イコンとして右手のないすずさんの写真を選んだのが、1分で探した範囲ではこれしかなかった。エンドクレジットの柔らかい絵を選びたかったのだが。水彩タッチで彩度抑えめの画面設計でなければ、この映画の良さは伝わらない。乗務員がうようよと作業している大和の甲板の描写は圧巻であった。
松本穂香のドラマ版(北川景子版は未見)はそう悪いものでもなかったことがわかったのだが、榮倉奈々の現代シークエンスは丸々要らんかったな。あと、ばけもんがばけもんでなくなっていた。
原作:こうの史代『この世界の片隅に』(双葉社刊)
監督・脚本:片渕須直