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啓蒙的だが、3話はいかにも短い(Shrink〜精神科医ヨワイ〜の感想)
精神疾患をモチーフとするドラマとしては、すでに中園ミホの佳作「Dr.倫太郎」(2015)があり、3話というのはいかにも物足りない(原作単行本は既刊13巻もある)。続編を作れる視聴率を残せただろうか。
序盤で疾患名を明らかにする作りなのは原作通りのようなのだが、そのためNHKらしい啓蒙的なドラマとなっている。1話は夏帆のパニック障害、2話は松浦慎一郎の双極症、3話は白石聖のパーソナリティ症。
中村倫也は「Dr.倫太郎」の堺雅人をうまくトレースしているように見えるが、やはり堺のほうが一枚上手。せっかくの土屋太鳳は出番が少なすぎた。
Shrink〜精神科医ヨワイ〜 見どころ
精神科医・弱井幸之助(中村倫也)と看護師・雨宮有里(土屋太鳳)が、心に悩みを抱える患者たちと向き合う姿を描いた全3話のヒューマンドラマ。精神疾患に対する偏見や誤解に真正面から向き合った内容で、精神科医療の現実と理想を描いている。
巷での評価は、「夏帆さんの演技に引き込まれ、ボロボロ泣いてしまった」「中村倫也さんのような精神科医が現実にいたら心強い」「もっと見たかった」「続編が放送される日が訪れますように」「精神疾患への理解が深まった」「自分自身の心の状態を見つめ直すきっかけになった」など概ね好評である。
- 見どころ1. 精神疾患への理解を深める構成
「パニック症」「双極性障害」「パーソナリティ障害」が取り上げられ、原作漫画のエピソードを基にしつつ、ドラマオリジナルの要素を加えて構成された。第1話のパニック症に苦しむシングルマザー・雪村葵(夏帆)のエピソードはリアルで、「パニック症の苦しさがよく伝わった」「精神科受診への心理的ハードルを下げる効果があった」といった声がある。 - 見どころ2. 精神科医療の現実と理想のバランス
精神科医療の理想的な側面を描きつつも、患者が医師や看護師に依存しすぎないようにするための距離感の取り方や、治療が一筋縄ではいかない現実など、現実の複雑さや課題にも触れている。 - 見どころ3. 精神科医療に対する偏見への挑戦
本作は、精神科医療に対する偏見や誤解を払拭することを目的の一つとしている。精神科に通うことに抵抗を感じる人が多い中、ドラマは「精神科を訪れる理由なんて、『そんなこと』でいいんです」といったメッセージを通じて、精神科受診の心理的ハードルを下げゆおとしている。
Shrink〜精神科医ヨワイ〜 あらすじ
弱井幸之助は、新宿の下町の路地裏で小さな精神科医院を経営している。弱井は、患者たちの声を丁寧に聞き、症状に根気よく向き合うことで、他の医者が見抜けなかった病名を探り当て、どの患者にも希望を与えてくれる。患者は弱井に出会うことで、“自分なりの生きやすい生き方”に巡り会うのだ。初めて精神科で働くことになった看護師・雨宮有里は、患者と真剣に向き合う弱井の姿を見つめ続けることで、精神科診療の奥深さに魅入られていく。しかし、弱井は、雨宮が知らない悲壮な過去を抱えていた――
Shrink〜精神科医ヨワイ〜を観るには?
>Shrink〜精神科医ヨワイ〜 キャスト
>Shrink〜精神科医ヨワイ〜 スタッフ
脚本 – 大山淳子
音楽 – 富貴晴美
音楽プロデュース – 福島節
演出 – 中江和仁
制作統括 – 樋口俊一(NHK)、阿利極(AX-ON)
プロデューサー – 久保田傑(オフィス・シロウズ)、齋藤大輔
『Shrink〜精神科医ヨワイ〜』は、精神疾患に対する偏見や誤解を払拭し、心の健康について考えるきっかけを提供するドラマです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。