NHK BSプレミアム「プレミアムよるドラマ」枠で2015年1月6日~2月24日に放送された前田司郎オリジナル脚本のテレビドラマ。全8話。前田にとっては初の連続ドラマ作品。田中麗奈演じる主人公・黒崎依子の「徒歩7分」圏内で起こる出来事を描くことがタイトルの由来で、2月3日放送の第5回では依子がトイレに閉じこめられるだけで1回を費やすエピソードが描かれた。
徒歩7分のあらすじ
ナイナイづくしの女・依子。 そして依子が暮らし始めたアパートから徒歩7分圏内でおこる小さな出来事たち。 隣人、元彼、妹、お弁当屋さんにストーカー(?)…。 淡々と流れる時間の中で、身近な人々との間で交わされる何気ない会話やしぐさを丁寧に描き、そうした日常の中にこそ潜んでいる、かけがえのない大切な瞬間を皆様にお届けする。
2015冬季のナンバーワンドラマ(徒歩7分の感想)
本当におかしいし、サスペンスもある。
脚本の 前田司郎という人が劇団の人だと知り、やや興ざめしたが、面白さは否めない。途中声を出して笑ってしまった。これはかなり珍しいことである。
初話を視聴し、 田中麗奈が「 美しき罠」と掛け持ち主演していることに意外性を感じつつ、そのダメダメ女っぷりに感動し、その場で「面白いぞこのドラマ」と確定した。
田中麗奈の変な女ぶり(コミュ障で挙動不審なのが、とても愛おしい)に加えて、 菜葉菜もいい。この二人が他愛のない、しかしビミョーに変な会話をしながら、ごはんを(明太子と海苔をおかずに)ちゃんと一膳、全部食べるシーンなんて、ありそうでなかなかないと思う。
最終回には、はじめて田中麗奈の表情をアップでとらえる場面があった。泣ける。
当初は超無愛想な菜葉菜(妹役は 鮎川桃果という女優だった)がだんだん良い人に見えてくるのがかろうじてドラマ的なのだが、進展するようでしない、逆に後退したりする切なさはこの枠、この回数でしか表現できなかったろう。 木皿泉からさらに説教臭さを除いたようなつかみどころのなさ。田中麗奈はあらためて好きになった。
気鋭の脚本家競演の様相を呈しているこの年の冬ドラマなのだったが、私のナンバーワンは間違いなくこのドラマで決まり。
徒歩7分のキャスト
黒崎依子 – 田中麗奈
田中靖夫 – 田中圭
大島咲江 – 菜葉菜
遠藤光一 – 福士誠治
黒崎美紀 – 鮎川桃果
若井 – 青山美郷
春臣 – 平野勇樹
長井 – 石野真子
徒歩7分のスタッフ
作 – 前田司郎
演出 – 中島由貴
音楽 – 冬野ユミ
制作統括 – 山本敏彦
徒歩7分を観る
徒歩7分を観た人の感想
-
なんともゆる~いドラマだった。
まったり☆てぃ~たいむ -
こんなドラマ、過去にあっただろうか。いや、シチュエーションコメディならあるかもしれないが、このドラマはコメディではない
田中麗奈がトイレに閉じ込められるだけで一回分。ドラマ「徒歩7分」が凄い(近藤正高) -
田中麗奈だから依子が嫌みなく成立したと思うし、かなりハマり役だったのかも。
Brand New “雑記”~OVER 30’s WORLD~