首

首の感想

女優はほぼ柴田理恵のみだが、不要とも思えるギャグシーンで公開されている画像がない。家康が醜女好みだというのは、何か元があるのかな。

話題になっているように衆道を正面から扱った映画でもあるが、そこはギャグではなく、純愛に近いものとして描かれており、ただし秀吉演じるたけし自身はその外にいる。これは「御法度」の土方歳三と同じポジションである。

同じことは主題である「首」についても言える。
冒頭に映る首のない死体に始まり、最後まで重量感のない首が無数に乱れ飛んでいるが、その軽さは命の軽さでもあろう。
史実では天正14年まで生き延びたという荒木村重（遠藤憲一）をはじめ、家康、信長、清水宗治、そして光秀の首の去就をめぐって激烈な戦いが繰り広げられるが、爽快きわまるラストカットの台詞でわかるように、たけし自身は、首にはさらさら興味がないのである。

人の生き死にを他人事に笑いのめす秀吉・秀長（大森南朋）・官兵衛（浅野忠信）のコントがやたらおかしく、それにときどき宇喜田忠家（堀部圭亮）と蜂須賀小六（仁科貴）を加えた5人組になるのがいい。
加瀬亮の狂気が話題だが、信長の描写としては少々食傷気味であり、好みではなかった。
それより、小林薫の人を食った家康（と影武者の繰り返しギャグ）が良かった。

首のあらすじ

時は戦国時代。羽柴秀吉と千利休に雇われ、謀反人と逃げ延びた敵を探して各国を旅する曽呂利新左衛門は、信長に反旗を翻した荒木村重を偶然捕らえる。一方、丹波国篠山の農民・茂助は播磨へ向かう秀吉の軍勢を目撃、戦で功を立てようと軍に紛れ込む。
信長、秀吉、光秀、家康を巻き込み、荒木村重の首を巡る戦国の饗宴が始まり、それはやがて本能寺の変へと繋がっていく。

首を観るには？

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首　キャスト

首　スタッフ

首の原作（北野武）

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