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瓜を破る〜一線を越えた、その先には

土村芳(瓜を破る〜一線を越えた、その先には) ドラマ
土村芳(瓜を破る〜一線を越えた、その先には)

板倉梓の漫画『瓜を破る』を原作として、2024年1月24日(23日深夜)~3月20日(19日深夜)にTBS「ドラマストリーム」枠で『瓜を破る〜一線を越えた、その先には』というタイトルでテレビドラマ化。主演は久住小春と佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS)。
原作は『週刊漫画TIMES』(芳文社)に2020年5月1日号に読み切りとして掲載され、好評を得て2020年7月17日号より不定期連載中。

「セックスする側の人間」という突飛な空想(瓜を破る〜一線を越えた、その先には 感想)

「私もセックスする側の人間になりたい」と願望する女の話から始まるドラマ。

思えば「逃げるは恥だが役に立つ」の石田ゆり子新垣結衣の叔母)も高齢処女で、何ならすでに閉経しているという設定だった。
久住小春(よく知らない女優だ)の悩みは真剣で、原作も生々しさからはほど遠い。

事務機器管理の会社に勤めているのに(土村芳が子育て中の同僚)、ヒロインはコピー機の紙詰まりを直せないのだが、そこで呼ばれたメーカーメンテの男が、吾妻ひでおのマスクキャラを彷彿させるので笑ってしまう(たぶん久住の処女を奪う男になるのだろう)。

瓜を破る〜一線を越えた、その先には 見どころ

イケメンでも高収入でもない「普通」の男女のリアルな恋愛を描く。自己肯定感の低さ、年齢や経験に対する葛藤、「普通」という価値観がテーマ。

  1. 「非モテ」のリアルな描写と共感性
    主人公の舞は一見「普通」の女性だが、恋愛や性に関して複雑な悩みを抱えており、「自分には魅力がないのではないか」「誰からも選ばれないのではないか」と葛藤している。
  2. 久住小春の体当たり演技
    舞を演じたのは、元モーニング娘。で今回が初の連ドラ主演となった久住小春。舞が抱える葛藤や不安、そして少しずつ変化していく心情を繊細に演じた。
  3. 年齢差カップルの繊細な関係性
    30代の舞と20歳の鍵谷という年齢差のある二人の関係性を丁寧に描いた。若く経験豊富な鍵谷が舞の心を解きほぐしていく過程、互いに惹かれ合いながらも、それぞれの心の壁や社会的な視線にどう向き合うかが見どころ。
  4. 「多様な性」への視点と新たな価値観
    登場人物それぞれの恋愛観や性に対する考え方が描かれ、「普通」や「当たり前」とされる価値観を問い直す。性行為の有無だけで人の価値が決まるわけではないというメッセージ、自分自身の心とどう向き合うかというテーマ。
  5. 主演二人の演技と化学反応
    経験豊富な鍵谷が舞の心を動かしていく過程の演技も光る。二人の間に生まれる繊細な化学反応。
  6. 社会的なテーマへの深い切り込み
    恋愛、結婚、性といったパーソナルな問題だけでなく、女性の生き方、自己肯定感、SNS社会における他者との比較など、現代社会が抱える様々なテーマを扱った。

瓜を破る〜一線を越えた、その先には を観るには?

瓜を破る〜一線を越えた、その先には キャスト

香坂まい子 – 久住小春
鍵谷千里 – 佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS)
染井菜々 – 土村芳
小平蓮 – 石川瑠華
原幸成 – 泉澤祐希
味園美由紀 – 酒井若菜

瓜を破る〜一線を越えた、その先には スタッフ

原作 – 板倉梓『瓜を破る』(板倉梓 / 芳文社刊)
脚本 – おかざきさとこ髙橋幹子
監督 – 坂下雄一郎枝優花
オープニングテーマ – ヤングスキニー「恋は盲目」(SPEEDSTAR RECORDS)
エンディングテーマ – 吉澤嘉代子「涙の国」(ビクターエンタテインメント)
劇中漫画 – 鮎原旬
複合機・指導協力 – 富士フイルムビジネスイノベーションジャパン
プロデューサー – 田中美幸岩上貴則

瓜を破る〜一線を越えた、その先にはの原作


30代処女が抱える性的コンプレックスの行方とは…!? ごく普通の会社員・まい子には人に知られたくない悩みがあった。それは30歳を超えても性体験がないこと。劣等感に悶々とする彼女は自分を変えるべく行動を起こす。誰もが心当たりがありそうな、言葉にならない思いをあぶり出す現代の冒険譚。
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