演技本位の撮り方に好感(素晴らしき哉、先生!の感想)
今頃見はじめた今年の夏ドラマ。
宅間孝行という人は、あるときから脚本・演出も手がけるようになったそうで、本作は高校のクラス運営をモチーフにしたオリジナルドラマらしい。
全員をオーディションで選んだという生徒たちの演技がいいのか、昭和風とすら言えるほどオーソドックスな(反動的な)作りにもかかわらず、なぜか鑑賞にたえる出来になっている。生田絵梨花もまんざら悪くないとまで思わせるのは、かなりの珍作ではないか。
たとえば2話で、生田が恋人の小関裕太(外資系エリート)の部屋に行くと浮気相手と騎乗位中だったのだが、後日のおそろしく長い修羅場ケンカをノーカットの長回しで撮っている(かなりの長台詞である)。力の入れどころがオカシイと思ったが、役者本位の作り方をしているということだろう。
素晴らしき哉、先生!見どころ
2024年8月18日から10月6日までテレビ朝日系列で放送された全8話の学園ドラマで、生田絵梨花さんが地上波連続ドラマ初主演、脚本・演出は宅間孝行さん。現代の教育現場における教師の苦悩や葛藤をリアルに描ぉ、生田さんの熱演や生徒たちの多様な問題に向き合うストーリー展開は、「リアルな教師の姿が描かれていて共感できる」「生徒たちの問題に真摯に向き合うりおの姿勢に感動した」などと好評だった。「展開がやや都合良すぎる」「問題が次々と起こりすぎて現実味が薄い」といった指摘もある。
- 見どころ1. 現代の教師像のリアルな描写
りおがSNSの裏アカウントで愚痴を吐いたり、彼氏に本音を漏らす姿などが描かれ、「先生だって、人間だ!」というりおの口癖とともに現代の若手教師のリアルな一面を描いている。 - 見どころ2. 生徒たちの多様な問題へのアプローチ
生徒たちが抱える様々な問題(家庭環境、進路、恋愛、SNS炎上など)に、りおは真摯に向き合い、教師と生徒の信頼関係の構築や、教育現場の課題が浮き彫りになる。 - 見どころ3. 教師のプライベートと職業の両立
りおが妊娠をきっかけに、教師としての在り方や生き方を見つめ直す展開となり、教師も一人の人間であることが強調される。最終話では、未婚の母になることを決意し、教師を続けるかどうかを生徒と保護者に委ねる姿が描かれた。
素晴らしき哉、先生!のあらすじ
笹岡りおは、夢と希望を胸に教育現場に飛び込んだZ世代の高校教師だが、その過酷さは想像を絶し、2年目にして退職を考えるほど。「自由」を拡大解釈し奔放に振る舞う生徒たち、学校に過度な期待を寄せる保護者や近隣住民、トラブル処理を若手に押し付けてくる年配教師。りおはそんな毎日の愚痴をSNSの裏アカウントに吐き出したり、優しい彼氏に聞いてもらったり、「先生だって人間だ!」と適度に発散しながら持ち前の元気と明るさでどうにかバランスを保っていた。その我慢もとうとう限界で、辞職を決意するが、同じタイミングでクラス担任に急きょ欠員が発生し、穴埋めのお鉢が、なぜかりおに回ってきてしまう。初めての担任で3年生を任されることとなったりおの教師生活は、さらなる茨の道に突入! はたしてりおの運命は…。
素晴らしき哉、先生!を観るには?
素晴らしき哉、先生! キャスト
笹岡りお – 生田絵梨花
山添快斗 – 葉山奨之
■星陽学園高等学校
○3年C組の生徒
沢井谷玲奈 – 茅島みずき
南田健吾 – 鈴木仁
大木戸光源 – 小宮璃央
宗方林檎 – 永瀬莉子
小村悠馬 – 橘優輝
吉良萌子 – 矢吹奈子
清水芽衣 – 鶴嶋乃愛
真中翔平 – 徳永智加来
赤松楓 – 小越春花
天羽琴美 – 星乃夢奈
洞水蓮 – 百瀬拓実
磯田陽菜 – 古田愛理
小野寺蒼空 – 大倉空人
宮坂和磨 – 下川恭平
西脇咲希 – 森ふた葉
山本仁成 – 椿原慧
蓑田隼人 – 名和俊貴
杉山大輝 – 上條靖弥
秋山諒 – 山﨑光
本田大翔 – 櫻井佑樹
高畑颯太 – 水野智貴
斎戸優花 – 真雪
古原結愛 – 月野有菜
松田心美 – 梶川愛美
清田さくら – 花岡すみれ
亀田美羽 – 大熊杏優
和田日和 – 寺田光
細野くるみ – 塚本恋乃葉
沖あかね – 宮城弥生
薄木葵 – 矢野ななか
川上智之 – 富岡優樹
伴大雅 – 粟大和
小野杏奈 – 藤野詩音
一色遥 – 山口真佑奈
○2年生の生徒
小湊茉麻 – 小栗有以
植田柚葉 – 早瀬結菜
公文ほのか – 道北陽菜
○教職員
大隈豪 – 桐山漣
木元重明 – 浜谷健司
山城陽子 – 萬田久子
中路克博 – 柳沢慎吾
石原結衣 – 椛島光
■笹岡家
笹岡秀樹 – 高橋克典
笹岡奈緒 – 田中美佐子
笹岡せり – 内海誠子
■りおの関係者
大友聖也 – 小関裕太
■スナック「ナツコ」
沢井谷夏子 – 鈴木紗理奈
吉沢誠 – 田口浩正
■カフェ「アリゲーター」
鰐淵ハル – 福室莉音