2023年3月6日の21時~22時29分にNHK BSプレミアムおよびNHK BS4Kで放送されたテレビドラマ。子どもを持つことを先延ばしにしてきた共働きの夫婦が、夫ががんを患ったことで「命の時間が子どもを授かるタイムリミット」という現実に向き合って、夫婦関係を再構築していく姿を描く。本編終了後に、がんの当事者や家族と、生田や多部が対話するドラマの舞台裏を記録したドキュメンタリー番組が放送された。
幸運なひとのあらすじ
中学校の体育教師・松本拓哉(生田斗真)は、突然肺がんの告知を受ける。治療をしなければ余命は半年。妻・咲良(多部未華子)と「子供を持つかどうか」の選択を迫られるが、拓哉は現実を受け入れられず、治療にも子供をもうけることにも前向きになれない。
咲良は音大を卒業後ミュージシャンのマネージャーをしており、ピアニストの道を諦めていたが、プロ入りするチャンスが訪れる。
拓哉は、夢を掴みつつある咲良に嫉妬する自分に当惑し、咲良も「自分の仕事をセーブして夫に尽くすべきか」と悩むが……。
幸運なひとの感想
脚本家が自分の体験を投影したドラマで、その夫もまた、肺がんに冒されつつ「俺は運がいい」と言い続けていたそうだ。
マネージャー業をしている多部未華子は作曲家からオーディションを勧められ、念願のプレイヤー側になるチャンスを得る。同時に35歳という年齢に出産のタイムリミットを焦るのだが、それを夫(生田斗真)に相談しようとしたタイミングで罹患を知らされる。
夫婦それぞれに葛藤があり、「できなかったこと」を「できたこと」に変えていくというストーリーは、単に夫を支える闘病ものではなく、仕事のチャンスも子どもも諦めない妻の話であり、強いとかいうより、リアルという言葉が浮かぶ。
幸運なひとのキャスト
主要人物
松本拓哉〈36〉 – 生田斗真
松本咲良〈34〉 – 多部未華
周辺人物
中村昭彦 – 山中崇
吉井理沙 – 西田尚美
松本小百合 – 宮崎美子
山内 – 相島一之
仲澤哉太 – 加藤諒
幸運なひとのスタッフ
作 – 吉澤智子
音楽 – 原摩利彦
演出 – 一木正恵
制作統括 – 上松圭
プロデューサー – 城谷厚司、吉永証、谷紗耶香
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幸運なひとを観た人の感想
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