奥田英朗による日本の短編小説(『小説すばる』(集英社)に2012年~2015年に掲載、2015年9月25日集英社から刊行)を原作に、NHK BSプレミアムの「プレミアムドラマ」枠にて2019年3月3日~3月31日にテレビドラマ化。同枠の『我が家の問題』(2018年2月放映、水川あさみ主演)に続く第2弾となる。
全5回、1話完結のオムニバス・シリーズで、各話の主人公である4人の妻を佐藤仁美が1人で演じ、夫役は田中直樹(ココリコ)、八嶋智人、永井大、岸谷五朗が共演。佐藤は連続ドラマ初主演。
現代の平凡な家族が抱えるさまざまな問題を、ユーモアを交えつつあたたかく描く[1]。
原作は『家日和』(2007年)、『我が家の問題』(2011年)に続く平成の家族小説シリーズ第3弾で、「妻と選挙」では、「妻と玄米御飯」(『家日和』収録)、「妻とマラソン」(『我が家の問題』収録)に続いて小説家・大塚康夫の一家を描いている。
4組の異なる夫婦の妻の方だけを佐藤仁美が通しで演じるというドラマ。
「あまちゃん」以前の朝ドラも、ドラマ版「イグアナの娘」(96年)も見ていないので、佐藤仁美 に初めて着目したのは「黒い十人の女」(16年)が最初だった。中年になって花開くタイプなのだろう。
奥田英朗の原作はなかなか巧妙で、全5話のラスト2話が前後編という構成もよかった。
キャスト
第1回「IDはサニーデイ」
山本紀子 – 佐藤仁美
山本清志 – 田中直樹(ココリコ)
山本由佳 – 白本彩奈
山本祐平 – 落合晴音
北野雅之 – 松下太亮
磯野有希 – 真凛
第2回「夫のカーテン屋」
大山春代 – 佐藤仁美
大山栄一 – 八嶋智人
沼田陽平 – 清水圭
塚本円香 – 木下あかり
第3回「妊婦と隣人」
松坂葉子 – 佐藤仁美
松坂英輔 – 永井大
宮本洋一 – 矢柴俊博
管理人 – ふせえり
看護師 – 松尾薫
第4回・最終回「小説家の妻・前後編」
大塚里美 – 佐藤仁美
大塚康夫 – 岸谷五朗
佐野優子 – 山本未來(前編)
佐野拓海 – 大場泰正(前編)
村上和也 – 奥野瑛太
桑原光太郎 – 鈴木晋介(前編)
菊池智子 – 土居志央梨(前編)
大塚恵介 – 立石ケン
大塚洋介 – 福崎那由他
山田芳雄 – 不破万作(後編)
蒲田理恵 – 千葉雅子(後編)
安田清子 – 国生さゆり(後編)
スタッフ
原作 – 奥田英朗2『家日和』『我が家の問題』『我が家のヒミツ』
脚本 – 渡辺千穂、荒井修子
音楽 – 遠藤浩二
語り – YOU
演出 – 萩生田宏治、蔵方政俊
制作統括 – 平良英(パオネットワーク)、管原浩(NHK)
プロデューサー – 宮田幸太郎