2016年4月11日~6月13日にフジテレビ系「月9」枠で放送。主演は、『ガリレオ』(2013年)以来3年ぶりの連続ドラマ主演となる福山雅治。脚本は2014年に第26回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞した倉光泰子のオリジナル。対人関係が苦手な吃音症の少女と、元ミュージシャンで臨床心理士の主人公が音楽を通して心を通わせるラブストーリー。
ラヴソングのあらすじ
ある出来事をきっかけにミュージシャンの神代広平は臨床心理士として働きだす。カウンセリングを受けに来た少女・佐野さくらは吃音症で吃音を気にして周囲の人とうまくコミュニケーションがとれないが、好きな歌を歌う時だけは吃音が出ない。彼女が歌う「500マイル」を聞き、その美声と才能に気付いた広平は、さくらの才能を花開かせたいとの思いから諦めかけていた音楽への情熱が湧き上がり、音楽を通じて2人は心を通わせて行く。
空中分解した脚本(ラヴソングの感想)
例によって激しい月9叩きに遭っているが、これは主役の二人の恋愛が成立していないことから来ているのだろう。抜擢に近い倉光泰子の脚本は空中分解していたと言っていい。
藤原さくらは「好きな人と一緒にいるだけで幸せというのは嘘だ、くるしい」という手紙を残して姿を消すが、そのような描写はほとんどなく、タイトルで示されたような恋愛ストーリーに対する期待も、伝説のシンガーストーリーに対する期待もそこで断ち切られた。
喉のシリツも、りりィまで出した音楽業界の描写も、山口紗弥加も、水野美紀の死んだ姉も、そもそも吃音の設定も、すべてが蛇足である。
全体を通じてすべての登場人物が藤原を気遣う「優しい世界」のお話であることにも違和感が残った。伊東の港で歌う藤原の吃音は、どうなったのだろうか。
ラヴソングのキャスト
神代 広平(臨床心理士、元プロミュージシャン) – 福山雅治
佐野 さくら(吃音症の少女) – 藤原さくら
天野 空一(さくらの幼馴染) – 菅田将暉
中村 真美(さくらの姉代わり) – 夏帆
滝川 文雄(さくらの会社の上司) – 木下ほうか
高橋 正志(さくらの会社の新入社員) – 阪本奨悟
野村 健太(真美の婚約者) – 駿河太郎
宍戸 夏希(広平の昔のバンド仲間) – 水野美紀
増村 泰造(広平の昔のバンド仲間) – 田中哲司
星田 和夫(広平の昔のバンド仲間) – 渋川清彦
笹 裕司(ライブハウスオーナー) – 宇崎竜童
渡辺 涼子(調理師専門学校の事務員) – 山口紗弥加
宍戸 春乃(広平の元恋人で夏希の姉) – 新山詩織
水原 亜矢(「グリスターミュージック」音楽制作1部部長) – りょう
桑名 喜和子(「グリスターミュージック」取締役・音楽制作室長) – りりィ
弦巻 竜介(レコード会社勤務) – 大谷亮平
CHERYL(トップアーティスト) – Leola
小川 奈々子(さくらの会社の同僚) – 納富有沙
榎本 理緒(さくらの会社の同僚) – 大久保聡美
宇部 優香(さくらの会社の同僚) – 未来
宍戸 雅季(春乃・夏希の父親) – 清水章吾
湯浅 志津子(広平の担当する患者) – 由紀さおり(第2話-)
坂本 桃香(広平の勤める病院の看護師) – 武田玲奈(第4・9話)
大瀬良(「ビッグモービル」社員) – 永島優美(第4話)
のぞみ(広平の知り合い) – 山崎真実(第6話)
ラヴソングのスタッフ
脚本 – 倉光泰子(第1話 – 第4話・第6話 – 第8話・最終話)、神森万里江(第5話・第9話)
脚本協力 – 倉光泰子、神森万里江
演出 – 西谷弘、平野眞、相沢秀幸
プロデュース – 鈴木吉弘、草ヶ谷大輔
音楽 – 菅野祐悟
主題歌 – 藤原さくら「Soup」
劇中歌
藤原さくら「500マイル」作詞・作曲:Hedy West、日本語詞:忌野清志郎、編曲:福山雅治
新山詩織「恋の中」(第1話・第3話)
GEEKS「DIRTY BOY」(第2話)
藤原さくら「好きよ 好きよ 好きよ」(第6話・第7話)
Leola「Rainbow」(第7話 楽曲協力ソング)
臨床心理士監修 – 森川隆司
言語聴覚士監修 – 坂田善政
医療指導 – 山本昌督
リサーチ – 今井紳介
吃音監修 – 全国言友会連絡協議会
制作 – フジテレビドラマ制作センター
ラヴソングを観る
ラヴソングを観た人の感想
-
2人の勇気の芽は芽吹いたのかな?とそう感じました。
ドラマ「ラヴソング」#2☆ガッツリ系で感想文書いてみた(福山さんな毎日♡) -
10話見続けた甲斐がないドラマでした。
はっきり言って藤原さくらのPVドラマです。
月9『ラヴソング』最終回 私的感想 呆然唖然(暁に咲く幻の花) -
かなり用意周到なストーリーだと感じ入りました。
ただ、これから先どう展開していくのかは、ちょっと不安も残ります。
「ラヴソング」 第1回 「外周」 つまり見てくれが、かなり悪いドラマ、だが(橋本リウ詩集)