『最後まで行く』(日本版)ってどんな映画?
車で撥ねた男をトランクに隠した夜、謎の冷酷な男から脅迫が届く——。
一線を超えた二人の男が繰り広げる、怒涛のノンストップ・クライム・サスペンス!
韓国の大ヒット映画『最後まで行く』を、『ヤクザと家族 The Family』『余命10年』などのヒットメーカー・藤井道人監督が圧倒的なスケールとスリルで日本版リメイク。
不運と災難が連鎖して絶体絶命の危機に追い詰められる刑事・工藤を岡田准一が危機感たっぷりに熱演。対する冷徹非道な監察官・矢崎を綾野剛が圧倒的な狂気と存在感で演じ切る。一瞬も目が離せない伏線と怒涛の展開、そして男たちのバトルが破滅へと突き進む極限のアクション・サスペンス。
あらすじ
ある豪雨の夜。刑事の工藤祐司(岡田准一)は、危篤の母のもとへ向かう途中で、裏金疑惑で監察の目がから尾田創(磯村勇斗)を撥ねてしまう。動揺した工藤は事故を隠蔽するため、遺体を車のトランクへ放り込み、さらに警察の検問や署内の捜査をかいくぐるため、なんと亡くなった母の棺桶の中に遺体を隠すという暴挙に出る。
完璧に隠し通したかに思えた矢先、工藤の携帯電話に「お前は人を殺した。知っているぞ——」という差出人不明のメッセージが届く。メッセージの主は、県警本部の冷酷な監察官・矢崎貴之(綾野剛)だった。なぜ矢崎は事故を知っているのか、そして彼の真の目的とは何なのか。追い詰められた工藤と、どこまでも狂気的に追いつめる矢崎。逃げ場のない狂乱のバトルが幕を開ける——。
キャスト
矢崎貴之(監察官) – 綾野剛
工藤美沙子(別居中の祐司の妻) – 広末涼子
尾田創(祐司に撥ねられた男) – 磯村勇斗
久我山太地(祐司の同僚) – 駿河太郎
梶征士(交通課員) – 山中崇
松田優生(祐司の同僚) – 黒羽麻璃央
川上昌平(祐司の同僚) – 駒木根隆介
植松由紀子(矢崎の婚約者) – 山田真歩
岸谷真由子(創の仲間) – 清水くるみ
淡島幹雄(祐司の上司) – 杉本哲太
仙葉泰(ヤクザ組長) – 柄本明
感想
最後のシークエンスを除き、ストーリーは大体同じだが、なぜか粗が目立つ(磯村勇人の死体をトランクから出したくだりを編集で飛ばしていたりして、テンポが良くない)。原作と趣向を変えた札束の山の中での銃撃戦、それに続く墓場での格闘シーンにもセンスが感じられない。原作は「墓場まで持っていく」という一応ハッピーエンドなのだが、本作は「行くところまで行ったるわ!」というヤケクソのような終わり方を選んでいる。この違いは、やたらとツイていない岡田准一と、それを追うゾンビのような綾野剛(県警本部長に詰められている事情がある)のW主演にしたためだろう。
柄本明のヤクザを黒幕にしたり、原作では離婚済みの妻(本作では広末涼子)とヨリを戻す展開にしたり、というのは日本版らしい変更だが、そうすると主人公のクズぶりとか警察組織の腐敗ぶりが日本らしさと乖離して感じられる。
最後まで行く(日本版)作品情報
監督 – 藤井道人
脚本 – 平田研也、藤井道人
原案 – “A HARD DAY”directed by Kim-Seong-hun, Producer:Cha Ji-hyun, Billy Acumen
製作 – 西村信次郎、加茂義隆、小出真佐樹
製作総指揮 – 福家康孝、白戸洋行
音楽 – 大間々昂
撮影 – 今村圭佑
編集 – 古川達馬
制作会社 – ROBOT
製作会社 – 映画「最後まで行く」製作委員会
配給 – 東宝
公開 – 2023年5月19日
上映時間 – 118分



