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キューティハニー

3.5
佐藤江梨子(キューティハニー) 映画
佐藤江梨子(キューティハニー)
『キューティーハニー』は2004年に公開された日本映画。特徴は「ハニメーション」と名づけられた撮影手法で、あらかじめアニメ製作同様に作画されたカットにしたがって、1コマずつ役者に実際にポーズをとらせて撮影するという、実写スチールのアニメーション化。カメラは「勢い重視」という理由からHD24Pのハイビジョンカメラが使用され、サブとしてデジタルビデオカメラも使用された。但し、特撮パートは35ミリフィルムで撮影された。基本設定は踏襲しているが、「空中元素固定装置」の設定や、如月ハニーがOLであったり、「おにぎり好き」であることや、衣服をIシステムによって生成するので普段はブラジャーとパンティのみのランジェリー姿で過ごしているなど、原作と異なる。

キューティハニーの感想

蓮實重彦が80年代のはじめ頃に書いたように「SF映画は存在しない」のだが、超人映画には明らかな系譜が存在しているように思う。超人(ヒーロー)映画とは端的に超人を描いたものであるし、そのために映画を奉仕させようとする権力の産物でもある。コミックのヒーローやヒロインを実写化した映画がなぜこれほど多く撮られるのかといえば、映画史が撮影技術の歴史でもあるからだが、しかし人はその <技術> を故意にテクノロジーと読み違えることによって権力に加担しているのである。

現代美術的な色彩設計、痛い台詞まわし、チープに見えるように途中のコマをわざわざ抜いたかのような「キューティハニー」の特撮は、映画を徹底的に従属させようとする意思のあらわれと見てとれる。佐藤江梨子の運動能力と存在感(衣装のせいなのか、微妙に大きいのだ)、コスチュームデザイン(もちろんデザイナーは監督夫人の安野モヨコ)は抜群だが、それと引き換えにすべてを踏み絵化して不問に付そうとしているかのようにすら思われる。

助演陣の評価が高いようだが、キャスティングの妙はともかく、戦隊シリーズを見続けて来た特撮ファンはあの程度では驚かない(様々な実験で観る者の度肝をぬいた「五星戦隊ダイレンジャー」でゴーマの女幹部ガラを怪演した天祭陽子を見よ)。庵野監督は「見てる人が寝ないようにしたい」と公式サイトで語っているのだが、残念、中盤眠ってしまった。

キューティハニーのあらすじ

科学者・宇津木博士誘拐事件を追う公安警部・秋夏子は、謎の女戦士キューティーハニーと出会う。彼女の正体は博士の姪・如月ハニーで、変身能力を持つアンドロイドだった。パンサークローの陰謀を追う中、ハニーは父を殺した敵への復讐心と向き合いながら戦い、幹部たちを撃破。最終決戦ではシスター・ジルに捕らわれるが、夏子と記者・青児の助力でIシステムが起動し敵を浄化する。ジル・タワーは崩壊し、組織は壊滅。街に再び平和が訪れる。

キューティハニーを観るには?

キューティハニー キャスト

キューティーハニー / 如月ハニー – 佐藤江梨子
秋夏子 – 市川実日子
早見青児 – 村上淳
ブラック・クロー – 及川光博
ゴールド・クロー – 片桐はいり
コバルト・クロー/寺田リンコ(二役 – 小日向しえ
スカーレット・クロー – 新谷真弓
秋夏子の年下の部下 – 加瀬亮
秋夏子の年上の部下 – 岩松了
係長 – 松尾スズキ
警察庁幹部 – 嶋田久作
NSAクライアント – 松田龍平(友情出演)
リョウ宇津木 – 京本政樹(特別出演)
お掃除のおばちゃん (鬼谷京子) – 吉田日出子
執事 – 手塚とおる
シスター・ジル – 篠井英介
ディーヴァ – 倖田來未
タチバナ商事社員 – 虻川美穂子(北陽)、伊藤さおり(北陽)
井口昇
石井克人

轟木一騎
大崎章
眞島秀和
田中要次
出渕裕
佐藤佐吉
大河内浩
森下能幸
山賀博之
山崎潤
菅原卓磨
神谷誠
小川敏明
リョウ宇津木に変身したキューティーハニーを捕らえた戦闘員 – 金剛地武志
澤田千作
清水一哉
玉一敦也
山本貴浩
堀内俊成
福知幸太
高槻祐士
保科光志
田中良
伊達久光
岡本敏幸
四方宗
福島匡幸
重見成人
武田滋裕
吉田瑞穂
マーク武蔵
秋山智彦
横山誠
小野廣巳
柴崎岳史
林佳
小鉄
渡辺麻由
西門えりか
しりあがり寿
キューティーハニーがフロントガラスに尻餅をつく車のドライバー – 永井豪(カメオ出演)

キューティハニー スタッフ

製作 – 加賀義二、加藤鉄也
企画 – 奥田誠治、中嶋哲也
原作 – 永井豪
脚本 – 庵野秀明
音楽 – 遠藤幹雄
監督補 – 尾上克郎、摩砂雪
撮影 – 松島孝助
美術 – 佐々木尚
照明 – 吉角荘介
VE – 柳慎二、千葉清美
録音 – 橋本泰夫、白取貢
編集 – 奥田浩史
スクリプター – 河島順子
助監督 – 水村秀雄
制作担当 – 梶川雅也
ビューティー・ディレクター – 柘植伊佐夫
キャラクターデザイン – 寺田克也、安野モヨコ、出渕裕、貞本義行、すぎむらしんいち
ハニー&パンサークロー衣裳制作 – S.O.C.
パンサークロー衣裳制作 – 竹田団吾
特殊メイク – 原口智生
ガンエフェクト – 納富喜久男
アクション監督 – 山田一善
武術指導 – シンシア・ラスター
企画協力 – ダイナミック企画、樋口真嗣、山賀博之、伊藤伸平、関根真吾
製作 – キューティーハニー製作委員会(トワーニ、バップ、日本テレビ音楽、バンダイ、WOWOW、東急レクリエーション、LATERNA)
特報演出 – 石井克人
特撮監督 – 神谷誠
VFXプロデューサー – 大屋哲男
VFXスーパーバイザー – 佐藤敦紀(電脳頭)、道木伸隆
配給・宣伝 – ワーナー・ブラザース映画
アニメーション制作 – 東映アニメーション
制作協力 – シネバザール
制作 – トワーニ
プロデューサー – 甘木モリオ、川端基夫
監督 – 庵野秀明

キューティハニーの原作(永井豪)

『キューティーハニー』誕生50周年を記念し、「少年チャンピオン」連載時の扉絵を網羅、本文4色・2色を再現。掲載誌サイズのB5判で刊行する特別編集版。マンガ界に革命を起こした、不滅の変身ヒロインの原点をお楽しみください。

主人公、如月ハニーは体内に内蔵した「空中元素固定装置」を発動させ、「ハニーフラッシュ!」のかけ声とともに、愛の戦士キューティーハニーに変身。亡き父の仇である悪の秘密結社「豹の爪」に白銀の剣シルバーフルーレで立ち向かう。

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