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必然性のない結末が許しがたい(4分間のマリーゴールドの感想)
スタイルも姿勢もメイクも完璧な菜々緒だが、残念ながら作品に恵まれず、記憶に残るのは脚演がほとんど。
今回は1年後に死ぬことが決まっている役で、人が死ぬ瞬間を幻視する救命救急士(福士蒼汰だが、いやな感じの設定だ)の義理の姉を演じる。マリーゴールドとは福士の菜々緒に誕生祝いなのだが、4分間というのは何を表すのか定かではない。
悲恋風の演出でドラマのテンポは遅く、初回は福士が菜々緒の死の運命を変えようとしているということだけしかわからなかった。
血の繋がらないきょうだいが、親の渡航のために互いに気を遣いながら同居しており(なぜか、「新米姉妹のふたりごはん」と同じ設定だ)、しかも福士は義理姉に恋慕しているふうなので、一応二重のサスペンスという体である。
「4分間」というタイトルの意味が最終回前話で明らかにされた。しかし福士蒼汰の能力と運命の変化との関わりなどはとうとう最後までわからないまま終わった。能力の消失時点で運命が変わっていたというのか。
どちらの結末が選ばれてもいいような、必然性のない展開にしたことは、最終回まで観た者としては許しがたい。
こういう場合、ハッピーエンドは「あり得たかもしれない未来」の夢という意味になる。
菜々緒は美人だと思わない、と言われたことがあったので、毎週その顔をまじまじと見つめ続けてきたが、よくわからなかった。
ただ最終話の目覚めるシーン(最高の見せ場のはずだ)の菜々緒は蝋人形のように撮られていて、キモチ悪かった。
なぜあんなカットを許したのか。やはり、本当は死んだんじゃないか。
4分間のマリーゴールド 見どころ
手を重ねた人の「死の運命」が視える救急救命士・花巻みことと、余命1年と知ってしまった義姉・沙羅との禁断の恋を描いたドラマ。最大の見どころは、主人公みことの特殊な能力とそれに伴う葛藤(他人の死の運命を視ることで感じる無力感、愛する人を救いたいという強い願い)。家族との絆や、日常の中での小さな幸せを大切にする描写も泣かせどころである。
ドラマは「運命とどう向き合うか」という問いを中心に展開する。主人公みことは他人の死の運命が視える能力をもっていたがゆえに、最愛の義姉・沙羅の死を知ってしまい、その運命を変えようと奮闘する。「運命は変えられるのか」「愛は死を超えられるのか」という展開が見どころだ。
さらに、血のつながらない兄弟姉妹の恋愛、家族の絆も重要なテーマであった。
巷では、福士蒼汰のわざとらしい笑顔と爽やかさが気になるという意見が囁かれた。
4分間のマリーゴールド あらすじ
救命士になったばかりの花巻みことは手を重ねた人の「死の運命」が見える能力があることに気づく。しかしこの能力によって最愛の義姉、沙羅が1年後の27歳の誕生日に亡くなる未来を知ってしまい、みことはその運命を回避するために奮闘していく。
4分間のマリーゴールドを観るには?
4分間のマリーゴールド キャスト
花巻みこと〈25〉 – 福士蒼汰(幼少期:山城琉飛)
花巻沙羅〈27〉 – 菜々緒(幼少期:中田華月)
花巻藍〈18〉 – 横浜流星(幼少期:吉田湊)
花巻廉〈35〉 – 桐谷健太
■横浜市消防局桜坂消防出張所
磯辺健太〈30〉 – 西村元貴
上田祐樹〈23〉 – 伊藤あさひ
阿部志乃〈24〉 – 関水渚
江上良平〈40〉 – 三浦誠己
■花巻家
花巻理津〈55〉 – 麻生祐未
■その他
遠藤琴〈17〉 – 鈴木ゆうか
青葉広洋〈33〉 – 佐藤隆太
吉野洋子 – 羽村純子
大村拓郎 – 中野剛
高木ゆき – 石田凛音
花巻光生 – 村上新悟
鈴本千冬 – 磯山さやか
高木静香〈40〉 – 西尾まり
原田治〈50〉 – 橋本じゅん
4分間のマリーゴールド スタッフ
原作 – キリエ 『4分間のマリーゴールド』(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)
脚本 – 櫻井剛
音楽 – 兼松衆、櫻井美希
主題歌 – 平井堅 「#302」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
協力 – 横浜市消防局
医療監修 – 中澤暁雄、山本昌督
絵画監修 – 中島健太
プロデューサー – 橋本芙美(共同テレビジョン)
演出 – 河野圭太、城宝秀則、紙谷楓
製作 – 共テレ、TBS
『4分間のマリーゴールド』は、運命と愛、家族の絆をテーマにした感動的なドラマです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。
4分間のマリーゴールドの原作
救命士になったばかりの花巻みこと。
彼は「能力」があることに気づく。
手を重ねた人の「死の運命」が視える。
自分の大切な人の「死の運命」まで……
最愛の義姉・沙羅。
彼女の命はあと365日。
これは「死」の運命が視える救命士の祈るような愛の物語。