汝の名

汝の名の感想

北乃きいを久しぶりに見たが、クレジットが出るまで誰だかわからなかった。デビュー以来進歩が乏しい山崎紘菜とのコンビはあまり良くないかも。

最後に長井短が現れて、ようやくテレ東深夜のいつものホラーかと思い当たったが、演出のテンポが悪く、話すらよくわからないのは致命的。

汝の名　見どころ

女同士の愛憎と依存が渦巻く新感覚のホラーサスペンス。

1. 山崎紘菜と北乃きいのW主演と「女の闇」
   山崎紘菜演じる「勝ち組」の陶子と、北乃きい演じる「負け組」の久恵という対照的な姉妹が織りなすドロドロの愛憎劇と心理戦。互いに憎しみ合いながらも、心の奥底で依存し合うという複雑な関係性を、二人が体当たりで演じた。女性が抱えがちな嫉妬、執着、そして承認欲求といった「負」の感情が惜しげもなく散りばめられ、その狂気的な感情のぶつかり合いが見どころ。
2. 息をのむ予測不能な展開
   謎の女の登場、ホテル御曹司との出会い、そして過去の秘密の暴露など、次から次へと衝撃的な展開が繰り広げられ、誰が本当の「悪女」なのか、そして誰が「本物」なのか、ハラハラが止まらないノンストップサスペンス。
3. 「名義の譲渡」という斬新な設定
   序盤で明らかになる「本物の麻生陶子が存在し、名義と戸籍を譲り渡していた」という設定が斬新。姉妹の共存関係や、「汝の名」の真の意味にどう繋がっていくのか。
4. EXILE NAOTOの存在感
   姉妹の関係を大きく変えるきっかけとなる御曹司・壱岐亮介をEXILE NAOTOが演じ、女たちの欲望を加速させ、物語に新たな展開をもたらす。
5. 人間の「承認欲求」と「自己確立」
   登場人物たちが自身の「名」や「立場」、そして「幸せ」を求めて戦う中で、人間の根源的な承認欲求や、自己確立への渇望が歪んだ形で現れ、悲劇や犯罪へと繋がっていく。

汝の名　あらすじ

美貌と才能を兼ね揃え、若き社長として成功を収めている麻生陶子（山崎紘菜）は、女としての魅力を武器に、時には犯罪に近い行為も行いながら会社を大きく成長させた、いわゆる「勝ち組」の人生を謳歌していた。一方、陶子の妹である麻生久恵（北乃きい）は、失恋を機に引きこもりとなり、陶子の家に転がり込み、身の回りの世話をすることに生きがいを感じる日々。二人は「女王様」と「奴隷」のような共依存に陥っていた。
しかし、ある日、陶子の秘密を握る謎の女（長井短）が現れ、金をせびるように。さらに陶子はホテルグループ経営の御曹司・壱岐亮介（EXILE NAOTO）に感化され、変わっていく。その変化に不満を募らせる久恵。女たちの間にひた隠しにされていた「負」の感情が露呈し、二人の関係は狂気的な愛憎へ。隠されていた衝撃の事実が次々と明らかになり、姉妹の立場が逆転していく。

汝の名を観るには？

汝の名　キャスト

汝の名　スタッフ

汝の名の原作

三十代の若さで事業に成功し、誰もが憧れる優雅な生活をおくる麻生陶子。だが、その美貌とは裏腹に、「理想の人生」を手に入れるためには、恋も仕事も計算し尽くす人間だ。その陶子には、彼女を崇拝し奴隷の如く仕える妹の久恵がいた。しかし、ある日、この歪んだ姉妹関係が崩れ始め、驚愕の真実が明らかになっていく……。〈解説〉大矢博子