オードリー

岡本綾(オードリー)
岡本綾(オードリー)

2000年10月2日-2001年3月31日にNHKで放送された連続テレビ小説第63作目。放映は20世紀から21世紀に跨った。日本映画の聖地・京都市太秦を舞台に、産みの母と育ての母の間で揺れながら成長したヒロイン・美月が映画に人生を捧げていく姿を描く。放送期間世帯平均視聴率は20.5%、最高視聴率は24.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。また、堺雅人や佐々木蔵之介ら小劇場出身の若手俳優の出世作となった。

オードリーの感想

再放送も4月からひと月、ようやく大橋梓の少女編が終わって、ヒロインが岡本綾になった。今見ても透明感のあるルックスに好感が持てるが、この人は2007年に突如事務所を辞めて失踪し、現在はどこで何をしているのかわからない(オーストラリアで見かけたという情報がある)。惜しいことである。

さて、私と同じようにこのドラマを初めて見たネット民は、大竹しのぶ演じるお母ちゃまの猛烈さに驚き、「地獄朝ドラ」と呼んでいるそうだ。たしかに、大石静はどういう意図があってこの異様な朝ドラを書いたのかと思う。
大橋梓編のクライマックスは、思いつめた大竹がついに「美月ちゃんを養女にください」と実父母(賀来千香子と、何を考えているのかわからない段田安則)に申し入れ、寝床でそれを聞いてショックを受けた大橋梓が家出してしまう、というエピソードだった。

異様なのは、こうした大竹の行動に批判的なのは賀来千香子だけという孤立無援ぶりだ(大竹の描き方自体は、まったく批判的でないのだ)。本作のヒロインは岡本綾以上に、あくまでも我を通す大竹と、それに耐えぬく賀来千香子のようにすら見えてくる。

来週からは大部屋女優編に入り、岡本綾は、あろうことか長嶋一茂にひっかかったりしつつ、椿屋女将編、女流監督編へと続いていく。その間、大竹しのぶは結婚したりするのだが、お母ちゃまとしての岡本に女優を辞めさせたりして、いよいよ執着ぶりは激しさを増していくようなので、地獄はドラマ後編まで続くようだ。

オードリーのキャスト

佐々木家・旅館「椿屋」
 佐々木 美月 – 岡本綾
 佐々木 愛子 – 賀来千香子
 佐々木 春夫 – 段田安則
 佐々木 梓 – 茂山逸平
 吉岡滝乃→ 麻生滝乃→ 吉岡滝乃 – 大竹しのぶ
 宮本 君江 – 藤山直美
 和田 泰子 – 内田直
 笹守 彰 – 戸田都康
 麻生 祐二 – 沢田研二
 中内俊也 – ベンガル
 花尾 武 – 桂米朝
 吉村 – 中川浩三
大京映画撮影所
 黒田 茂光 – 國村隼
 関川 徹 – 石井正則
 杉本 英記 – 堺雅人
 幹 幸太郎 – 佐々木蔵之介
 中山 晋八 – 仁科貴
 錠島 直也 – 長嶋一茂
 栗部 金太郎 – 舟木一夫
 桃山 剣之助 – 林与一
 雀蓮 – 三林京子
 青葉城 虎之介 – 菊池隆則
 二階堂 樹里 – 井元由香
 朝倉 もみじ – 三田篤子
 山野 あさひ – 山口智恵
 岬 曜子 – 岡田薫
 夢 小春 – 長瀬有紀子
 武智 里子 – 平井三智栄
 原田 寛次郎 – 腹筋善之介
 岩手 千代蔵 – 松永吉訓
 日高 良彦 – 多賀勝一
 村木 六兵衛 – 夢路いとし
 奥谷 琴子 – 水野麗奈
 榊原 紀代麿 – 麿赤兒
その他
 中山 八郎 – 佐川満男
 野村 嘉一 – 下元年世
 宮本 スエ – 津島道子
 山鹿の旅館の仲居 声 – 高西博美

オードリーの人物相関図

オードリーのレビュー・考察

オードリーのスタッフ

作 – 大石静
音楽 – 溝口肇
主題歌「Reach for the sky」
作詞・歌 – 倉木麻衣、作曲 – 大野愛果、編曲 – Cybersound
語り – 岡本綾
副音声解説 – 関根信昭
題字 – 市川崑
タイトルバック制作 – 中川佳子
殺陣指導 – 上野隆三
映画史考証 – 西岡善信
京ことば指導 – 桃山みつる
資料提供 – 長沖渉高橋陽一郎柳川強訓覇圭黒崎博

オードリーのノベライズ

オードリー 1 (NHK連続テレビ小説)

オードリー 1 (NHK連続テレビ小説)

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