中田容子(志田未来)が、姉・槇子(山田優)の「極悪非道」な行動によって、結果的に「正義の味方」として誤解されてしまうという、ユニークな設定。姉の行動は自己中心的で悪意に満ちていますが、なぜかそれが良い方向へと転がり、妹だけがその真実を知っているという状況が笑いを誘う。
  2. 山田優の「悪女」ぶり
    姉・槇子を演じる山田優が、その美しい容姿とは裏腹に、究極のワガママとずる賢さで妹を振り回す「悪女」っぷりをコミカルに演じた。突き抜けたキャラクターが見どころ。
  3. 志田未来の「巻き込まれ体質」
    妹・容子を演じる志田未来が、姉の槇子のとんでもない行動に巻き込まれ、辟易しながらも、最終的には周囲から「正義の味方」と崇められてしまうという、不運で報われない役どころを好演。困惑した表情や内面のツッコミが見どころ。
  4. 姉妹の奇妙な愛情と絆
    槇子の行動は妹を困らせるものばかりですが、実はその根底には、妹への(歪んだ)愛情や、姉妹ならではの絆があることが示唆される。憎みきれない姉と、なんだかんだで放っておけない妹という奇妙な関係性が見どころ。
  5. 痛快なコメディ要素
    姉の突飛な行動が、周囲に誤解されて思わぬ方向へと進んでいく展開。大げさな表現や、漫画的な演出が多用されており、深く考えずに楽しめる痛快なコメディドラマとして完成されている。
  6. 脇を固める個性派キャスト
    本郷奏多(容子の幼なじみ・岡本陸)、佐野史郎(槇子の夫・良川直紀)、田中好子(槇子の母・槇子)、西内まりや(容子の親友)など、個性豊かなキャスト陣が脇を固め、ドラマを盛り上げる。佐野史郎が槇子に翻弄される姿も面白い。

トリビア・撮影裏話など

  • 聖千秋の原作漫画は高い人気を誇っており、ドラマ化にあたってもその世界観が忠実に再現され原作ファンからも好評を博した
  • 志田未来は常に姉に振り回される役柄のため、撮影中は「常に疲れた表情」を意識していたそう。姉のワガママに耐えるシーンでは、内心の複雑な感情を表現するために、表情筋のコントロールに苦労したと語っている
  • 山田優は「悪女」役に挑戦したことで大きな反響があった。「本当に性格悪いんじゃないか」という声も囁かれた
  • 志田未来演じる容子のモノローグ(ナレーション)が多用されており、彼女の心境や姉へのツッコミが面白おかしく語られることで、視聴者が物語に入り込みやすい

正義の味方 あらすじ

中田容子(志田未来)は、美しい姉・槇子(山田優)に翻弄される高校1年生。槇子はキャリア官僚で「正義の味方」と呼ばれ、復讐をモットーに生きる。容子は槇子のパシリとして扱いを受け、母・春子(田中好子)も理解してくれない。槇子は限定弁当を横取りした男を容子の名前で通報し、その男が放火魔と判明。槇子は表彰されるが、容子は常に槇子の指令に振り回される。槇子はイケメン官僚・良川(向井理)に興味を持ち、容子に指令を出す。容子は槇子の特製弁当を奪った良川と出会い、弁当を譲ってもらうが、放火魔に狙われる。槇子は容子を救うが、弁当が目的だった。槇子は容子に新たな指令を出して物語は続く。

正義の味方を観るには?

正義の味方 キャスト

■中田家
中田容子 – 志田未来(幼少時:紺野萌花
中川(中田)槇子 – 山田優(幼少時:吉田里琴夏居瑠奈
中田五郎 – 佐野史郎
中田春子 – 田中好子
■神奈川県立美し台高等学校
岡本陸 – 本郷奏多
島崎麻衣 – 志村玲那
小松響子 – 中村静香
森山知佳 – 西内まりや
ジャンボ(小森 太一) – 入江甚儀
■政務省
山下ミドリ – 滝沢沙織
堀田亜梨沙 – 石井美絵子
笠井将大 – 並木幹雄
野上公一郎(課長) – 徳井優
■良川家
良川直紀 – 向井理
良川克夫 – 平泉成
良川里美 – 山口いづみ
良川弘志 – 田島亮(現:田島優成)
胡桃沢美恵子 – 吉行和子
■ゲスト
楠木光輝 – 長内陽
野上仁美 – ふせえり
松山宗平 – ト字たかお
長州小力 – 長州小力(本人役)
小倉淳 ‐ 小倉淳(本人役)
山ノ内外務次官 – 越村公一
稲田事務次官 – 山田スミ子

正義の味方 スタッフ

原作 – 聖千秋
脚本 – 旺季志ずか関えり香福間正浩
音楽 – 小西康陽
主題歌 – 奥村初音「ホントはね」(avex trax)
サウンドデザイン – 石井和之
技術協力 – NiTRo
美術協力 – 日本テレビアート
プロデューサー – 次屋尚(日本テレビ)、大久保智己(AVEC COMPANY)
演出 – 中島悟阿部雄一

正義の味方の原作


容子にはアクマのような姉がいる。一番の被害者である容子は受難の日々を送っているが、姉の悪事はなぜか人々に幸せをもたらして!? 悪をもって悪を制す、痛快正直者コメディー第1巻!!
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