風間公親-教場0-の感想
第1話の冒頭で、木村拓哉が北村匠海に「行くぞ」と声をかけて車を降りるシーンが、2年にわたる正月ドラマ版での隻眼につながるのだとすると、本作は事件から47日遡って、北村を含む5人の新人刑事を育てるドラマというだけでなく、千枚通しの男との対決として予告されている。
正月ドラマがいわゆる群像劇であり、木村対生徒の推理劇だったのに対し、本作は倒叙で罪を犯す者とそれを追う新人刑事、そして新人を指導する木村という奇妙な構図になっていて(現場教場なんて制度が本当にあるのか?)、最初からすべてを見抜いている木村が犯人逮捕をさしおいて新人をいびりぬく趣向である(3話目で、木村は教育を優先すると明言している)ことから、視聴者の評判は今ひとつだという。
「事件は常に刑事の本質と結びついている」という奇妙なコンセプト(これは正月ドラマ版からずっとそうだった)が受け入れられていないようだ。
それはそうと好きな堀田真由がレギュラーで出ているのがうれしい。新垣結衣はかなり作り込んでいるようだ。
新垣結衣(風間公親-教場0-)
風間公親-教場0- 見どころ
人気シリーズ「教場」の原点となる物語で、風間公親が教官になる以前、刑事指導官として「義眼」になる前の若き刑事を指導していた時代の物語。
- 風間公親の「義眼」の謎と過去
謎に包まれていた風間公親の右目の真相がついに明かされる。彼がなぜ冷徹な教官になったのか、その原点となる出来事が詳細に描かれる。 - 刑事指導官としての風間
教官となる以前の風間が、現場の刑事としてどのように若手を指導していたのかが描かれる。「なぜそこまで厳しく、時に冷徹なのか」という人物像が深掘りされる。 - 豪華なバディキャスト
風間とバディを組む若手刑事たちは、週替わり、あるいは数話にわたって変わる豪華な顔ぶれが魅力。赤楚衛二、新垣結衣、北村匠海、染谷将太、白石麻衣など、人気と実力を兼ね備えた俳優陣が若手刑事を演じ、風間との化学反応を見せる。 - 事件と人間ドラマ
事件の裏にある人間の複雑な感情、登場人物たちの過去、葛藤が深く描かれる。風間が彼らの心の闇にも切り込むことで、刑事としての資質だけでなく、人間としての成長も問われる。 - 「教場」シリーズへの繋がり
「教場」「教場II」へと繋がる前日譚であるため、過去のシリーズを見ていた視聴者にとって、風間公親の理解が深まり、物語の繋がりを感じられる。
風間公親-教場0- あらすじ
神奈川県警捜査一課の刑事指導官である風間公親(木村拓哉)は、キャリアの浅い若手刑事を指導する「風間道場」と呼ばれる育成システムを担当している。風間とバディを組むことになった新人刑事たちは、実際の事件現場で刑事としてのスキルや心構えを学ぶが、風間の指導は厳しく、彼らは時に容赦ない試練に直面する。
風間は、事件の真相だけでなく、刑事が抱える闇や人間関係、そしてそれぞれの過去にも深く切り込み、彼らを「刑事として生き残れる人間」へと鍛え上げていく。同時に、風間自身の過去、特に彼が右目を失うことになった「義眼」の謎や、その背景にある因縁の事件が徐々に明らかになっていく。
風間公親-教場0-を観るには?
風間公親-教場0- キャスト
神奈川県警察本部
鳥羽暢照 – 濱田岳
遠野章宏 – 北村匠海
瓜原潤史 – 赤楚衛二
隼田聖子 – 新垣結衣
鐘羅路子 – 白石麻衣
中込兼児 – 染谷将太
眞堂丈史 – 小林薫
伊上幸葉 – 堀田真由
谷本進一 – 濵田崇裕
尾山柔 – 結木滉星
阿部悦子 – 中島亜梨沙
柳沢浩二 – 坂口憲二
家族・交際者
瓜原和泉 – 斉藤由貴
隼田ゆかり – 諏訪結衣
女子高生 – 井上音生
中込ふき – 余貴美子
中込明子 – 大西礼芳
神奈川県警察学校
四方田秀雄 – 小日向文世
須賀太一 – 和田正人
服部京子 – 佐藤仁美
風間公親-教場0- スタッフ
脚本 – 君塚良一
音楽 – 佐藤直紀
主題歌 – Uru「心得」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
演出・プロデュース – 中江功
演出 – 西岡和宏
プロデュース – 渡辺恒也、宋ハナ
制作協力 – SWITCH