川口春奈はいつまで月9的ドラマで輝き続けるのか(アンサンブルの感想)
年、「月9より月9らしい」という感想を書いたのは二階堂ふみの「Eye Love You」(TBS)だったが、本作(日テレ)もまた月9あるあるの既視感に満ちている。
思えば川口春奈は「愛してたって、秘密はある。」以来もう7年も旬の女優としてそのようなストーリーの中にいるのではないか。
本作は恋愛トラブルが専門の女性弁護士と、理想主義の新人弁護士のラブストーリーとのことだが、油断して見ていたら、初話はなかなかよくできた脚本だった。そしてあらためて川口が輝いていることに感心したのだった。
もっとも、当の月9は、昨年「海のはじまり」という秀作があったものの、最近は恋愛ものには乏しい(今季の月9はそれどころではなさそうだが)。
アンサンブルのあらすじ
小山瀬奈(川口春奈)は恋愛トラブルの案件を多く扱う女性弁護士。自身のある過去のトラウマと、男女トラブルばかりを目にする日々から、「恋愛はコスパ・タイパが悪い」と思っている「現実主義」者。そんな瀬奈の前に、愛や真心を信じる「理想主義」者の新人弁護士・真戸原優(松村北斗)が現れる。正反対の2人がバディとなり恋愛トラブル裁判に挑み、法廷中を巻き込みながら、とことん意見を戦わせると、なぜか恋愛トラブルは最高の形で解決していく。
アンサンブルの見どころ
『アンサンブル』は単なる法廷ドラマや恋愛ドラマにとどまらず、登場人物たちの成長や人間関係の複雑さを描いている。
- 「恋愛トラブル専門弁護士」という新機軸の設定
- 現実主義と理想主義の対比
瀬奈と新人弁護士・真戸原優(松村北斗)の性格の違いが、物語を通じて互いに影響を与え合い、成長していく。 - 家族や過去のトラウマとの向き合い
登場人物たちが抱える家族問題や過去の出来事が、現在の行動や感情に影響を与え、それぞれが自分自身と向き合う。 - スピンオフドラマ『ラブリーアンサンブル』
Huluで配信されたスピンオフでは、メインストーリーでは描かれなかったキャラクターの背景やエピソードが補完されている。 - 主題歌とドラマの相乗効果
aikoの主題歌「シネマ」が雰囲気や登場人物の心情にマッチ
主人公・小山瀬奈(川口春奈)は、恋愛トラブルを専門に扱う弁護士で、これまでの法廷ドラマとは一線を画す設定である。
アンサンブルを観るには?
アンサンブルのキャスト
小山瀬奈(弁護士) – 川口春奈
真戸原優(弁護士) – 松村北斗
■たかなし法律事務所
園部こずえ(パラリーガル) – 長濱ねる
早川崇(弁護士) – じろう(シソンヌ)
星野藍(事務員) – 東野絢香
小鳥遊翠(所長) – 板谷由夏
■瀬奈の関係者
小山祥子(瀬奈の母) – 瀬戸朝香
澤北千尋(瀬奈の親友) – 橋本マナミ
庄司秋帆(瀬奈の親友) – SUMIRE
宇井修也(瀬奈の元恋人) – 田中圭
■優の関係者
真戸原和夫(優の父) – 光石研
真戸原有紀(優の母) – 八木亜希子
真戸原凛(優の妹) – 香音
安田樹理(優の華道部仲間) – 戸塚純貴
和泉可奈子(優の華道部仲間) – 横田真悠
■その他
長谷川朱利(宇井の共同経営者) – 中田クルミ
宇井咲良(修也と一緒に暮らしている) – 稲垣来泉
佐竹竜也(凛につきまとう男) – 西山潤
田宮裕汰(咲良のクラスメイト) – 宮田体現
アンサンブルのスタッフ
音楽 – 澤田かおり
主題歌 – aiko「シネマ」(PONY CANYON)
法律監修 – 古市英志
弁護士指導 – 青木美佳、高島秀行
華道指導 – 花澤蕉和
演出 – 河合勇人
チーフプロデューサー – 荻野哲弘
プロデューサー – 後藤庸介、大倉寛子、金澤麻樹
制作協力 – 日テレアックスオン
製作著作 – 日本テレビ
【ネタバレ】アンサンブルの結末は?
恋は成就、心の和解も達成——法廷発のバディが“等身大の幸福”に着地するハッピーエンド。
瀬奈×真戸原は“復縁 → そのままカップル継続”。すれ違いの末に想いを確かめ合い、社内恋愛を続行してハッピーエンド。
真戸原は“母・ケイ”と向き合い、過去の傷と決別。幼少期の捨てられ体験というトラウマの核心に踏み込み、母の本心と対峙。彼女の入院を機に瀬奈と共に会いに行き、過去に区切りをつけた。
こずえ&早川は結婚**、有紀は和夫と和解して「MATO庵」を切り盛り——全体として丸く収まった。
2人が“初雪が好き”という共通点を語り、幼い頃の出会いを想起させる締めでエンド。