2014年のドイツ、バラン・ボー・オダー共同脚本・監督によるテクノスリラー映画。原題は「Who Am I – Kein System ist sicher」(私は誰 – 安全なシステムはない)。警察に出頭した天才ハッカーの青年が語る事件の顛末と、その自白によって進められる捜査の行方を描く。ヤンチェ・フリーセとの共同執筆による脚本で、ベルリンとロストックにて撮影された。仮想空間であるウェブでの人間同士のやり取りを現実世界の地下鉄に見立てて表現するシーンが随所で登場する。2014年トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門で上映。そのストーリーなどから、しばしば『ファイト・クラブ』と比較される。ドイツ・アカデミー賞で6部門にノミネートされた。ハリウッドでのリメイクが決まっている。
ピエロがお前を嘲笑うの感想
トリーヌ・ディルホム演じる、金髪のユーロポールの捜査官が出てくるまで、ドイツ映画だと認識しておらず(実はトリーヌはデンマークの女優なのだが)、ドイツのサブカルチャーを描いた映画を観るのは「クリスチーネ・F」(1981)以来かもしれないと思う。
「ファイトクラブ」との類似性を指摘される、どんでん返し好きの人向けの映画で、結末から逆算された作り物感がある。
ツッコミどころがいろいろあるが、中でもハンナー・ヘルツシュプルングが演じるマリという女性の意味がよくわからない。この人のほうはドイツ人で、「バビロン・ベルリン」というワイマール共和国が舞台の面白そうな歴史スリラー(シーズン4まである)にもレギュラーで出ている。
この監督は、「ダーク」というドラマが面白そうだ。
ピエロがお前を嘲笑うのキャスト
ベンヤミン – トム・シリング
マックス – エリアス・ムバレク
シュテファン – ヴォータン・ヴィルケ・メーリング
パウル – アントニオ・モノー・Jr
マリ – ハンナー・ヘルツシュプルンク
マルティン・ボーマー – シュテファン・カンプヴィルト
ハンネ・リンドベルク – トリーヌ・ディルホム
ピエロがお前を嘲笑うの人物相関図
ピエロがお前を嘲笑うのスタッフ
監督 – バラン・ボー・オダー
脚本 – バラン・ボー・オダー、ヤンチェ・フリーセ
製作 – クイリン・ベルク、マックス・ヴィーデマン
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