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知らなくていいコト

4.5
吉高由里子(知らなくていいコト) ドラマ
吉高由里子(知らなくていいコト)
『知らなくていいコト』(しらなくていいコト)は、2020年1月8日から3月11日まで日本テレビ系「水曜ドラマ」で放送。主演は吉高由里子。脚本を担当する大石静のオリジナル作品。週刊誌記者として働く女性が母親から言われた父親に関する事実を知り、人生最大のスクープにぶち当たる過程を描く。
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知らなくていいコトの感想

吉高由里子のドラマはなぜいつも1話完結物なのか、それは吉高その人に由来している。

というのが第1話の感想だったが、第2話を見て、サスペンスとして意外に面白いことに気づいた。つくりがちゃんとしているのだ。
さらに3話まで観て、吉高由里子が3倍増しぐらいによく見えることにオドロいているうちにどんどん進み、終わってみれば、本作は今季のベストドラマだった。

三倉佳奈が編集部に現れるシーンはドラマ史上に残るものだったと思う(演出は内田秀実である)。
本作は吉高のお仕事ドラマ的な扱いになっているが、手際のいい演出といい、レベルが今までと違う。

大石静と吉高の組み合わせは初めてではないかと思うが、大石は、おそらく知りぬいているであろう佐々木蔵之介と併せてうまく使い切った。
もしかしたら、野木亜希子を念頭に置いていたのではないかと思う。

知らなくていいコト 見どころ

  1. 「スクープ記者」と「殺人犯の娘」という二面性
    「真実を暴く側」である週刊誌記者という仕事と、「知られたくない真実」を抱える個人の間の葛藤が見どころ。報道の自由と、個人のプライバシー、そして「知る権利」と「知らなくていいコト」というテーマが掘り下げられる。
  2. 吉高由里子の感情豊かな主演演技
    明るくパワフルな記者としての顔と、衝撃的な事実によって心の奥底で苦悩する内面を吉高由里子が力強く演じる。絶望や怒り、悲しみといった複雑な感情表現が響く。
  3. 社会派サスペンスとしての展開
    ケイトの出生の秘密を巡るサスペンス要素が物語を牽引。父親は本当に犯人だったのか、もしそうならなぜ事件は起きたのか、そしてこの真実が公になることで何が起こるのか。メディアのあり方や、報道の倫理といった社会的なテーマも深く描かれる。
  4. 個性豊かなキャスト陣
    ケイトの複雑な人間関係を支える共演者たちも魅力的。チーフ役の佐々木蔵之介、ケイトを支えようとする婚約者役の重岡大毅(ジャニーズWEST)、そして複雑な関係にある元恋人役の柄本佑など、実力派俳優たちが物語を盛り上げる。柄本佑演じる尾高の、ケイトへの献身的な愛の形は大きな見どころ。
  5. 「真実」とは何かという問いかけ
    単に事件の真相を追うだけでなく、「真実」というものが持つ多面性、それが個人や社会に与える影響について深く考えさせる。報じられることが全て正しいのか、そして知ることが常に幸せに繋がるのか、という問いが投げかけられている。

知らなくていいコトあらすじ

真壁ケイト(吉高由里子)は大手出版社が発行する週刊誌「週刊イースト」の敏腕記者。数々のスクープをモノにしてきた彼女は、仕事にも恋にも充実した日々を送っており、婚約者である野中春樹(重岡大毅)との結婚も間近に控えていた。
しかし、そんな彼女の人生は、突然の出来事によって激変。シングルマザーだった母が急死し、遺品の中から、ある事実が書かれた遺書が見つかった。それはケイトの父親が、世間を震撼させた凶悪事件の殺人犯だったという衝撃的な内容だった。
自らが「殺人犯の娘」であるという、あまりにも過酷な現実に直面したケイト。彼女は、記者としての正義と、自身のルーツという「知らなくていいコト」の間で激しく葛藤。この事実を知った周囲の人々との関係も変化し始める。かつての恩師であり、ケイトを支えるチーフ(佐々木蔵之介)や、元恋人の尾高由一郎(柄本佑)との関係性も絡み合いながら、ケイトは「知るべきではなかった」真実と、どう向き合っていくのか。

知らなくていいコトを観るには?

知らなくていいコト キャスト

真壁ケイト(「週刊イースト」編集部記者) – 吉高由里子
尾高由一郎(フリーの動物カメラマン) – 柄本佑
野中春樹(ケイトの彼氏) – 重岡大毅
小野寺明人(特集班 黒川班記者) – 今井隆文
倉橋朋美(特集班 倉橋班・デスク) – 小林きな子
小泉愛花(連載班 東山班記者) – 関水渚
鮫島裕二(特集班 鮫島班・デスク) – 和田聰宏
柴崎・ウッディ・健太(WEB班 内山班記者) – 渡辺邦斗
田淵隆太(グラビア班 田淵班・デスク) – 粟島瑞丸
佐藤幸彦(特集班 黒川班記者) – 森田甘路
福西彰(特集班 黒川班記者) – 渕野右登
木嶋涼太(特集班 鮫島班記者) – 永野宗典
小林英明(特集班 倉橋班記者) – 岡部尚
市川武(グラビア班 田淵班カメラマン) – 渋谷謙人
内山英嗣(WEB班 内山班・デスク) – 今里真
東山秀則(連載班 東山班・デスク) – 本多力
黒川正彦(特集班 黒川班・デスク) – 山内圭哉
里見花乃(編集部 庶務係) – 宮寺智子
尾高みほ(尾高の妻) – 原史奈
真壁杏南(ケイトの母) – 秋吉久美子
岩谷進(編集長) – 佐々木蔵之介
乃十阿徹(ケイトの父親) – 小林薫

知らなくていいコト スタッフ

脚本 – 大石静
音楽 – 平野義久
主題歌 – flumpool 「素晴らしき嘘」(A-Sketch)
チーフプロデューサー – 西憲彦
プロデューサー – 小田玲奈久保田充大塚英治(ケイファクトリー)
演出 – 狩山俊輔塚本連平久保田充内田秀実
制作協力 – ケイファクトリー
制作 – 日本テレビ

『知らなくていいコト』は、重厚なテーマと予測不能なサスペンス、そして登場人物たちの繊細な心理描写が融合した、見応えのあるヒューマンドラマです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。

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