アヒルと鴨のコインロッカー

関めぐみ(アヒルと鴨のコインロッカー)
関めぐみ(アヒルと鴨のコインロッカー)

『アヒルと鴨のコインロッカー』(アヒルとかものコインロッカー)は、伊坂幸太郎の小説。2007年に映画化作品が公開。映画のロケ地は全て、舞台となっている仙台を中心とした宮城県で行われた。映画公開日は、宮城県では2007年5月12日に先行公開され、その他の地域は6月23日に公開された(2009年公開の映画「重力ピエロ」でも同じように、宮城県にてオールロケをし先行公開をした)。この作品にはどんでん返しがあるため、作者は「この作品を映画にするのは、難しいと思った」と言っている。

作者自身が映画化は無理と言っていた小説のあえての映画化で、原作の叙述トリックを、瑛太(と大塚寧々)の回想シーンとして、関めぐみが媒介するモノクロ映像で表現している(つまり濱田岳の想像という形)。

しかし後半はじめにネタバラシがあり、そこから前半のあやふやなストーリー(結構これがつらい)の伏線を回収する構成になってしまっているのは、カットバックで叙述される原作より興醒めだと思う。

――という脚本の弱点を抱えながらも、どんでん返しとして評判の良い映画だが(賞もとっている)、それをアリにしたのは瑛太の芝居のうまさだろう。
しかし松田龍平が死んだ直後に急に日本語が上達したかのように見えるのは問題だ(実際には1年半の時間が経っている)。あと大塚寧々の入り方も少し無理があるかなあ。

伊坂 幸太郎 (著)「アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫) 」

伊坂 幸太郎 (著)「アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫) 」

キャスト

椎名 – 濱田岳 主演
河崎 – 瑛太 主演
ドルジ – 田村圭生
琴美 – 関めぐみ
謎の男 – 松田龍平
麗子 – 大塚寧々

スタッフ

監督・脚本:中村義洋
原作:伊坂幸太郎
脚本:鈴木謙一
撮影:小松高志
照明:松岡泰彦
音楽:菊池幸夫
製作 – 「アヒルと鴨のコインロッカー」製作委員会(アミューズソフトエンタテインメント、スカパー・ウェルシンク、デスペラード、ダブ、読売広告社、東日本放送、河北新報社)
配給:ザナドゥー

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